マガジン

  • 33歳人妻が16歳の少年に恋した話

    気がついたら長編になってしまったのでまとめました。

最近の記事

体調が優れないので今日のnote更新はお休み。ずっと続けてきたので悔しいけど。また明日から再開します。

    • チョコザップに通い始めた話 3 継続は力なり

      その日の仕事中は異様に眠かった。 朝に少し運動しただけでこんなにも疲れるのかと驚いた。 普段よほど運動していない証拠である。 これから毎日やっていけるのか、少しだけ不安になった。 そもそも運動なんて大嫌いだった。 私は人一倍運動神経が悪い。 球技大会ではボールを変な方向へ吹っ飛ばしてみんなの足を引っ張り、運動会のリレーでは私にバトンタッチした瞬間にビリへと転落しクラスメイトを怒らせ、授業中のバドミントンのダブルスでは羽を打とうとした瞬間にジャージの裾を踏んで転倒。

      • チョコザップに通い始めた話 2 朝に行ってみた

        翌朝。 いつも通り5時に起きて準備をし、7時頃に家を出た。 いつもなら7時〜7時半は朝のグダグダタイム。 スマホをいじりながら朝のニュースをぼーっと見て過ごす時間。 今日はそれをやめて早く家を出てみたのだ。 1月の終わりのため、外はまだ寒い。 この時間のバスは空いており、好きな席を選んで座れた。 いつも乗るバスは日によって座れたり座れなかったりするのに。 この時点でちょっとテンションが上がった。 早起きは三文の徳とはこのことかと思った。 いざチョコザップに到着し中

        • チョコザップに通い始めた話 1 美容師ちゃんのすすめ

          1月末からチョコザップに通いはじめた。 きっかけは、通っている美容室の担当の女の子の勧めだった。 今年23歳になる彼女とはちょうど12歳離れている。一回り。 若い子だし趣味も異性の好みも全く合わないが、なぜか彼女とはとても気が合う。美容室の施術中だけでは話し足りないため、最近は飲みに行くような仲である。 彼女は小学生の頃から美容師になった今までずっと剣道をしており、体を動かすことが好きなのだという。 美容師として働いていると運動する時間がなかなか確保できないため、仕

        体調が優れないので今日のnote更新はお休み。ずっと続けてきたので悔しいけど。また明日から再開します。

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        • 33歳人妻が16歳の少年に恋した話
          84本

        記事

          バイト先のお客さんと付き合った話 14 その後と再会

          震災をなんとか乗り越え徐々に街も復興し始めた2012年の春。 大学卒業と同時に生田さんを振った。 決して嫌いではなかった(というかむしろ好きだった)ので、別れを切り出す時はものすごく泣いたし生田さんも案の定号泣していた。 原因は色々あった。 生田さんの泣き虫でめんどくさいところにうんざりしていたのが一番の原因だが、一向に上がらない生田さんのお給料や生田さんの家のちょっと複雑な事情によるゴタゴタを見ていて将来に対する不安もあった。 また、私は私で教員採用試験に落ちたこ

          バイト先のお客さんと付き合った話 14 その後と再会

          バイト先のお客さんと付き合った話 13 震災とカップラーメン

          教育実習を無事に終え、色々あれど楽しく付き合っていた頃、東日本大震災が発生した。 当時住んでいたのは仙台。 全てのライフラインが止まり、生田さんとは会えないどころか連絡すら取れない状況となった。 バイト先の近くに住んでいた私は帰れなくなったバイトの同僚たちを家に連れて帰り、しばらくみんなで一緒に暮らしていた。 震災発生から1週間ほど経った頃に電気が復旧し、生田さんと連絡が取れるようになった。 生田さんはメールでひたすら 「あのこちゃんに早く会いたい」 を連呼してい

          バイト先のお客さんと付き合った話 13 震災とカップラーメン

          バイト先のお客さんと付き合った話 12 実習中のあれこれ

          大学3年の秋頃、教育実習があった。 実習中は忙しいため当然生田さんに会う余裕はなく、それまで週3ぐらいで会っていた私たちは1ヶ月会えないこととなった。 生田さんは初めこそかなり寂しがって大量にメールが来ていたが、途中からは私が相当忙しいことを理解してくれたようで、むやみやたらに連絡してくることはなくなった。 その代わり、毎朝必ず 「あのこちゃん頑張れー‼️‼️‼️」 とメールが来た。 余裕がなく返信できない日もあったが、それでも必ず生田さんは応援のメールをくれた。

          バイト先のお客さんと付き合った話 12 実習中のあれこれ

          バイト先のお客さんと付き合った話 11 ナイーブすぎる彼

          気付けば有名人になっていた私と生田さん。 歩いているだけで指をさされたり、フードコートでちょっと姿勢を崩して携帯電話をいじっているだけでだらしない人だと指摘されたり、バイト先で男子と喋っているだけで浮気だと女性客に騒がれたり。 全然知らないけど芸能人って常にこんな感じなのかなって思った。 色々とやりづらさもあったが、みんなが見守ってくれて私たちはすっかり町公認のカップルのようになっていた。 私と生田さんがプリクラを撮るとみんなが欲しがり、たまに取り合いになることもあっ

          バイト先のお客さんと付き合った話 11 ナイーブすぎる彼

          バイト先のお客さんと付き合った話 10 幸せっぽい付き合い

          生田さんは私が初めての彼女だからか、常に嬉しそうだった。 そして私のことを楽しませようと常に頑張ってくれた。 生田さんと付き合い始めてからは、仕事の帰りにご飯を食べに行こうとなった時のほとんどは生田さんの実家でお母様の作ったご飯を食べるようになった。 生田さんにはお金がないのだ。 付き合い始めてからすぐ給与明細を見せてくれたのだが、生田さんの月の手取りはなんと10万円前後だった。 理容師さんだから安月給であることは予想していたが、あまりにも低すぎる額に驚いた。 私と付

          バイト先のお客さんと付き合った話 10 幸せっぽい付き合い

          バイト先のお客さんと付き合った話 9 衝撃の事実

          言わなきゃいけないことがある、と言ってから生田さんはしばらく泣いて何も話さなかった。 「何ですか?教えてください」 と言っても泣き続けて一向に話し始めてくれない生田さん。 ますます不安になる私。 しばらく彼を見つめていてようやく口を開いたと思ったら、 「本当に嫌われちゃうかもしれないから…」 とだけ言った。 「大丈夫だから話してください。何ですか?」 と返すも、また無言で泣き始めてしまった。 この時点で時刻は22時。 付き合おうという話をしてから既に1時間が

          バイト先のお客さんと付き合った話 9 衝撃の事実

          バイト先のお客さんと付き合った話 8 本気だった

          あの日以降も生田さんは毎日お店に来た。 生田さんは以前よりもフランクに話しかけてくるようになり、たまに安めのお菓子を渡してきてくれることもあった。 (ちなみにお菓子には必ず「がんばれ!」とか「お疲れ様!」などと書かれていた。字が結構下手くそだった。) その光景を見た同僚たちに 「付き合ってるの?」 と聞かれた。もちろんその度に否定していた。 生田さんに誘われ、生田さんの仕事帰りに夕飯を食べに行くことも増えた。 一緒に過ごす時は必ず面白い話をたくさんしてくれるし、

          バイト先のお客さんと付き合った話 8 本気だった

          バイト先のお客さんと付き合った話 7 罰ゲーム疑惑

          私は動揺しながら生田さんに質問した。 「ずっと前からっていつからですか」 「初めて見た日から」 「そんなわけないでしょ」 「本当です」 どうでもいいけど私は何度か一目惚れされたことがある。 決しては可愛くはないのだが、何かしらのオーラでもあるのかもしれない。 「好きです、付き合いませんか」 「そんな突然言われても」 確かに話していると面白い人だしいい人だとも思う。結構惹かれている自分もいた。 付き合うと言ったっていい気はした。 しかし。 彼はものすごくおしゃ

          バイト先のお客さんと付き合った話 7 罰ゲーム疑惑

          バイト先のお客さんと付き合った話 6 意外とポップ

          ドキドキしてメールを送った直後、生田さんから返信が来た。 「はじめまして😊✨メールありがとう嬉しいです😍‼️‼️これからよろしくお願いします🤣☀️🌟」 みたいな文面だった。 絵文字が多いし文体がやたらとポップで、歳下の女子大生である私の方がよほど地味だなあと思った。 接客中の感じだけで勝手に物静かで地味な人というイメージを抱いていたので、意外とこんな感じなんだ…と驚いた。 とりあえずお互いの基本情報を伝え合う無難なやり取りを続けた。 年齢は24歳。当時の私の3つ上

          バイト先のお客さんと付き合った話 6 意外とポップ

          バイト先のお客さんと付き合った話 5 動揺の理由

          翌朝起きると、DQN先輩からメールが届いていた。 「あのこ、生田さんお前に何か言ってこなかったか?」 「え?あの…えっと…ぐらいは言われましたけど」 と返信すると、すぐさまそれに対する返信があった。 「あーマジか。何か言えよ生田さんも」 「どういうことですか?」 DQN先輩は、生田さんの態度がおかしかった理由を説明してくれた。 私が風邪を引いていて生田さんがレジ越しに話しかけてくれた日の夜、生田さんはDQN先輩を突如誘い、2人で飲みに行ったのだそう。 その際に

          バイト先のお客さんと付き合った話 5 動揺の理由

          バイト先のお客さんと付き合った話 4 謎の行動

          あの数日後、またバイト中にレジで生田さんの接客をした。 生田さんはお店に来ると毎回、連続物のアニメのDVDを1本だけ借りて行く。 大体のお客さんがまとめて数本借りて1週間後に返しにくるスタイルである中、生田さんのように1本だけ借りて翌日返しに来て、そしてまた1本借りるというサイクルを毎日繰り返しているお客さんは珍しかった。 そういった意味でも彼は印象的なお客さんだった。 生田さんは毎日お店に来ているらしい。 私が休みの日も必ず来てDVDを1本借りていくのだという。 同

          バイト先のお客さんと付き合った話 4 謎の行動

          バイト先のお客さんと付き合った話 3 風邪と動揺

          お店に生田さんを見に行った数日後、私はなぜか風邪を引き、声がいつもより3オクターヴぐらい低くなった。 咳も止まらず、病院でもらった薬を飲みマスクをしてバイトに臨んだ。 声と咳がひどいこと以外はいつも通りのバイトの時間。 その日は夕方まで授業があったので、夜からのシフトに入っていた。 19時頃、生田さんが私のレジにやってきた。 仕事終わりだろうか。 ちょっとだけ緊張したが、いつも通り愛想良く接客をこなした。(声はめっちゃ低かったけど) 生田さんも生田さんで、いつも通り下

          バイト先のお客さんと付き合った話 3 風邪と動揺