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夢を叶えたその先に。

夢と一言で言っても、もっと規模の小さい話。「あれやってみたいな」、っていう願望も一種の夢だと言えると思う。
例えば海外旅行をしてみたい、とか高級な寿司や肉を食べたい、アイドルを生で観たい、とか。

夢は叶えば当然嬉しい。
テンションは上がる。

けれども、夢を叶えた先には何が残るのだろう?
未練が完全に消え失せ、この世に留まる意味の消失を、同時に意味するのではないかな。

映画「最高の人生の見つけ方」のように、死ぬまでにやることリストを作ったとして。
一つ叶えて、夢が一つ消えるたびに、同時に命綱が切れていく感覚が明確に分かる。

数年前、倍率が高くて全然チケットが当たらないアーティストのライブチケットがついに当選したとき、嬉しさの裏には恐怖があった。
ライブが終わった後、自分を支える夢が消えて、命綱が一本切れてしまう。

夢は命を繋ぐ命綱だ。
夢があるからこそ人は生きられる。

この命綱が切れていく恐怖がトラウマになってしまっている自分がいた。

全ての命綱が切れた時、最後の夢は死ぬこと。




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