祈り2019(冬虫夏草)について
この作品の制作理由については”木彫で生計を立てる”と決めた時のことからになってしまう。
私は高校卒業後、京都の伝統工芸大学校という専門学校に進学する。
この学校では2年間で現役の職人さん達から徹底的に技術訓練を受けることが出来るのだけど、実際に作家業や職人として食べていくには情報量が少なすぎたし、流石に2年で習得できる技術は限られている。
そこで、飛騨高山の伝統工芸、一位一刀彫の東勝廣先生のところへ弟子入りのお願いに行った。職人としての位置付けでありながら、毎年東京で個展を開