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読書ノート

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読んでいる本、読んだ本、読みたい本についてつれづれ書いている日記のようなもの
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#読書

2024年4月に読んだ本リスト

【4月】・『その可能性はすでに考えた』、井上真偽さん、講談社文庫
・『学ぶことは、とびこえること』、ベル・フックスさん、ちくま学芸文庫
・『自閉症感覚』、テンプル・グランディンさん、NHK出版
・『いつかたこぶねになる日』、小津夜景さん、新潮文庫
・『死にたいって誰かに話したかった』、南綾子さん、双葉文庫
・『訂正する力』、東浩紀さん、朝日新書
・『中央線をゆく、大人の町歩き』、鈴木信子さん、河出

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平積みじゃない本を買う

本屋さんでは、つい平積みの本に手が伸びてしまう。「今はこれが話題なのか」と。「面陳(面陳列)」とも呼ばれる並べ方。表紙や帯の惹句も目に入って、魅力がはっきり伝わってきます。

でも、当然ながら、本屋さんの本の大半は棚に挿してある「棚挿し」の本。新刊の波に押されて、平積みの本もすぐに棚に眠っていく。これまた当然ながら、魅力的な多くの本が棚の中に眠っているわけです。そこから一冊を引っ張り出すのも、これ

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2024年も読むぞ

2024年も読むぞ

明けましておめでとうございます。2024年1月1日、今年の読書に向けた抱負を記録しておきます。

2023年と同じくらい読む
『読書メーター』の記録より。2023年は1年間で179冊読んだらしい。超えなくていいし、量ありきの目標にしなくてはいいと思いますが、今年も昨年と同じように、読書を楽しんでいきたい。きっと、読む数が著しく下がったら、それは心が疲れている証拠だろうから、気を付けていきたいです。

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読書感想noteの効用(2023年振り返り)

読書感想noteの効用(2023年振り返り)

今年もnoteに読書感想を書き続けました。バズとは無縁にコツコツと。その効用を振り返ってみます。

どれくらい書いたか?12月16日までに90本。週1、2本は確実に(意地でも)書いてきました。連続更新は70週(1年超)続けられました。今後もコツコツ書き続けたい。

感動・学びが冷凍保存できる短くても、スマホ画面を開いて書いてきました。短いエントリーでは10分程度。推敲なんて全くなく、誤字脱字もたく

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読書ノート2022/05/05

加藤典洋さん「村上春樹の世界」(講談社文芸文庫)が面白かった。感想エントリーを書きたいのだけれど「自分は加藤さんの村上春樹論が好きだ」以上のことが書けそうにない。大切な一冊だけれど、なかなか誰にでも分かるようなおすすめの仕方が分からない。そういうことがあってもいいよな、とは思う。

加藤さんは、作品が読者に与えるものと、作家が作品を通じて直面している問題は何か?ということと、両方を考えることを批評

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読書ノート(2021/12/10)

「humankind」と「ストーンサークルの殺人」を読了した。どちらも刺激になり、良い読書体験だった。

「ストーンサークルの殺人」は「刑事ワシントン・ポー」シリーズとして続いていくようだ。継続して読んでいきたいと思う。

続いては新川帆立さん「元彼の遺言状」を読み進めている。作者は弁護士さんのようで、主人公の弁護士像がリアル。大変楽しく読み進めている。

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Twitterである書評家が「

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読書ノート(2021/12/06)

ルドガー・ブレグマンさん「Humankind 希望の歴史」(文藝春秋社)が面白い。「人間の本性は善である」というテーマで、逆の「人間の本性は悪である」ことの証明とされた研究や論文の「欺瞞」を暴いていく。

有名なスタンフォード監獄実験や、ミルグラムの電流実験に作為があったことを明らかにする。また、これまた有名なジャレド・ダイヤモンド氏の「文明崩壊」も対象に。モアイ像のある島は環境悪化によって内戦状

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