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本に関するコラム

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出版社による本に関するコラムです。
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#本の読み方

考えない方が理解が深まる?

考えない方が理解が深まる?

企画編集部の西藤です。

最近、書店に行ったら、
素読についての本を見かけました。

新刊書です。
江戸時代には当たり前だった素読。
こんなものが現代人の関心を呼ぶようになったかと
やや新鮮に感じているところです。

素読とは何か?
通常、わたしたちは本を読むとき、
そこに何が記されているかを考えます。

これに対して、
素読は一切内容の理解には労力を割きません。
文字だけをひたすら朗読していくだ

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ワタクシごとの読書

ワタクシごとの読書

あなたは、本を読むことが好きですか?

「読みたいのに、長文は読めない」
「本一冊丸々読もうと思うと、プレッシャーを感じる」

といった声も聞こえます。
読みたいのに読めない、といった方が多いようです。

本を読めないのは、
あなたのせいではないかもしれません。

ひとは何のために読書をするのか、
3つの言葉を使ってお話したいと思います。

先人が伝える「古いものを学べ」

「温故知新」「稽古」「

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変わらないからこそ、分かる成長と変化

変わらないからこそ、分かる成長と変化

編集部の西藤です、

今回は、自分の変化・成長を
『本』を通じて知る、というコラムをお届けします。

変わらないからこそ、見えてくるものがあります。

歌は世につれ、世は歌につれ、といいます。

歌に限らず、この世の森羅万象は互いに影響しあい、
反響しあい、変化、変転、転変してゆきます。

「有為転変」は
往古の文芸『太平記』にも登場する言葉です。

本と読者のあいだにもそうしたレゾナンスは
確か

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