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Dミス部員の話

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Dミス部員たちの個人的なコラムや自分語りが読めるマガジンです。※各記事の内容は執筆者個人の意見に基づくものであり、弊会の総意とは異なる可能性があります。
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記事一覧

小説を書いているとき、どうやって小説を読むのですか?

小説を書いているとき、どうやって小説を読むのですか?

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。
 五十二歳、長崎県佐世保市のコンビニでパート勤め。雑誌コーナーのすみに並べていた五分で読める系アンソロジーからミステリ沼へドボンと落ち、そのままDミスへ――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。

 最近悩みがあります。本が読めません。
 なぜかというと、執筆モードに入ってしまったからです。
 小説を

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積んでいる作品・読みたい作品・読み返したい作品

・はじめに
 私事で恐縮ですが、うちにある小説の多くは未読で(読んだ作品は、よほど手元に置いておきたいと思わないかぎり整理してしまいます)、その中から特に読みたい作品やシリーズをあげていきたいと思います。

・スティーヴン・グリーンリーフ ジョン・タナー・シリーズ
 一作目を読んだ限りだと、「ネオ・ハードボイルド」の中でも、正統派に近い作風です。これからさらに面白くなっていくそうなので楽しみです。

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自信の無い私がミステリを書き続ける理由

自信の無い私がミステリを書き続ける理由

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。
 八十八歳、静岡県浜松市の元高校教諭。まだまだ元気じゃわいということでDミスへ――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。

 私はよくミステリ小説を書いているのですが、はっきり申し上げて、頭が悪いです。
 物を知らないし一般常識もなく、学生時代の不学を恥じる日々。
 ちいちゃな脳みそでキコキコ考えたロ

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ChatGPTくんとnoteAIくんと伯林の3人で考えたミステリのプロット

ChatGPTくんとnoteAIくんと伯林の3人で考えたミステリのプロット

 こんにちは。伯林です。前口上が面倒になったものの匿名性を保ちたいので、非常に読みにくい、まるで私ではないかのような文体で書きます。
 どこまでが私が書いたもので、どこまでがAIなのか、どうなのだろうね?

本日のテーマ「AIふたりと仲良くなろう」 ふいに、今月の記事はAIとの共作にしようと決めてすぐに、「そういえばnoteさんが、AIアシスタントなるサーヴィスの提供を始めたな」と、思い出しました

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餓島がDMSSに入るまでの経緯

 あれは儂が小学生の頃のことじゃった。
 家の本棚や学校の図書室の本など、目につくものを適当に読んでいた時期の話じゃ。
 ズッコケ三人組とかアルセーヌルパンとかいう児童書が面白くて、学校の図書室や市の図書館でよく借りて読んでいたんじゃよ。
 たしか小学四年生とか五年生だった頃のことのように思うのう……。
 その頃に本の面白さを知ったのが、儂が本好きになったことの原因となっていると思うんじゃ。
 小

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ミステリ研時代の話その二 私は何を課題作に選んだか

ミステリ研時代の話その二 私は何を課題作に選んだか

・はじめに
 以前下記のように私のミステリ研時代の話を少し書きましたが、今回は「私が読書会で具体的にどの作品を課題作に選んだか」を思い出しつつ書いていきたいと思います。過去記事は以下です。

・横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』
 確か夏合宿でまとめて三作くらい行ったときの作品の一つだったと記憶しています。この作品は私の金田一耕助シリーズ最偏愛作品で(一番良いと思うのは何か、だったら『獄門島』です)

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読書遍歴という人生の振り返り

読書遍歴という人生の振り返り

序文

 私の名前は天方。天の方向と書いて「メッカ」と読む。かっこいい。
 なぜ私がこのような奇妙な名前を名乗っているかと言えば、すべては倫敦(ロンドン)という名前のDミス研の管理人が「どうせ会でnoteをやるならメンバーは統一感のあるペンネームを名乗ろう」ということを言い始めて、自分に寄せた「漢字二文字の外国地名」という縛りを作ったからだ。
 なので私以外のメンバーも同じように難読地名を名乗って

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大学ミステリ研時代のこと

大学ミステリ研時代のこと

 私は大学時代、ミステリ研に所属していました。そのころのことを少し書こうかと思います。

・活動
 ミステリ研の主な活動は、週一回の例会(読書会)でした。課題作を選ぶ人が一人いて、その人が選んできた作品で読書会(感想会)を行います。何の作品にするかは、選ぶ人の独断です。
 一応大まかな決まりがあり、国内ミステリと海外ミステリを一週ごとに交互に行うこと、会員は一年に一回程度は課題作選びをすること、読

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これまでのミステリ読書遍歴~自己紹介に変えて

これまでのミステリ読書遍歴~自己紹介に変えて

・挨拶 
 はじめまして。斯賓と申します。ここでは自己紹介に変えて、私のミステリー小説の読書遍歴について書こうと思います。お付き合いいただければ幸いです。

・横溝正史 
 私は小中学生の頃、好んでそんなに小説を読むタイプではありませんでした。小学生のときは学級文庫にある偉人の伝記やギリシャ神話の本を読む程度、中学生のときはそれこそ小説を読む習慣はありませんでした。
 高校生になり、「そういえば、

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伯林手始め――初心者カモン

伯林手始め――初心者カモン

 はじめまして。伯林(ベルリン)と申します。
 三十七歳、東京都北区に住む独身男。
 好きな女性を養う包容力も経済力も持ち合わせぬまま、ミステリ好きをこじらせてDミスの門を叩いた――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。

 私は書く方の人間で、『軽率にミステリ執筆を勧められ、執筆の参考のためにミステリを読み始めた』という、倒錯した理由で

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