斯賓@DMSS

ただのミステリ好き。特に翻訳ミステリが好きです。

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  • Dミス部員の話

    • 15本

    Dミス部員たちの個人的なコラムや自分語りが読めるマガジンです。※各記事の内容は執筆者個人の意見に基づくものであり、弊会の総意とは異なる可能性があります。

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ミステリ読み以外の趣味~個人的特撮ソング25選+α

・はじめに 先日は個人的なアニメソングの50選を行いましたが、今回は特撮ソングで行ってみたいと思います。 順不同、思いついた順です。 一言コメントを付記します。 ・25選+α 1:「地獄のズバット」(「快傑ズバット」) 「怒りのメロディ 地獄節」という歌詞がとても印象的です。 2:「コンドールマンOP」(「正義のシンボル コンドールマン」) この明るい曲調にこの歌詞を乗せるのか……という驚きがあります。 3:「輝く太陽カゲスター」(「ザ・カゲスター」) このテンポと

    • ミステリ読み以外の趣味~個人的アニソン50選

      ・はじめに  私の音楽の趣味のひとつに、アニメソングを聴くことがあります。そこで、個人的にATB(オールタイムベスト)50選を選んでみようと思いました。色々あって聴いていなかった2010年代・2020年代に抜けがありますが、そこはご容赦ください。 ・50選 以下順不同です。思いついた順に書いていきます。 軽くコメントも付けます。 1:「ダンバインとぶ」(聖戦士ダンバイン) イントロのベースがカッコいいです。やっぱり「ソォド」ですよね。 2:「再生讃美曲」(「少女☆歌

      • マーティン・エドワーズ"The Life of Crime"(ミステリ史の通史)の中の日本の「本格ミステリ」~個人的まとめ

        ・はじめに  評論『探偵小説の黄金時代』、小説『処刑台広場の女』の邦訳がある、イギリスのミステリ作家・評論家のマーティン・エドワーズ(Martin Edwards)による今年出版されたミステリ史の通史、"The Life of Crime Detecting The History of Mysteries and Their Creators"(以下"The Life of Crime")の中で、日本の「本格ミステリ」について一章まるまる触れています。  この記事では

        • ミステリ読み以外の趣味について~経済学の用語に軽く触れてみよう~その1(?)

          ・はじめに  前回は数学のお話でしたが、僕は経済学の本も多少嗜みます。  その中で、知っておくと面白い基礎的な用語や概念があります。今回はそれを軽く紹介していけたらと思います。  経済学といっても、これまた分野は多岐にわたり、マクロ経済学・ミクロ経済学・行動経済学・財政学・開発経済学・環境経済学・医療経済学・社会的選択理論・ゲーム理論・計量経済学・金融論……思いつくままにあげても様々なものがあります。 ・まず最初に  まず経済学の基礎となるのは、「限られた財をいかに分配

        ミステリ読み以外の趣味~個人的特撮ソング25選+α

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        記事

          ミステリ読み以外の趣味について~数学を少し覗いてみよう~その1……数列の収束編

          ・はじめに  高校までの数学でどんなことを学習したか、覚えている方もいらっしゃることと思います。では、大学ではどのような数学を学ぶのでしょうか?  分野は本当に多岐にわたり、ここに書くには紙幅が足りないですが、ちょっとだけ覗いた気分になってみましょう。  一歩進んだ気持ちになって(?)、大学の初めのころにどのような数学を学ぶかについて、少し触れたいと思います。今回は数列の収束に関してです。 ・本題  高校までの数学では、数列の収束について若干曖昧な表現がされていたと思い

          ミステリ読み以外の趣味について~数学を少し覗いてみよう~その1……数列の収束編

          アニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』10話の(本当に)小ネタ~海外ミステリパロディ

          ・はじめに  先日本稿タイトルのアニメを見ていて、椎名ひよりと綾小路が図書館で出会う際、後ろの本棚の小説が実在の海外ミステリのパロディになっていることに気がつきました。  これが8割方わかる方はかなりのミステリ好きだと思いますが、そのパロディ元の作品をあげていきたいと思います。画面のスクリーンショットを載せるのははばかられますので、作中パロディタイトルと元ネタタイトル・作者名の掲載のみとさせていただきます。  わかりにくいかと思いますがご容赦ください。ご確認していただけると、

          アニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』10話の(本当に)小ネタ~海外ミステリパロディ

          陰陽座「相剋」と『犬神家の一族』~ひとつの個人的な考え

          ※本記事では、横溝正史『犬神家の一族』について主要部分のネタばらしを行っています。ネタばらしを避けたい方はブラウザバックをおすすめします。また、『犬神家の一族』は読んだことがないけれど、陰陽座「相剋」の内容とどう関係しているのかな、と気になる方は読まれてもいいのかもしれません。ネタばらしなんてまったく気にならないよ、という方はこのままお読みください。多少なりとも気になる方は、慎重に考えてからのほうがよいでしょう。『犬神家の一族』は読んだし、「相剋」も好きという方は、自分の考え

          陰陽座「相剋」と『犬神家の一族』~ひとつの個人的な考え

          上半期読んでよかった作品10作

          ・はじめに  今年の上半期に読んでよかったなぁ、と思った作品を10作あげます。順不同です。 1:千街晶之『水面の星座 水底の宝石』  ミステリ評論です。多くの作品のネタばらしがあるので、読む人を選ぶかもしれませんが、ミステリに関する博識で学びがある評論となっています。今のミステリ評論をおさえておきたい人は読んだ方がいいかもしれません。 2:パトリシア・ハイスミス『11の物語』  ハイスミス、短篇が(も)うますぎます。切れ味がとても鋭く、人の心の奥底を震えさせる短篇を読みた

          上半期読んでよかった作品10作

          積んでいる作品・読みたい作品・読み返したい作品

          ・はじめに  私事で恐縮ですが、うちにある小説の多くは未読で(読んだ作品は、よほど手元に置いておきたいと思わないかぎり整理してしまいます)、その中から特に読みたい作品やシリーズをあげていきたいと思います。 ・スティーヴン・グリーンリーフ ジョン・タナー・シリーズ  一作目を読んだ限りだと、「ネオ・ハードボイルド」の中でも、正統派に近い作風です。これからさらに面白くなっていくそうなので楽しみです。 ・カーター・ブラウン作品  ポケミスで昔たくさん出ていた軽ハードボイルド。何

          積んでいる作品・読みたい作品・読み返したい作品

          「ハードボイルド小説」にまつわるあれこれ

          ・はじめに  みなさんは、「ハードボイルド」と言われたときに、何をイメージするでしょうか。  例えば、「渋いおじさんがバーで煙草をくゆらせながらバーボンを飲んでいる」というシーンを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうし、「やせがまん」や「男の美学」などといった言葉を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。また、『カウボーイ・ビバップ』や『スペースコブラ』などの作品を思い浮かべる方もおられるでしょう。  しかし、ハードボイルド小説とはどんなものなのでしょうか?   実際のと

          「ハードボイルド小説」にまつわるあれこれ

          最近ミステリについてふと思ったこと

          ・はじめに  まとまった記事にするには分量が足りないけれど、ふとミステリについてなんとなく思ったことを書き連ねたいと思います。  私事ですが、最近ミステリに造詣の深い方とお話しする機会があり、その中で色々と考えることがありました(大したことではありませんが)。 ・横溝正史について  横溝正史の有名作は、現代の謎解きミステリ読者が読めば、おそらく中盤程度で犯人を察してしまえると思っています。  その中で、横溝が今後も読み継がれていくとしたら、それはフーダニットやハウダニットの

          最近ミステリについてふと思ったこと

          『ホワイト・ジャズ』覚え書き その2

          ・はじめに  読書会用のレジュメにまとめたジェイムズ・エルロイ『ホワイト・ジャズ』についての簡単な内容をこちらにも載せます。『ホワイト・ジャズ』について私が触れるのは二度目ですが、何卒ご寛容な目で見ていただければ幸いです。  何かの参考になれば嬉しいです。  また、こちらの内容を含め、ジェイムズ・エルロイ作品についてはいずれ私が同人誌にまとめる予定ですので、記述が被る可能性があります。その点ご容赦ください。 1.文体  /、=、––––、体言止め、現在形の多用、単語の羅列、

          『ホワイト・ジャズ』覚え書き その2

          ドラマ『犬神家の一族』についての雑感(※ネタばらしあり)

          ※この記事にはドラマ『犬神家の一族』のネタばらしが含まれます。 ※この記事はあくまで個人の見解であり、DMSSの見解ではありませんのでご注意ください。 ・はじめに  先々週・先週と、ドラマ版『犬神家の一族』が二夜にわけて放映されました。  大前提として、今回のドラマ版はよくできていると思います。斬新な解釈と、現代的な物語となっており、絶賛されるのも頷ける出来です。  そのうえで、ちょっと感じたことを書こうかと思います。以下の文章にはネタばらしが含まれていますので、未見・未読

          ドラマ『犬神家の一族』についての雑感(※ネタばらしあり)

          『日本ハードボイルド全集5 結城昌治 幻の殺意/夜が暗いように』

           『日本ハードボイルド全集』とは、日本におけるハードボイルド小説の開拓者たちの作品を集めた叢書です。1は生島治郎、2は大藪春彦、3は河野典生、4は仁木悦子、5は結城昌治、6は都筑道夫となっています(傑作集という名の短篇アンソロジーも出る予定になっていますが、まだその音沙汰はありません)。  結城昌治の巻を読んだので、軽く感想を書こうと思います。ただ、本作には非常に優れた霜月蒼氏による解説が収録されていますので、そちらの方がもちろんためになると思います。  解説を引きますが

          『日本ハードボイルド全集5 結城昌治 幻の殺意/夜が暗いように』

          「ハードボイルド小説」へのはじめの一歩

          ・はじめに  「ハードボイルド小説に興味があるけれど、何から読んだらいいんだろう?」と思っていらっしゃる方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。  ここで、私なりの「はじめの一歩」となるような作品をあげてみたいと思います。まぁ、かなり偏っているので、「ふーん」と思いながら目を通していただければ幸いです。 ・おすすめ ・「まず原点が知りたい」 →ダシール・ハメット『赤い収穫』(『血の収穫』)  1929年に出版された、ハードボイルド小説の素晴らしい古典にして偉大なるジャ

          「ハードボイルド小説」へのはじめの一歩

          架空のアンソロジーを編む その2

          ・はじめに  前回の記事が、「アンソロジーを編む」と言いつつ評論を集めるという、いわば「得意分野に引き寄せる」感じになってしまったので、今回は短篇小説で編んでみたいと思います。 ・テーマ「音楽(家)」  小説で音楽を描くのって難しそうですよね。というわけで、音楽(家)をモチーフとした、あるいは登場する短篇小説を十篇集めてみました。 ・作品 「ババ・ホ・テップ」ジョー・R・ランズデール 「デュオ」飛浩隆 「ダンス教師の音楽」ウィリアム・トレヴァー 「バッグ・レディの死」ロー

          架空のアンソロジーを編む その2