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ミステリの話

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Dミス部員によるミステリ関係の記事が載ってるマガジンです。※各記事の内容は執筆者個人の意見に基づくものであり、弊会の総意とは異なる可能性があります。
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記事一覧

マーティン・エドワーズ"The Life of Crime"(ミステリ史の通史)の中の日本の「本格…

・はじめに  評論『探偵小説の黄金時代』、小説『処刑台広場の女』の邦訳がある、イギリスの…

斯賓@DMSS
1か月前
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ピーター・ディキンスン全作レビュー(予定地)vol.2 ディキンスンファンタジーの世界…

 ほぼ4ヶ月近く間が空いてしまいましたが、第2回です。 https://note.com/cute_holly580/n/n

白令@DMSS
2か月前
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絶版本レビュー 第3回 高木彬光『帝国の死角』

Dミスの定例読書会の課題本を選ぶ時その本がある程度手に入りやすいかどうかが問われることが…

天方@DMSS
2か月前
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絶版本レビュー 第2回 フェリシア・ヤップ『ついには誰もがすべてを忘れる』

 今回紹介するのは記憶力の低い人ばかり出てくるSFミステリ。もし人々が完全な記憶能力を持っ…

白令@DMSS
2か月前
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絶版本レビュー 第1回 フリードリヒ・デュレンマット『失脚/巫女の死』

 Dミスの定例読書会の課題本を選ぶ時その本がある程度手に入りやすいかどうかが問われること…

白令@DMSS
2か月前
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ピーター・ディキンスン全作レビュー(予定地)vol.1 ディキンスンとは誰か マイ・フ…

ディキンスンとは誰か  ピーター・ディキンスンという作家がいます。アフリカのザンビアで生…

白令@DMSS
5か月前
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アニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』10話の(本当に)小ネタ~海外ミステリパロディ

・はじめに  先日本稿タイトルのアニメを見ていて、椎名ひよりと綾小路が図書館で出会う際、後ろの本棚の小説が実在の海外ミステリのパロディになっていることに気がつきました。  これが8割方わかる方はかなりのミステリ好きだと思いますが、そのパロディ元の作品をあげていきたいと思います。画面のスクリーンショットを載せるのははばかられますので、作中パロディタイトルと元ネタタイトル・作者名の掲載のみとさせていただきます。  わかりにくいかと思いますがご容赦ください。ご確認していただけると、

陰陽座「相剋」と『犬神家の一族』~ひとつの個人的な考え

※本記事では、横溝正史『犬神家の一族』について主要部分のネタばらしを行っています。ネタば…

斯賓@DMSS
9か月前
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読みたさだけ叫ぶよ「絶対に面白いはずで家の積読棚に控えているイケメンの小説」

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。  二十歳、東京都台東区の寺の長男だが仏道へは進まず…

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上半期読んでよかった作品10作

・はじめに  今年の上半期に読んでよかったなぁ、と思った作品を10作あげます。順不同です。 …

斯賓@DMSS
1年前
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「ハードボイルド小説」にまつわるあれこれ

・はじめに  みなさんは、「ハードボイルド」と言われたときに、何をイメージするでしょうか…

斯賓@DMSS
1年前
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最近ミステリについてふと思ったこと

・はじめに  まとまった記事にするには分量が足りないけれど、ふとミステリについてなんとな…

斯賓@DMSS
1年前
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『ホワイト・ジャズ』覚え書き その2

・はじめに  読書会用のレジュメにまとめたジェイムズ・エルロイ『ホワイト・ジャズ』につい…

斯賓@DMSS
1年前
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ドラマ『犬神家の一族』についての雑感(※ネタばらしあり)

※この記事にはドラマ『犬神家の一族』のネタばらしが含まれます。 ※この記事はあくまで個人の見解であり、DMSSの見解ではありませんのでご注意ください。 ・はじめに  先々週・先週と、ドラマ版『犬神家の一族』が二夜にわけて放映されました。  大前提として、今回のドラマ版はよくできていると思います。斬新な解釈と、現代的な物語となっており、絶賛されるのも頷ける出来です。  そのうえで、ちょっと感じたことを書こうかと思います。以下の文章にはネタばらしが含まれていますので、未見・未読