新人賞投稿作・感想「殺人館の不死鳥」
新人賞投稿作を読むのが好き はじめに断っておくと私は新人賞マニアである。
各新人賞の通過者の顔ぶれを確認したり、選評を読み、賞の傾向を分析することに読書とは別方向の快楽を見出している。
そんな私にとって新人賞投稿作(特に最終候補に残り選評が出ている作品)を読むことは無常の喜びであると言える。
無論、総合的な完成度だけで判断するなら出版社を通して市場に流通しているプロの作品に軍配が上がる訳だが、新人賞投稿作にはプロの作品にはない魅力がある。
それは編集者というフィルター