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いちばんたいせつなことはめにみえない

まずは自分が楽しむこと。
テクニックも必要だけど
一番はやっぱり
自分が心から楽しいって
思えるかどうかなんじゃないかな。

もちろん準備もする。
ポイントも押さえる。

自分なりの準備ができたら
あとは自然体で
湧き上がる感情に従う。
感じるがままでいいのよ。



今日は絵本専門士の方の
お話を聞いてきた。

読み聞かせのこと…
絵本のこと…
たくさん教えてもらった。

絵本専門士の方の
愛とわくわくを
感じた時間だった。



読み聞かせはね
文字を読んでいるんじゃない。
言葉で物語を伝えているの。

受け取り手はね
文字を読んでいるんじゃない。
絵と読み聞かせの言葉で
物語を感じているの。

だから
物語をどう感じて
物語をどう受け止めるか。
どんな感情が湧いて
どう思い考えるかは
受け取り手の自由な世界なんだよ。

読み聞かせは
物語を相手に託すの。



そう言って
絵本専門士の方は笑っていた。



私は自分の読み聞かせを
振り返っていた。

受け取り手に何かを感じてほしい。
ついついそんな気持ちが
強くなっていたのではないだろうか。

受け取り手の感情や感性に訴えたい。
ついついそんな気持ちが
強くなっていたのではないだろうか。



目に見える反応を
気にしすぎていたのかもしれない。



絵本専門士の方は
続けてこう言った。



星の王子さまって知っている?
いちばんたいせつなことはめにみえない
って言う言葉があるの。

受け取り手の子供たちがね
寝そべっていたり
聞いていないように見えたり
することもあるけどね
実は言葉は聞こえているのよ。



そっか…そうだ。
そういえば授業の感想
みんないっぱい書いてくれていたな。

読み聞かせの反応だけじゃなくって
物語を共有できている時間そのものが
かけがえのない大切な時間で
そこに価値がある
っていうことなのかも…。



最後に絵本専門士の方は
絵本の読み聞かせ(その方曰く“笑み聞かせ”)
をしてくれた。



色も温度も香りも…
五感が刺激されるような
そんな物語だった。

キャラクターも
木の葉も枝もお花も
どれも愛おしくて可愛い。

胸が躍って
柔らかく包まれた時間。



すごい…。
絵本の世界だ。
私の大好きな世界だ。

私の心も
芽吹いた感覚がした。



私もやってみたい。
絵本を物語を
いろんな人と共有したい。
いろんな人と楽しみたい。



帰り道は
最後の物語と同じで…

芽吹きの香りがした。

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