汎優生主義のリミット――<ヒミズ>by 古谷実 part1
(『グローバルとパラドックス』 宮永國子編集 世界思想社 2007に所収。
宮永國子: ハーバードライシャワー研究所)
はじめに
本論は、「この私は他人より、生存に値するか」という価値軸に沿って、我々一人ひとりが際限なく階層序列化されていく社会的過程を論じる。それは、「汎優生主義(Pan-eugenics)」という新たな社会的過程である。
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