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ウィトゲンシュタイン哲学の最深部を巡ってーー哲学者入不二基義氏との対話
この対話において語られた入不二氏の言葉は、<現実>の「現実性の問題」という入不二氏の哲学の極北へと至る一筋の道を指し示す貴重な証言になっている。よって私はそれを記録せざるを得なかった。
以下の入不二基義氏とのネット上の対話は、入不二氏の著書『ウィトゲンシュタイン』(NHK出版、2006年5月30日)の一節
「このように、「ただ一つ」には、限界(終わり)のなさとしての「一」の意味と、限界(終わり)のないものの限界(終わり)としての「一」の意味とが、折り重なっている。前者の「ただ一つ」は「語りえない」けれども「語ることの中で示されうる」。しかし、後者の「ただ一つ」は、そのようには「示され」えないのではないか。(p65f.) 」
を巡って行われたものである。
以下の対話はネット上でリアルタイムで公開されたものであるが、私信的性格もあり全文公開扱い(有料記事に限定)にはせず冒頭の部分的公開の形にした。なお、入不二基義氏は、現代における最も優れた哲学者の一人として、かねてから私自身のリスペクトの対象であり、快く対話の相手になって頂いたことに関して、ここにあらためて謝意を表したい。
以下に入不二氏の重要著作のリンクを貼る。
著書リンク
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