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続・リハビリ出勤1日目(休職306日目)


昨日投稿した記事が中途半端になったから続き。


休職するきっかけになった上司との再会。

正直これまで会社に行けなかったのは
その人とどういう顔をして会い
どう言葉を交わせばいいかが分からなかったし
その勇気が出なかったから。


でもこの人と話しておかないことには
先に進めない。


そんな気がしたから自ら新しい部署に行く前に
話をしたいと申し出た。


案の定、
会社に行くのをまたやめようかと思ったし
頭がくらくらするくらい緊張した。

でも30分後には終わっていると自分に言い聞かせて
部屋に呼んでもらった。


結論から言うと、いたって冷静に話ができた。

想定していたその上司を見て言葉が出てこない、
泣いてしまうという最悪の状況にはならなかった。


まずは、急に休む判断をしたことで
大きな迷惑をかけてしまったことを謝罪した。

上司は気付けなかった俺が悪かったと言ったが、
本人である私が気付いていなかったのだから
無理もない。


そして当時の心理状態について詳しく話した。


ADを経験することもなく
ディレクターになった私と世話役の上司。

人員が少なく、次々と自分のキャパを超える
仕事量とスキルが求められたものの、
未申請の時間外労働や休日出勤で
どうにか乗り越えていた。

そしていつしか自分が作りたいもの、
視聴者に届けたいものではなく
その上司に認められる映像を作ることが
ゴールになった。

その一人の上司の評価が私の評価であり、
その上司に見放されることは
私の存在意義がなくなることだというところまで
心が追い込まれていた。


『そうだったか。それは辛かったな。ごめんな』


きっと私がそこまで追い込まれたのも、
上司が私にそこまで仕事を任せないといけなかった
のも会社の構造上の問題が根底にあると思う。

上司だけが謝ることではないと分かっていたが、
少しだけ心のしこりが小さくなった気がした。


そして、私は思わず聞いてしまった。


「あの時どうしたらよかったんでしょう」


自分でも驚いた。

でもそれは上司もずっと考えていたことのようで
腕を組んで考え出した。


担当する企画の数を減らせばよかった?

ーでも、そのしわ寄せが他の人にいくのは
 嫌でした。


俺がもっとせのび山の気持ちを
確認するべきだった?

ーでもあの時の私はきっと
「いけます」って言い続けていたと思います。


結局いい答えは見つからなかったけど、
この答えを考え続けることは
会社の環境がよりよくなることにつながると思う。


気付いたら1時間経っていた。


『「これからもよろしくお願いします」』


この言葉がこの人と交わせる日が来るなんて
数カ月前まで想像できなかった。


よかった。

がんばったよ、どんぐり。



正直この大イベントが終了して
心はへとへとだったけど、
新部署に行かなければいけない。


新部署は営業部。


報道にいた私には無縁だったから
1時間懇々と営業の仕事について説明を受けた。


それを終えて13時に会社を出た。



疲れた。

無理かも。



復帰後の私の目標は

「自分の気持ちに正直に、
甘えられるならとことん甘える」



出社時間を定時の9時半ではなく10時にしたい。

5日連勤はまだしんどいから
水曜日もお休みをいただきたい。



ちゃんと言えた。

そして会社も快諾してくれた。


給料もらってないからね。

好きにさせてもらいます。



そしてきょうの仕事終わり、母に電話した。


母『私だったらいけなかったかもしれない。
 えらいね。よかったね』



母は泣いていた。

子どもに涙を見せない強い母が泣いていた。


長いトンネルの中でさまよっていたのは
私だけじゃなかったのかもしれない。


娘が以前のように元気に生きていけるのか、
自分の育て方がよくない影響を
与えてしまったんじゃないかと
ずっと不安だったんだと思う。



勇気を出して1歩踏み出してよかったと
心から思った。




この記事を読んでくれた心がしんどいあなたへ。


絶対に焦らないでください。

私が仕事に行けたのはしっかり休んだからです。


しっかり休んでもう絶対に大丈夫だと思った
私ですら会社に行く前は
とってもナーバスになったし
行った後もドッと疲れました。


行きたくないと思っているうちに
無理やり足を向ける必要はありません。


ゆっくり、ゆっくり休んでください。


そして私は休職のきっかけとなった上司と
面と向かって話をすることで
心が整理できると思ったのでその時間を
設けてもらいましたが、
それも人それぞれだと思います。

私はいわゆるハラスメント行為を
受けたわけでもなく
結局許せなかったのは自分自身でした。


ですが、恐怖を覚えるような行為をされた相手に
向き合う必要はありません。

むしろ向き合わない方がいいです。




休み始めて306日。

ほぼ1年じゃないか。


長かったな。

頑張ったな。


きっとまだまだいろんなことあるけど

起こる前に考えたって仕方ない。



ぼちぼちいこう。

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