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エルの広報活動をご紹介します(2024年版)

ふと気になったので、みなさんに聞いてみます。
『デザインスタジオ・エル』と聞いて、どんなイメージを抱きますか?

エルを知っている/知らないにもよりますし、エルのWebサイトやSNSを見たことがあるかにもよると思います。いずれにせよ、問われたとき頭に浮かんだイメージが、みなさんにとっての「エルらしさ」です。

私たちが思うらしさと重なるところもあれば、異なるところもあるかもしれません。この両者の「らしさ」を重ねる一助になるのが、広報だと思っています。

エルは昔から、広報に力を入れてきた会社です。
代表のハラはかつて、自社ブログを毎日更新し(全部で5500本以上!)、Webマンガを描き、仕事以外でも数万時間を広報に費やしていたといいます。

そんな発信を見ていたからか、私自身、入社前エルに抱いていた印象は「楽しそうにものづくりをしているクリエイター集団」でした。仕事だから、という義務感ではなく、クライアントにとって本当にいいものを、楽しみながら考えている人たちだと。発信の内容やことばづかいから、勝手に「エルらしさ」を感じていたのだと思います。

自分が広報の一部を担うようになってからは、かつて私がエルに感じた「らしさ」を、ちゃんと伝えるにはどうすべきかを考えるようになりました。

エルは広報活動において、

・自分たちの等身大のらしさを、
・自分たちらしく、
・コツコツと

伝えていくことを大切にしています。それが私たちらしい伝え方であり、らしさを最も感じてもらえる方法だと思うからです。

ここ数年でメンバーが増え、広報の取り組みもすこしずつ変わってきました。今回はあらためて、エルで行っている広報活動を一覧でご紹介します。これからも進化していくと思うので、一旦「2024年版」ということで!




実績ページの更新

自社サイトには、これまでの制作実績を掲載するページがあります。クライアントから許可をいただき、都度更新していっています。

大切にしているのは、「どんなクライアントのどんならしさをどんなふうに表現したか」を丁寧に伝えること。ただかっこよく見せるのではなく、その制作物ができるまでの過程をしっかり記すようにしています。感覚的に「いいな」と思える表現に行き着くまでには、さまざまな戦略や思考の変遷、対話の積み重ねがあります。ここを丁寧に行うのがエルの強みであり、提供できる付加価値です。

社内でブランディングをする、採用サイトをつくる、会社案内をリニューアルする…なにかを変えたりつくったりするには、相応の予算と時間が必要です。だからこそ、「本当にここで大丈夫か」という不安をすこしでも和らげられるよう、「どんなものをつくれるか」にプラスして「どんなふうにつくれるか」を積極的に伝えるよう心がけています。

さらにこのページには、「らしさの表現」のためのさまざまな工夫があります。

●案件3行コピー
案件名だけでなく、クライアントのどんならしさを、どんなふうに表現したのかを伝えるコピーをつけています。案件に関わったライター/ディレクターが、一つひとつ考えています。

●案件ごとに異なる背景色
案件の性質やらしさによって、背景の色を変えています。エルの強みは、いい意味で「エルっぽさがない」デザイン。それでいて、根本で大切にしている姿勢や丁寧さは共通であること。おなじフォーマットでありながら背景色を変えることで、クライアントらしさにとことん向き合う姿勢を滲ませています。


●お客さまの声
エルは控えめなメンバーが多いので、おれたちってすごいんだぜ!と声高に叫ぶことが苦手です。だからこそ、クライアントからいただくことばをとても励みにしています。なによりうれしいのは、「おかげさまで新たに採用できました」「問い合わせが増えました」など、成果につながったという声をいただけること。お褒めのことばは大切に、掲載させていただいています。

実際、このページを見て「〇〇のサイトがよかった」と問い合わせてくださる方は多くいらっしゃいます。商談の際もよく使用するページであり、作りたいサイトのイメージをすり合わせるのに役立っています。


公式note

エルの考え方や取り組みを、より深く発信するツールです。現在は、大きく3つのマガジンがあります。


「できるまで」記事

実績ページでは伝えきれなかった、Webサイトの制作過程を紹介しています。「制作の裏側」部分を丁寧に見せることで、エルのクリエイティブの姿勢を伝えています。
記事を書くためには、チーム内での深い振り返りが不可欠。最終的な表現に至るまでどんな過程があったか話し合うことで、チームの力もレベルアップします。一石二鳥!


イベント記事

社内イベントの記録をまとめています。エルはリモートメンバーも多く、全員揃う機会は多くありません。だからこそ定期的にイベントを開催し、交流を深めるようにしています。仕事の場だけではわからない、メンバー一人ひとりのらしさも、大切に伝えたいことのひとつです。
思い出の記録としてだけでなく、未来のメンバーへのメッセージとしても発信しています。


ライター日記

エル初のライター神保による、エルの「らしさ」を綴る日記帳。いま読んでいただいているこの記事もそうです。エルらしいと感じたことや考えたことなどを、等身大のことばで伝えています。
入社したてのころ、エルらしさを伝えたい!という動機で始めたコンテンツですが、気づけば3年目に突入しました。この日記をきっかけに出会えたメンバーもいます。


noteの大きな特徴は、エルを知らない人にも、偶発的に届くこと。同業や潜在顧客、「まだ問い合わせには至らないけれど、なんとなく気になる存在」として知ってもらうために、とても大きな役割を果たしています。
エルとして世の中に発信する日記である以上、誰かのもやもやをすこしでも晴らせたらうれしいですし、いいご縁につながったらいいなという思いで取り組んでいます。


社内プロジェクト

メンバーが能動的に立ち上げる、社内プロジェクトを紹介しています。内容にも発足者にも、決まりはありません。

これまでも、「エンジニア同士で勉強会を開こう」「会社の外壁に看板をつけよう」「エルのプレイリストをつくろう」など、さまざまなプロジェクトが立ち上がってきました。社内で新たな取り組みが始まったとき、それをコンテンツ化することで、「いま彼がこんなことをやってくれているんだな」「自分にも手伝えることあるかな」という意識が芽生えますし、外部にも「なんだか楽しそうにいろいろやっている」という姿勢を見せることができます。

今も水面下で、いろいろなプロジェクトが進行中……。


フリーペーパー『LIGHT』

社内プロジェクトとして立ち上がった、新たな広報活動です。
コンセプトは、「エルが思う“ステキ”を自発的に広めるフリーペーパー」。デザイナーの百瀬を中心に編集部を結成し、今年、創刊号を発行しました。

『LIGHT』というタイトルには、「私たちが思うステキな存在にそっと光を当てるような、飾らず、ありのままに照らすライトのような存在になりたい」という想いが込められています。

Web制作の会社と思われることも多いエルですが、もともとはグラフィックの会社。今の強みは、ツールにこだわらず、Webでも紙でもいろいろな方法で「らしさ」をかたちにできること。デジタル1本化になりつつある時代ですが、フリーペーパーの制作を通して、「手で触れられる価値」はたしかにあると感じています。

この活動が立ち上がったきっかけは、大きくふたつありました。


①もっと自由にものづくりを楽しみ、発信したい!

エルには、公私ともにものづくりが好きな人が集まっています。なかでも百瀬には、自身で紙のグッズをつくり、販売した経験がありました。「エルでも、メンバーがもっと自由に、いろいろなものをつくって発表できるようにできないか」。そんな提案から生まれたのが、「フリーペーパー」のアイデアでした。
普段の仕事ではなかなかできない表現や印刷方法を試すことで、楽しみながら、「エルはこんなものも作れます!」と伝えられるのではないか。ここから、プロジェクトが始まりました。


②地元の農家さんや個人商店さんとつながりを持ちたい!

私たちは、クライアントの目指す未来や、事業の軸の部分に寄り添い、一緒に考えたいと思っています。この姿勢はエルのブランディング支援にもつながっていますが、ブランディングは企業だけではなく、個人で事業を行っている方の後押しもできるのではないかと思いました。

たとえば、エルのある長野県には農家さんがたくさんいらっしゃいます。道の駅や直売所には、いろいろな農家さんのおいしそうな野菜がずらりと並びます。ただ、どれもおいしそうだからこそ、選び方に迷うこともしばしば。

そんなとき、農家さんの思いがかたちになったロゴやパッケージ、顔やストーリーがわかるポップがあったらどうでしょう。一つひとつの野菜に込められた思いや熱量を感じ、「この人がつくったものだから食べてみたい」という気持ちにならないでしょうか。いいものだからこそ、「価格」ではなく、「自身の価値」によって選ばれてほしい。そのために、ロゴやキャッチコピー、ネーミングなどのお手伝いができたらうれしいなと常々思っています。
そういった方にエルのことを知ってもらうためにも、ネット以外の新たな接点をつくりたいと思い、「街なかで出会えるフリーペーパー」を選びました。


編集会議抜粋

企画を練る過程で、「エルらしさ」とはなにか、「エルらしい発信」とはどんなものか、この発信によってどんなことを叶えたいのかを、じっくり話し合いました。

編集会議より
・一方的な発信にはしたくない→「エル目線」は大切にしつつ、自分語りはしすぎない。焦点を当てるのは「エルがいいと思うステキなこと」にしよう

・営業感は強くしたくない→「こんなのつくっている会社だよ」というさりげない自己紹介ができたらいいね

・農家や個人店など、小規模で商いをしている人との接点を持ちたい→ゆくゆくはエルでなにか力になりたい

・「楽しんでつくっている」感を大切にしたい→これがエルっぽいよね!(そのためには、楽しんでつくるための仕組みが必要だね)

話し合いを経て導き出した『LIGHT』の在り方を、社内プロジェクト記事より引用します。

エルが目指すのは、世の中に“らしさ”を増やすこと。つまり、“いいところ”や“伝えたいこと”を、等身大の姿で、届けたい人に届けること

エルからみたクライアントさんの“いいところ”や、クライアントさんではないけれどエルが広めたいと思うモノ・コト。エルが思う“ステキ”は、尽きることがありません。そこで、「依頼されたお仕事だけでは伝えきれない“ステキ”をすすんで発信することで、世の中に“らしさ”をもっと増やすことができるのでは」と考えました。

実際お届けに行った際は、「とてもいいね」ということばをたくさんいただきました。本も電子化が進んでいますが、だからこそ、手で触れられるものへの価値は一層高まっていくような気がしています。創刊号制作を経て、紙や印刷への興味もむくむく湧いてきています。

創刊号は長野を始め、全国各地のたくさんの場所に置いていただきました。頻度は多くないですが、そのぶん一つひとつ丁寧につくっていきたいと思っています。次号発刊のお知らせをお楽しみに!


「らしさ」を「らしく」伝える

いずれの広報活動においても、大切なのは「エルらしさ」を「エルらしく」伝えることだと思います。

主語は大きくなく、
静かだけれど思いは熱く。

控えめななかに、
ものづくりへのこだわりを秘めている。

世界をちょっとおもしろく見たり、
あたまをやわらかくして考えたり、
遊び心を忘れない。

「らしさ」をことばにするのは難しいですが、あえてするなら、こんな感じでしょうか。

このらしさは、一朝一夕でできたものではなく、先人が時間をかけて築き上げてきたものです。それを大切に引き継ぎつつ、これからエルはどんな存在として認知されたいのか、そのためにはどんな発信をするべきなのか、未来も見据えて考えていきたいと思います。

エル、と聞いたときにイメージされる「らしさ」と、こちらが伝えたい「らしさ」が、すこしでも重なっていくように。
これからも私たちらしく、「今」の等身大の姿を発信していこうと思います。




デザインスタジオ・エルは「超えるをつくる」を合言葉に「らしさ」をデザインするWeb制作会社です。
Webサイト制作やグラフィックデザインのご依頼やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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