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接触さえしなければ人身事故ではない?

 痛ましい交通事故や事件が時折報道されますね。
 《問題の所在》の追究・追及が様々なされ、個人ベースの自由気ままな糾弾態度から専門家による解析や「あるべき姿」への主張等、溢れかえっていますが、いつもの通り、異なる角度からの言及です。

 

 至極客観的な見地からですが、事故はゼロにはなり得ません。同じ時空に身を置くもの同士、【注意力を深めること】には妥協をしないとしても、あるいは「AIがどうたらこうたら」言っても、です。

 ただ、様々な事故事例に対する本質評価として、時々《重視されていない》《抜け落ちている》論点があるようで、以下にてご紹介するように、折しも実感することになったので、記事を書くことにしました。

 

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 つい先日、ひと晩で2度も、ヒヤリハットに遭遇しました。
 ランニングをしていて、無謀運転の乗用車に撥ねられそうになったのです。

 

①不注意な左折車

 片側3車線の幹線道路。左側の歩道を走行し、交差点を直進して横断する際。
 夜間とはいえ街灯は煌々としていて、見通しは悪くない。
 こちらはせいぜい 11,2km/h程度のスピードでの前進なので、当該自動車は後方から追いつき・追い越し・即左折という経緯で、「ミラーの視覚」要素も無い。

 左折してきて、こちらのすぐ前に差し掛かり、横断歩道を横切って行った。こちらが急停止したために接触は免れた。

 

《画像はイメージです》

取石2

 

 暴走という雰囲気ではなく、あるいはその逆の他の交通者の挙動を気にした徐行態度でもなく、一般的な左折速度での突入。ただこちらの存在を無視(おそらく気付いていない)だと推測される。なにせ、携帯電話を耳に当て片手運転であることが現認されたのだから・・・

 

②狭い路地/生活道路 での高速走行

 対向車との〔離合〕不能。人が路上の壁際に立っているだけで徐行確実となるような狭さ。交差道路との見通しも悪いので、そこからの【飛び出し】に対する『かもしれない』運転を否が応でもしたくなるような住宅街。

 

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 他の道筋から乗用車が向かってくるのが見えたのでこちらが急停止して、交差横断通過をするのを待つことで回避し、見送った後に前進しようとの配慮姿勢をとる。

 それがまさかの高速暴走で接近してきて、うかうかしていると風の流れ等、巻き込まれや接触を誘発され得るほどの至近距離通過をされ、肝を冷やす😰

 

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 当方が慎重な行動を取り、(年相応以上の)それなりの反射神経でもって対応できたからいずれも接触事故には至らなかったものの、ほんのゼロコンマ数秒のズレの巡り合わせがあれば大怪我を負いかねないような悪夢👿

 ただ、表題にても示したように、

これらの出来事は、事故ではない

のですね。

いくら驚いて姿勢を崩して関節を痛めたとしても。

 

 どこが問題か、本質思考できますか?

 

 交通事故関連報道を受けて意見を交わしたりする第三者の関心尺度や常套文句は、どのような被害者か、痛ましさ、高齢運転者か、事故多発地点を自治体が放置していただとか、不注意が惹起したとか、メディアでの問題の取り沙汰度は操作され大小しますが、特に自らハンドルを持つ人には理解されるはずの【いくら注意してもゼロにはならない】ということは抑えておきたい論点です。

 上記に実例①②を踏まえて追究してみましょう。
 仮に〔事故〕になったのだとして、何が悪いのでしょうか?

・接触するなんて!
・そんな不注意は断じて許しがたい!
・被害者やその身内の気持ちになってみろ!

は事故の程度によって揺れ動き、それこそ加害者の方にとって”運”のようなものが事の重大さを左右してしまいかねない。
 決して擁護するわけでなく中立的なところですが、「いくら気を付けていても起こり得る」のが事故、なわけです。そこを闇雲に糾弾しようとするのは、

《交通事故の悪》は一向に払拭できない

ように思います。

 

 今般の①②例は、子供にも分かり易い例です。
 「注意が足りていない運行🙇」が問題の本質ではないですよね?

①ながら運転をしている
②狭路で徐行しない

という不心得・ルール違反は、(たまたま注意不足で)惹起してしまうのとは全く別の問題だと捉えるべきではないでしょうか?

 被害者を出すに至った者への糾弾よりもまず、たまたま事故に至っていない「ごく身の回りに多数居る、基本事項を履行していない者が野放しにされていること」への危機意識の方が快適社会への前提ステップとして必要だと感じます。

 

 今回いずれも、”事故”にはなっていません。
 無謀者に遭うと「気付き」を得ます。

 事故そのものが不適なのではなく、これらの態度の土台そのものの方がよほど悪…という点が見失われた批評が多いように感じます。

 

 

「論理の空転」は以下の問題でも類似しています。 

 

 

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