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自動ドアのデザイン② - 近づくか遮るか押すか触れるか +

 外出してどこかの建物に入る時など、日常生活で頻繁に出合う自動ドア。それの〔方式〕はいくつかのタイプがあり、機構・仕組みの最もメジャーなものは、二枚扉ならそれらの中央”合わせ”部分の上方にセンサーが付けられていて、通行者が近付くと反応して開きます。まぁご存じの通りです。

 これって、放射されている赤外線を《遮る》とのニュアンスなんですよね🤔

自動ドアhead

 

 一応、ごく若干の”寄り道”言及をしますと、次の命題 --- 

◆開くの分かるが、閉まる方のきっかけとは?

 

 同じく赤外線センサーによるものですね。通過せずに立ち止まる(もしくは通過後に離れずに留まる)と、存在を察知され、〔閉扉〕の作動は起こりません。存在が無くなり、3,4秒くらいでしょうか経過すると… のような設定になっていることが主流であるような気がします。

 

 自動ドアの仕様として、別のタイプがありますね。
 【人が近付くだけでは開いてほしくないような場所】などで施されることが多いようです。概ね、室内が狭くて、内部での人の動きが扉の近くを”かすめる”ので余分に開いてしまう、というシナリオが予想されるような場所への設置例。

 前稿で登場した電車内・車両連結部に通ずる扉で見られたのもその一例でした😁

 

 冒頭の例のようなごく一般的な仕様である《人感センサー》を適用しなかったのにはちゃんとした理由がある、という意味では、良好なデザインだと思います。
⇒「面倒臭い!なんでいちいち押させる/手翳しをさせるんだ?」と、ただ不満に思っていた人 --- がもしいらっしゃれば、謹んで上記の設置理由の〔気付き〕を差し上げます🙇

 このタイプは同時に《省エネ効果》も期待できますね😉

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 〔半自動〕ドアとでも言いましょうか、人感知センサーではなくて扉に押しボタンが付いてあるタイプはずっと昔からあるような気がします。時々見舞われる事態《接近しているのに開かない!》状況を確実に回避できる〔スイッチ〕があることは、ある意味でフレンドリーで、本来はノブや引き戸の取っ手が付けられているような腰の高さ、という、中背の大人にとって押しやすい位置にあります🎯
※👇の画像の右側

 ボタン式が多くなると、それを踏まえた『ヒューリスティック』に則ったのでしょうか、上記の例の”変化球”として、同じ場所に『手を近づけてください』との表示があり、ボタン状のものが付いていないタイプもありますね。この10文字の日本語に忠実にアクションすれば、概ねうまくいきますので、ストレスも違和感も生まないでしょうか🙄
※👇の画像の左側

自動ドアボタン合体

 

 でも稀に、手のひらのような図柄が描かれていて、『ここに手を合わせてください』という語句が添えられているタイプをどこかで見掛けたことがある気がするのですが、これがちょっと困りものなのです。遭遇した経験はないですか?

 この場合も結局は『手を近づけてください』の例と同じ振る舞いをすればよいだけであって、

要件は【赤外線センサーの光を遮る】こと

である場合がほとんどのようですね。
⇒前稿①の『にぎれば開きます』もそうでした(~_~;)

 それを「達成」させるための促進方法としての、『ここに手を合わせてください』との促しは、やはり褒められたデザインであるとは思えません😌


 悪評を下す理由はこうです。
※非接触が望ましいから、の点は一旦除いておきます🙈

 当方がそのことに気付いたのは大人の体格になってからのことだったように記憶していて、背が高めなせいもあり、【手のひらを当てがおうとする】と、”的”が低い位置にあるせいで姿勢的に苦しくなります。イメージできますか?

 前傾姿勢で済むわけでもなく、腰の低い位置まで落とすなど、妙な姿勢にならなければ達成できないポーズです😞

 省みてみるならば、「センサーに感知させる」という命題を意識できていればそのような苦労は無く、もっとスマートにこなせていたはずなのですが…😞

† また、これの少し緩いもの、つまりそれらの中間的なもので『軽くふれてください』という指示のタイプもありますが、事実上は、指が届く直前に開く、のでしょうか🧐

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 『手を近づけてください』の10文字の日本語、と前述しました。その上側に添えられている英語はというと… あ、👆に貼った写真に出てました😅

 

 

"TOUCH TO OPEN" … 

なんだかチグハグしています👊

 

《オマケの拾い画像》
足元の低い位置にあります🐶
※数年前に話題になった熊本市の合鍵店の入り口に設置されたもの

自動ドア犬用


《さらにオマケ》
※手を指し伸ばすのはいいが、”的”を外さないように🚫

自動ドア・ガラスを触らないで

 

自慢げに話すことでもないですけれど、通過時に歩行速度を落としたくない時などにて〔プチ工夫〕がありますね💡
手提げ鞄を前方にさり気なく、振りを大きめに差し出すような格好で歩き、”身”が到達するよりも先にそれをセンサーに察知させるアクションを行ないます👍

 

画像5

 

 

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