エスカレーター上の振る舞い +
『エスカレーターに乗る際は片側に寄って立つ(*1)』という文化・慣習があることは皆さんご存じの通りです。片側に寄る=歩く人がいることを前提、とは「適切な乗り方ではない」という話は以前から見聞きしますが、大衆に深く根付いたものは一向に変わる気配がありません😩
そんな中、「やはりやめよう🚫」という動き(呼び掛け)が不定期に活発化することがあり、以前、ニュースとして紹介されているのを目にしました。
その内容はつまり『身体の不自由な方で、限定的に片側にしか掴まることができない状態で乗ることが不都合な場合がある(=より安定的な逆の方がよい)。そのような方の安全のためにも(*2)』という訴えです。さぞかし苦労なさっていると思慮します。
でも、はたして、
◆当該事情を発端としての”片側乗り禁止”という発想・対処は充分妥当なのでしょうか?
◆他に妙案💡は無いのでしょうか?(機器の機能向上・開発といった領域は除きます。)
杖をついていたり、周囲の人が見て判る場合は特に、”思いやり”や配慮が必要です。それをある程度見込むにしても、混雑するような所では苦しくなるのでは、と危惧します。
ならば少し見る角度を変えてみて、身体の不自由な方における「工夫行動」的なものは何かないでしょうか?
混雑している群衆に突っ込むことはせずに少し待って、空いてから乗るとか。ステップ上にいる間は、身体を斜め~横向きに少し傾けることで、遠い側の手でベルトを掴めるような体勢になるとか。
「できること」や各々人の事情は測り知れないので、決めつけてみたり、具体的行動を指図したりするつもりは全くないのですが、
大勢を動かそうと苦心するのとは別の何かしらの案を導き出そうとしたい
ところです。
付け加えて頭をよぎったことは、上記の姿勢替えですら厳しいくらいなのであれば、そもそもエスカレーターという”全自動”の乗り物自体危険なのでは?と心配します。
あと、現状を基点にして、もし仮に、「片側を(本来禁止🚫されている)歩いて昇降する人」が本当にゼロになったら、ただでさえ”ごった返している”場所の人の流れは今以上に滞留し、プラットホームに人が溢れる等、別の危険が生じ得ます。
また、「立つ側」の方ばかりに人が集まり過ぎて、逆の片側には誰もいない状態で、これから乗る人が蟻のように行列をなしている所を見るとウンザリもします。
※「全員が両側立ちをすればよい」というありきたりな論議の危うさについては別の記事で検証しています📖
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「新たに生じる”不都合”や”不利益”が無いように工夫案を見つけ出そうとする」
というのが当方の発想力の基本姿勢・大原則です。
このような話題に触れた折に、デメリットを顧みず「自分は認識した。皆で支え合ったらいいやん!」で片づけるのは、
〔共存〕があっても〔発展〕は無い
ようで残念です。
例えば、建物への入り口部分を今から作るとして、段差を施すのか、(車椅子等用に)スロープ風にするのか、との選択肢があった場合に、(費用の差はあるかもしれませんが)なだらかなスロープの方がいいわけですよね。それによって不都合を被る人はおそらくいないであろうから。
そのような場面で好転していくのとは異なります。
懸案事項を取り巻く環境・背景・領域・全体効用というものを踏まえた上で、妙案を模索していければいいのになぁと思います。
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