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くらしのともしび

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病とともに生きること
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#命

ほんとうの贈り物

ほんとうの贈り物

ながくは生きられない
難病がみつかったとき
なくなった大切な人が
再会するときをすこし
はやめてくれたのかな
とおもうと安心できた



それから月日がながれ
できないことがふえて
泣いていたときにふと
たくさん楽しいことを
聞かせてほしいという
その人の声がきこえた



そうだ難病があっても
喜ぶことはできるから
日々のくらしのなかに
しあわせをみつけよう
お空でまた会う日まで
いのちを灯

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ありのまま休らう

ありのまま休らう

わたしがあらゆる痛みをかかえて

こごえるような闇にのまれたとき

わたしはひとりで耐えることなく

また乗りこえようとすることなく

わたしはその痛みとともにあって

おおいなるいのちに身をまかせる

わたしがありのままに休らうとき

光はたましいをあたためるだろう

***

おおいなる存在のちいさな子ども

それがわたしでありあなたであり

わたしたちの居場所であるところ

ただ安らいであな

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病はそばにいる命

病はそばにいる命

病気はわたしではなくて
たたかう相手でもなくて
気づかせてくれるいのち

もっと自分を見つめてね
こころに耳をすまそうね
望みを聞いてあげようね

生涯つきあう病気なのは
きっと生きているあいだ
そばに必要なものだから

涙が出てもだいじょうぶ
ゆっくり受けとめられて
いつの日か虹が見えるよ

***

本当の目で見たら

本当の目で見たら

わたしの大事なものが

半分に欠けたとしたら

それは半分ないのでも

半分あるのでもなくて

新たな欠片のいのちに

じゅうぶん満ちている



神さまに触れられると

愛に満たされるように

わたしの目をとおして

欠けて見えるものでも

ほんとうの目で見たら

どんなに美しいだろう

***

希望と信仰の目で見れば
コップは半分空でもなく
半分満たされてもいない

あなたがよく見るならば

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いのちの贈りもの

いのちの贈りもの

病気になったのはなにかの罰と

わずらうことは一度もなかった

自分自身にこころを向けるよう

いのちが届けてくれた贈りもの

神さまから授けられたものだと

うたがいなしにただ感じられた

この感覚はわたしにもふしぎな

人知を超えたいのちのはたらき

***

いたみを愛おしむ

いたみを愛おしむ

わたしが傷に手をあて

ことばに耳を澄まして

痛みの声にこたえたら

星がいっそうかがやく



あなたが痛みをこえて

傷ついた人へ向かって

手をのばして触れたら

光がまた一つ生まれる



神さまに包まれている

この星たちのいのちは

一つが一つで終わらず

光としてつづいてゆく

***

なぜ神さまは
痛みが存在することを
許されるのか
わたしたちは知らない

でも神さまは

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わたしと病の共生

わたしと病の共生

きょうは思いうかぶにまかせ
あまりまとまりなく紡がれた
けれどふだんより踏みこんだ
ことばたちをここに置きます

***

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