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いのちの贈りもの

病気になったのはなにかの罰と

わずらうことは一度もなかった


自分自身にこころを向けるよう

いのちが届けてくれた贈りもの


神さまから授けられたものだと

うたがいなしにただ感じられた


この感覚はわたしにもふしぎな

人知を超えたいのちのはたらき



***

“神はどうして私たちに、
心というものをお与えになったのか。

それは与えられている一切を
受け止めるためではないか。

善きものも、苦しいことも、
思わしくないことも、
すべて受け止めるためではないか。

病気もまた、私たちには計りしれない
大きな知恵によって、なにか意味があって
与えられるのではないか。

だから病気もまた恵みであるし、幸せなのだ。
そういう気がするのです。”


三浦綾子

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