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よそじの台所から【休みの食事 と 休みのこと】

夫なし。子は独立。
アレルギー対策に 油をやめ、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖を減らした食生活。
「家族のためのご飯」を卒業した40代。主に自炊の記録 と 自分を観察する日記。

土曜日は朝、先々週はじめて出掛けた喫茶店でモーニングを食べた。
目的はモーニング・・よりも図書館で借りた本を読みきること。
貸出期限の日曜日を前に、まだ30ページほど残っていた。
相変わらず家では本を読むことができず、通勤電車の往復やこうしてわざわざ喫茶店へ出かけて読んでいる。

この店の店主は前回も今回もひとりで
2人掛けのテーブル4つ、1人掛けが2つ、それにテイクアウトにも対応している。
10時過ぎ、わたしが店に到着した時、店内に他の客はいなかった。
前回と同じ、厚切りトーストのモーニングを注文するとき、前回同様店主はテーブルまで来ずにカウンターから「注文どうぞ」と言う。

次はお願いしようと思っていた「サラダのドレッシングなしで」を忘れずちゃんと言えた。
パンを切る機械の音が聞こえてくる。前もって切ってあるわけではない。
サラダも同様、ドレッシングをかけてあるものを冷蔵庫に用意してあるわけではない。
そして前回も今回もキッチンから「ガシャン」と音がして「失礼しました」という。

食事を終えて間もなく本も読み終わるころ、2名が入店し別々の席に案内された。
わたしのコーヒーはすっかり冷めていた。けれど
読み終えた本をバックにしまい、窓際に置いてある雑誌を開いた。
わたし以外の2人の食事が提供されていない。
前回来た時、そのさなかに帰り支度をした客は会計を待たされていた。

そういう喫茶店なのだ。
共通言語で表現すれば彼女は「不器用」と呼ばれるのかもしれない。
キッチンで何かを落とすような大きな音がなったり、テーブルを拭いた布巾をそのままにしてキッチンで作業したりする。でも
わたしにとってはそれが・・この店が好きになった理由のような気もする。
何度も足を運ぶのはきっと、細かいことは気にせずに気長に待てる人。

2人が入店して20分ほどで各々の食事が提供され、わたしは立ち上がってコートを着た。
その様子に気が付いた店主が「ありがとうございました」というので、会計の準備ができたのだろうと思いレジに向かって支払いを済ませた。
次はサンドイッチを頼んでみよう。
読み始めの本を持って。

日曜日は友達と焼き鳥屋に出掛けた。
下戸のわたしは「おつまみ」というたぐいのものを、ご飯のお供にして食べることができるという特技を持っている。
実は濃い味のものが好きなので、居酒屋のメニューは大好きなのに、お酒は飲めないので行くことができない。
そこでお酒の飲める友達に、焼き鳥が食べたいと連れて行ってもらった。

いつも買っている、駅中テイクアウト専門の焼き鳥屋とは違うふっくらジューシーなお肉に感激した。
店員さんもことごとく優しくしてくれて、なんかね、嬉しい週末だったなぁ。

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