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日日自炊自足【5月31日の夕食 と 年を重ねて知った「なくなるもの」】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

残りの
・カレーを作った時の 挽肉 茄子 玉ねぎ を炒めたまでのものを取り分けておいたものに、電子レンジで水切りしたもめん豆腐 を足した味噌炒め(味付:味噌 砂糖 みりん コチュジャン 茗荷 油不使用)
and
・ザク切キャベツ 冷凍しておいたえのきだけ にバターをのせて電子レンジにかけたもの(味付:塩 胡椒)

12時から13時、1時間ある職場の昼休み。
TVer(国内最大級の見逃し無料配信動画サービス)の存在を知ってから平日5日、時間をつぶすためにほぼ毎日何かしらのドラマを観るようになった。

オフィスの平和なランチタイムにドキドキ Watchingなサスペンスドラマもあれば、ほっこりまったりファミリーものもあるけれど・・1シーズンに5つのドラマを観るとなると、若い頃は苦手だった「恋愛もの」を避けることはできない。

それで、今季見ている中に「王様に捧げる薬指」があるのだけど

まーーーーーーーーーーーーこれが、ベったんべったんのべったんこさん!(ベタベタのベタ)でして
昨日はHey! Say! JUMPの山田涼介君演じる東郷のセリフ


「そのキス、オレが上書きしてやるよ」



におばあさん、職場のデスクで
60代の男性営業マンを目の前に

不覚にもにやにやしちまいました。

マスクさんきゅーっ!

いやもうさ、自家発電は無理じゃないですか。
自分の人生にはこの先そういうことがないだろうから。
(いや、これまでも「そのキス、オレが上書きしてやるよ」なんて言われたことはないけれでも、そういうことじゃぁなくって、ですね。)

だとするともう外側から仕入れるしかないわけなんでけどね、いや、まさかこんな子供だましのセリフに悶えてしまうとは・・
そして
まさか50代のおばあさんの昼休みを悶絶に追い込んでいたとは、このドラマに携わる人、誰も知らないでしょうなぁ。


年を重ねると、できないことが増えていくと聞き
若い頃それは「身体を動かすこと、頭を使うこと」だと思っていた。
でも今50代になって実感する「できないこと」の多くは

心を動かすこと。
若い頃はそれしかなかった
心を動かす出来事。それがなくなっていく。

芸能人の結婚を知って「羨ましいな」と感じることがあった。
誰かと結婚したいとか人気者になりたいとか、そんな気持ちはないのになんでだろう?としばらく考えて気が付いた。

たくさんの人に「おめでとう」と言われるようなイベントが、わたしにはきっともうないから。
その寂しさが表面化した時「羨ましい」になったのかもしれない。

穴の空いた心を埋めようと必死で、何かを求める気持ち。
何も手に入らなくてスライムのプールでおぼれていた苦しみ。
なぜあるのかと思っていたものでさえ、なくなってしまえば懐かしいと思える。


とはいえ、通勤時自動改札に割り込みされたことで「うぉいっっ!」みたいな瞬間はいっくらでもある、器のサイズはおばあさんになっても変わる様子がない。

これもなくなれば愛おしく思い出す未来・・があるのでしょうか。

若い頃は心の動きを凪にしたいと、傷つかず傷つけず、常に穏やかにいたいと思っていた。
でもいざそこにたどりついてみると、寂しかったり物足りなさを感じたりして・・とどまっていられないものなんだなぁ。
ということが分かった50歳 なのでした。



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