虎井春&蜂芳弌

高校生詩人の虎井春、蜂芳弌の公式アカウントです。 読みは『とらいはるアンドはちほういち…

虎井春&蜂芳弌

高校生詩人の虎井春、蜂芳弌の公式アカウントです。 読みは『とらいはるアンドはちほういち』。 特に断りがない限り、作品の名義は『虎井春&蜂芳弌』になります。 詩を通じて皆さんに自分の思いを正直に伝えていくことが目標で、 その中で、皆さんの人生にささやかな何かを届けられたら幸いです。

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詩『私』

臍の緒が断たれた瞬間から 生命は自意識を押し付けられる。 羊皮紙を被った狼のように 虚無の骸に閉じ込められて。 夏場に冷房の効いた部屋で風鈴の音を聴くように 居心地…

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実は最近高校で多方面の創作活動に手を出しています。詩はもちろん、短編小説や短編映画など、結構楽しく充実した生活です。今後の投稿頻度は少なくなると見込まれますが、可能であれば今後もよしなにお願いいたします。

詩『delightful』

星に触れたら火傷する掌は まだ暗闇のちいさな手袋に包まれているだけ 素肌じゃあまりにも刺激的だから隔たるくらいがちょうど良い 鼓動は眠たく唸る 明日は終日 時間浪費…

Official髭男dismの3rdMejorAlbum『Rejoice』の収録内容の解説・感想

こんにちは、蜂です。 遂に私たち髭団(髭男のファンダムネーム)が待望していたアルバム『Rejoice』が発売となりました!🎉嬉しいですね! 今回はその楽曲の魅力や歌詞の…

創作大賞が終わってしまいました。拙作ばかりで目も当てられない無念な内容になってしまいました。高校生になって新しい世界に興味を抱きこのnoteにやってきましたが、沢山の創作家の皆様に出会い感銘を受ける毎日です。応援期間ということですが、とにかく詩を書き続けていくのでお頼み申します!

詩『頭痛薬』

側頭部に溜まる固定電話のコール音が血管を無駄に拡張させる 無理矢理に飲み干した酸味強めの活力は大して役には立たなくて 情報処理負荷が重くなる侃々諤々の会議に酔い潰…

詩『alternative』

ひきわり納豆を掻き混ぜるたび重くなる箸の動き 炊きたての米粒は柔らかく膨らみを湛え茶碗で湯気を立てる。 パソコン端末を起動し牛乳を片手に削除する迷惑メール 深夜帯…

詩『b-side aquamarine』

湿らせた両手の指先で擦る玻璃製の器の縁 電気水母のアウフヘーベン 躄蟹のアンチテーゼ 添え物程度の劇伴を奏でる誰のためでもなく。 不確かな両足の爪先で蹴飛ばす二酸…

詩『生憎』

温存していた体力の限りをはみ出して飛び出した少量の日焼け止め 血の気のない左掌を撃ち抜いて中身のなくなった容器を捨てる。 代替品で満ちた店頭の棚 必需品っていうの…

詩『sugarfree violet』

瞳孔に宿る光がざわめく瞬間ばかりに囚われていたみたいだ 粘土細工に魂を分け与えることで偶像を創り出してきた若気の至りだ。 退屈で灼けた野生の断片にそう言い聞かせて…

雑談⑩(創作について)

こんにちは、蜂です。 突然ですが、私は創作という行為は特殊な行為だと思っています。創る、というと何だか無の海原の中に色彩を溢して新たな世界を想像することのように…

詩『存在』

Error 404 not found when i came back to that place you could not be found there was only a white scenery had you been there until that time however you could…

連作の最後に『逢魔が時』

酉の刻 サイレン。 鉄塔 烏の群れ。 夕陽 自転車の前照灯。 点滅信号 監視カメラ。 松葉杖 緑雲。 欺瞞 猜疑心。 街灯 踏切。 素因数分解。 逢魔の世界で影を見る。 さよ…

連作詩⑤『鹿鳴の宴』

毎朝 見慣れた景色から日に日に消えていく 電子辞書 参考書の束あとは寝台の下に隠した百合漫画。 端末に溜まっていた哲学めいた贈答も塵箱にぽいっして。 雨垂れで塗料が…

今まで言っていませんでしたが私はOfficial髭男dismの大ファンです。好きな曲は『parade』(というか全部?笑)です。音楽の話も好きなのでなにかの話でフォロワーの皆様とでお話できたら嬉しいです。詩も勿論続けていきますので、改めてよろしくお願いします!それじゃ夢の中で!

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連作詩④余桃の罪

深夜に帰宅後ひとりで温めた晩御飯は薄味で物足りない 不満を羅列するのだけ得意で貴方の陰で憩う祝日の夕暮れ時。 零れ落ちた果実を齧って片付けもせず眠る毎日に。 早朝…

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詩『私』

詩『私』

臍の緒が断たれた瞬間から
生命は自意識を押し付けられる。
羊皮紙を被った狼のように
虚無の骸に閉じ込められて。

夏場に冷房の効いた部屋で風鈴の音を聴くように
居心地の良い場所と言葉で身を護る。
蚊に刺され腫れた左腕を掻き毟るように
傷つけられたら躍起になって抗う。

本当は何も持っていないのに。

そこに舞い降りたのは
天使でも妖精でもなく貴方だった。
納屋の奥に眠っていた缶詰が開くように
私の

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実は最近高校で多方面の創作活動に手を出しています。詩はもちろん、短編小説や短編映画など、結構楽しく充実した生活です。今後の投稿頻度は少なくなると見込まれますが、可能であれば今後もよしなにお願いいたします。

詩『delightful』

詩『delightful』

星に触れたら火傷する掌は まだ暗闇のちいさな手袋に包まれているだけ
素肌じゃあまりにも刺激的だから隔たるくらいがちょうど良い
鼓動は眠たく唸る 明日は終日 時間浪費の予定だから会えないね。

抱き締める度胸などないからさ 間違いを馬鹿にし合っては
今日を無価値にしていく自慢話あるいは愚痴話ないし暗黙の了解で済む話。

皮肉交じりの片手間を惜しまず遂行中ただ実行中いわば自己中心的でも
こまめに糖分補

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Official髭男dismの3rdMejorAlbum『Rejoice』の収録内容の解説・感想

こんにちは、蜂です。

遂に私たち髭団(髭男のファンダムネーム)が待望していたアルバム『Rejoice』が発売となりました!🎉嬉しいですね!
今回はその楽曲の魅力や歌詞の内容について話していこうと思います。

M1.Finderアルバムの始まりを飾る曲は『Finder』。
「見つける者」を意味するこの曲はイントロがMejor2ndAlbum『Editorial』のラストナンバーである『Lost

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創作大賞が終わってしまいました。拙作ばかりで目も当てられない無念な内容になってしまいました。高校生になって新しい世界に興味を抱きこのnoteにやってきましたが、沢山の創作家の皆様に出会い感銘を受ける毎日です。応援期間ということですが、とにかく詩を書き続けていくのでお頼み申します!

詩『頭痛薬』

側頭部に溜まる固定電話のコール音が血管を無駄に拡張させる
無理矢理に飲み干した酸味強めの活力は大して役には立たなくて
情報処理負荷が重くなる侃々諤々の会議に酔い潰れて沈む
頭痛薬も持ち合わせていないから適度に吐露する狂気激情。

黙ってくれりゃ業務ノルマくらい簡単に達成できるわ糞が
喉の奥には文節単位の検閲官が兼ね備わっていた舌先にすら届かない想い。
解決策くらい自分で考えろや善良なる聖人君子なら

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詩『alternative』

詩『alternative』

ひきわり納豆を掻き混ぜるたび重くなる箸の動き
炊きたての米粒は柔らかく膨らみを湛え茶碗で湯気を立てる。
パソコン端末を起動し牛乳を片手に削除する迷惑メール
深夜帯の酔いどれの誤報くらいは残すのが流儀なのかな。

常識はどこでもオルタナティヴ 奇妙性はいつもトラディショナル
文明開化の音は舌打ち混じりの居眠り会議にも潜む。
良識はつねにピカレスク 悪癖はだれもがオーソドックス
新品の靴下の跡も誰かの

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詩『b-side aquamarine』

詩『b-side aquamarine』

湿らせた両手の指先で擦る玻璃製の器の縁
電気水母のアウフヘーベン 躄蟹のアンチテーゼ
添え物程度の劇伴を奏でる誰のためでもなく。

不確かな両足の爪先で蹴飛ばす二酸化ケイ素の飛礫
藤壺のニヒリズム 鯨影のポリリズム
付属品程度の讃歌を口遊む誰に聞かせるでもなく。

飛び込めば泡に包まれる白む視界には海の冒頭
貝殻を押し当てた鼓膜の向こう寄せては返す記憶。

湿らせた両手の指先で擦る玻璃製の器の縁

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詩『生憎』

詩『生憎』

温存していた体力の限りをはみ出して飛び出した少量の日焼け止め
血の気のない左掌を撃ち抜いて中身のなくなった容器を捨てる。
代替品で満ちた店頭の棚 必需品っていうのは性格の悪い言葉だ
生理用品の棚の前で肌を焼く切れかけの蛍光灯を見上げた。

生活を憎んだとしても太刀打ちできるほど頑丈じゃない心
河原の石を流れに投げ込んだ沈んだ波は荒ぶっては流れに負けた。

想像していた景色は疾うに限りをはみ出して破

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詩『sugarfree violet』

詩『sugarfree violet』

瞳孔に宿る光がざわめく瞬間ばかりに囚われていたみたいだ
粘土細工に魂を分け与えることで偶像を創り出してきた若気の至りだ。
退屈で灼けた野生の断片にそう言い聞かせて宥めた。

満員電車に立ち籠めた防虫剤の匂いに踏み躙られたみたいだ
気泡が浮かぶ端末の表面と抹茶ラテで暇を持て余した痛みは忘れた。
蝉時雨で剔れた理性の胚軸を失わぬように抱き締めていた。

喉の奥まで痺れるような苦味を貴方は注いでくれた

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雑談⑩(創作について)

こんにちは、蜂です。

突然ですが、私は創作という行為は特殊な行為だと思っています。創る、というと何だか無の海原の中に色彩を溢して新たな世界を想像することのように聞こえますが、どちらかというと私にとっての創作は、泥濘の中から蓮の地下茎を引っこ抜くような行為なのだと思います。

無から何かを生み出すなんて物理学上は無理な話です。勿論、仮にこの世に神と呼称できる存在がいるのであれば話は別ですが、今のと

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詩『存在』

Error 404 not found

when i came back to that place
you could not be found
there was only a white scenery
had you been there until that time
however you could not stand anymore
i was too late becaus

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連作の最後に『逢魔が時』

連作の最後に『逢魔が時』

酉の刻 サイレン。
鉄塔 烏の群れ。
夕陽 自転車の前照灯。
点滅信号 監視カメラ。
松葉杖 緑雲。
欺瞞 猜疑心。
街灯 踏切。
素因数分解。
逢魔の世界で影を見る。
さよなら。

連作詩⑤『鹿鳴の宴』

連作詩⑤『鹿鳴の宴』

毎朝 見慣れた景色から日に日に消えていく
電子辞書 参考書の束あとは寝台の下に隠した百合漫画。
端末に溜まっていた哲学めいた贈答も塵箱にぽいっして。

雨垂れで塗料が剥げ落ちた骨董店の前で
舐める氷菓 物語の悪戯それに選択洗剤の詰替え用。
端末が鳴いて届いた皮肉めいた独り言も既読スルーして。

虚勢を張って伸ばした角も切り落とす時だ
別離は世の常だから復た巡り逢えたなら。

毎朝 見慣れた景色から

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今まで言っていませんでしたが私はOfficial髭男dismの大ファンです。好きな曲は『parade』(というか全部?笑)です。音楽の話も好きなのでなにかの話でフォロワーの皆様とでお話できたら嬉しいです。詩も勿論続けていきますので、改めてよろしくお願いします!それじゃ夢の中で!

連作詩④余桃の罪

連作詩④余桃の罪

深夜に帰宅後ひとりで温めた晩御飯は薄味で物足りない
不満を羅列するのだけ得意で貴方の陰で憩う祝日の夕暮れ時。
零れ落ちた果実を齧って片付けもせず眠る毎日に。

早朝の出勤前シャツが皺くちゃで見るに耐えない
鎮痛剤で誤魔化した愛情の搾取が交感神経を刺激する朝焼け時。
自己嫌悪に気付いた時には果実は腐敗しきっていた。

喉元に溜め込んでいた ごめんねは
欺瞞に過ぎないと自覚していた。

深夜に帰宅後ひ

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