石井創久

生産ラインの設計、システム開発をそれぞれ25年。その間にコンサルも15年やり、ものづく…

石井創久

生産ラインの設計、システム開発をそれぞれ25年。その間にコンサルも15年やり、ものづくりの断片が整理できてきたと思います。ビジネスモデル特許も50件弱取得しました。分かったことを出版し公開しています https://www.d-collabo.com

マガジン

  • QPPモデルによるものづくりエンジニアリング

    エンジニアリングのIT化を進めるには、エンジニアリングのデータをどのように定義するかが重要です。そもそもエンジニアリングとは何かを考えた時、特定のタイプや分類にとどまらないデータモデルが必要となります。しかし、これらについて世の中に標準が存在していません。標準化ができないデータをどのように蓄積するのが良いかを提示します。

  • ファイルを見つけることができない

    PCでのフォルダ階層やその中のファイルという今日の方法に不満のあるIT技術者やユーザーにとって新たな方法を提示していきます。ペンや紙をPCにしただけのIT活用では考える仕事の生産性は向上していません。単にデジタルデータになっただけです。どのような内容であるかはファイルを開いて初めて知るという方法は試行錯誤そのものです。どのようなファイル名付与ルールを標準化しても、人の仕事の創造性には先手を打つことはできない。ファイル名のルール、フォルダ名とその階層ルールなどは現時点での情報の分類です。分類は仕事の進歩と共に技術の進展と共に変化していくものです。その変化に合わせて随時分類を変更することは大きな負担であり、生産的ではありません。これからは人の考えたことをどのように記録するのが良いのでしょうか?このようなことを長年検討してきましたので、その内容を発信して参ります。

  • エンジニアのテレワーク

    エンジニアはどのようにテレワークで仕事ができていますか?ここでのエンジニアとはIT分野ではなくいわゆるものづくりなどのエンジニアリングを行う方々のことです。自分で考える、他者と相談をする、お客様と打ち合わせをするなどメールでやられることが多いと思います。しかし、それは効率的ではありません。そんな内容を発信していきます。

最近の記事

人は知らないことばかりである

なんのために人に会うのか?知らないことを知りたいと思うからだ。 SNSはそんな人間に近寄ってきた。 インターネットで検索すると知りたいことの多くは解決できる。 しかし、時々、解決しないこともある。 誰も考えていない、あるいはネットにあげていないことがまだまだ一杯あると思う。 ネットにあることは、それだけのこと。 それ以上のことを考えていたい。 自分がどうありたいかということで、常に、深く、新しい発見を探していたいと思う。 ネットにある情報だけでは、知りたいこと

    • 事業継承

       中小企業の事業継承について考えてみた。子供に引き継ぐ場合が83.4%と圧倒的に親族に引き継がれているようです。  後継者がいないという問題も言われていることから、後継者としたい親族がいないことということなのだろう。  元々、M&Aもあまり積極的に考えていないように思える。  経営を引き継ぐことができても、社員の高齢化や人手不足を乗りきらなければいけません。 そう事業は変化していくものであり、その事業を継承することの必要性は、ある時失われるもの。 それよりも会社がな

      • ファイルやホルダーとな何か?

         かつては文書とバインダーが紙による文書管理の方法であった。ITが浸透して、そのバインダーはホルダーに代わった。ファイルがかつての文書とするとファイルにはファイル形式というものが付け加えられ、共有性がダウンした。  これはWindowsとMacで異なるなどである。邪魔な区別が追加されてしまった。無尽蔵に蓄積できることが、本当に良いことなのだろうか。  適切に4Sされるかつての紙での方式が良かったのではないだろうか。全体を管理できる紙の方式が良い点があったと思う。  際限

        • メモの取り方

          今回のノートはメモを取る単位、一件のメモの長さをどう考えるかについてです。 単語数個でメモを取れば良いこともある。それは急いでメモをする時の方法です。 メモを後で読み、なぜそのメモを書いたのかとの理由を思い出す必要があります。 私のメモは結構な長文です。 いつからこの方式にしたかというとコンサルタントを始めてからだと思う。 少なくとも、あったこと(事象)と思ったこと(意見)と年月日(時刻)と場面(場所)と相手(会社名や人名)は必要です。 加えて、なぜその場や相手に面

        人は知らないことばかりである

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        • QPPモデルによるものづくりエンジニアリング
          1本
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        • エンジニアのテレワーク
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        記事

          知的生産技術のDX トヨタの製造現場はなぜ最適なラインをつくれるのかを出版しました。

          1か月ぶりのノートです。 これまで3か月間、知識の記録方式を100話書いてきて少し休憩していました。 今日は3月1日で、春のスタートです。 知的興味が旺盛なみなさんに生活の中での興味の持ち方や意見を書いて行く予定です。 毎日仕事に追われ過ごしていると、例えば、10年間自分は成長しているのかと気になったりしませんか? そんな不安を無くすために、日々の生活に自分で考える時間を多く費やすのが大事です。 タイトルにある“トヨタの製造現場はなぜ最適なラインをつくれるのか”は

          知的生産技術のDX トヨタの製造現場はなぜ最適なラインをつくれるのかを出版しました。

          知識の記録方式 (100) 知的生産のIT

          知識の記録方式は今回100回目で最後となります。そこで、最後は知的生産のITと題してまとめたいと思います。  サーバやPC内のファイルが見つからない。これは今日の大きな問題である。  そもそも、ファイルやホルダーの名称はその内容を明確に区分できるものではない。  仕事で用いるソフトウエアは、表や文章、図などに分かれている。それゆえに、内容によって、用いるソフトウエアを決める必要がある。これはファイルを探す上で煩雑さを増す。  そもそも、自由記述したい考えをソフトウエア

          知識の記録方式 (100) 知的生産のIT

          知識の記録方式 (99) Eメール

          Eメールは広く社会に浸透した。便利であるが、この方法が知識の記録方式には大きな問題を与えている。 伝達することだけの機能が問題である。伝達だけを目的として使っている便利さに影でどのような問題があるか考えてみたい。  仕事で用いる場合、相手に正しく理解して貰う為に、結構な長文となリ、伝達したいことに比べ時間が無駄となる。  メールに自分の考えや相手の考えなどを伝達し合う事ができても、考え方の整理はメールを探しながら時間軸について再整理が必要。議論する人数が多いと大変手間が

          知識の記録方式 (99) Eメール

          知識の記録方式 (98) 挑戦

           挑戦は誰にもできる。それをやり遂げることは誰にもできることではない。  一言で挑戦と言っても、その難しさはさまざまである。  ここで、述べたいことは諦めないということだ。  私は知識の記録方式ということをライフワークとしている。  何社かの企業と連携したこともある。しかし、企業の方針はすぐに儲かるか?という点になってしまった。  ならば、自社だけでやり遂げることと決めた。  長く継続した研究は先行者優位である。世の中にすぐに受け入れられることは面白くない。  

          知識の記録方式 (98) 挑戦

          知識の記録方式 (97) 中小企業連携

           ドイツで仕事をされている人の話を聞くことができたので、感想をお話しします。  industrial 4.0という言葉を聞いた事が有ると思います。ものづくりのフレキシブル生産、お客様による生産への要求などの実現を高度にITを用いてドイツを中心に10年前から取り組まれている戦略的構想です。  現在は、コロナ禍ということもあり、ロボットによる食品加工や物流のAGVが非常に伸びているとの事。  お話をお聞きして、一番思うことは、ものづくりについて日本とは大きく考え方を進歩させ

          知識の記録方式 (97) 中小企業連携

          知識の記録方式 (96) 設計者のジレンマ

          組立工程の視点から製品設計者が直面するジレンマをお話し致します。  組立工程というものは、複数の部品から構成される製品を組立する工程もしくはは生産ラインを想像して下さい。  子供達が校外学習で自動車の組立ラインの見学が行われているので、その生産ラインを思い出して見てください。  ラインを外から観察すると、いかにも問題もなく、ものすごい速度で車が組立られているように見えると思います。  部品を自動車に組立するには、その作業は大工さんの釘打ちを想像してください。  釘を

          知識の記録方式 (96) 設計者のジレンマ

          知識の記録方式 (96) 技術者倫理

           世の中はもので溢れています。今日は、ものの安全性と設計者の倫理観について述べたいと思います。  大きなものは原発、化学工場、鉄道、航空機、自動車、建築、玩具、電気製品や小物に至るまで、安全規格は規定されています。  ものの安全において、利用段階での安全性は一番気をつけなければいけないことは言うまでもありません。  企業は利用者との距離が近く無ければいけない。近いとは敏感で反射神経が優れていて欲しいものです。  お客様窓口を設置している企業は多い。しかし、お客様の意見

          知識の記録方式 (96) 技術者倫理

          知識の記録方式 (95) プロセス

           仕事のプロセスを見直すことは重要です。マニュアルとは少々異なるものです。マニュアルよりもっと大きな分野を対象としたものと思います。  プロセスは手続きを記載して、順序立てて遂行できる様に記述したものです。  関係部署にはそれぞれの役割があり、その部分部分にて決定する条件が関係しています。  このプロセスが社内で規定されている必要があります。  コピー風土がはびこり、異なる部分を修正すれば良いという事になると、部署間の正しいタイミングでの調整が行われずに、大きな問題と

          知識の記録方式 (95) プロセス

          知識の記録方式 (94) 知恵

           知恵を出せと言われ、いきなり何をしたら良く分からなくなる時があると思います。  これはどのようにその言葉を受けとるかによって、思いの方向が変わるのです。  出せと言われても、と考えたら、そこで思考は停止してしまいます。  何かを絞り出さないといけないと思うことが、今後の生き方を変える事になるでしょう。  今の時代はインターネットがあるので、検索すると本当に多くの情報が登場してきます。  知恵を出す際に、求められていることは、新しいアイデアや考え方であろうと思います

          知識の記録方式 (94) 知恵

          知識の記録方式 (93) データの保存場所

           テレワークを70%目標との要請があります。もしこれが達成できるとしたら大変良いことだと思っています。  企業の70%の社員は、自分だけで仕事ができるということです。  もちろん、ネットでのでコミュニケーションは行うとしても、そこに無駄な時間を割かなくなると思います。  自宅で仕事の納期を守りながら、時間を自分の管理下に置くことができるからです。  刻々と進む時間を自分で自由に使えることは、人が生きていくことで重要な要素になります。  この自由な時間をテレワークで与

          知識の記録方式 (93) データの保存場所

          知識の記録方式 (92) 事業テーマ

           もし事業を始めるとしたらどのような事を考えますか?  次世代と言われる事業の計画や実験を聞いていると、解決しようとする課題が小さすぎないかと思う。  世界では、もっとビックリするアイデアというか、本気度でそんな事やるのかと思う事業がどんどん出ている。  なぜ、日本企業は、ビックリするような事が登場しないのだろうか?  1つには、企業のビジョン構築能力が足りないことが挙げられる。  2つ目は、ガッツのある社長が少ない事による、リスクの心配し過ぎ。  3つ目は、アイ

          知識の記録方式 (92) 事業テーマ

          知識の記録方式 (91) 見える化

           見える化と言う言葉を聞くことが多いと思う。見える化を視解化と書く人もいる。  いずれにしても分かっていないことを目で見えるようにすること。  頭の中で考えていることも他者に理解してもらう場合には必要です。  人は多くに情報を目から入手しているので、目に見える具体的な表現にすると理解が進むことになる。  他者に対してだけではなく、見える化しようとすれば、その人の考えが深くなり、行動にも結びつくことになる。  分からないことは人に聞くことになるので、今まで意識していな

          知識の記録方式 (91) 見える化