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知識の記録方式 (94) 知恵

 知恵を出せと言われ、いきなり何をしたら良く分からなくなる時があると思います。

 これはどのようにその言葉を受けとるかによって、思いの方向が変わるのです。

 出せと言われても、と考えたら、そこで思考は停止してしまいます。

 何かを絞り出さないといけないと思うことが、今後の生き方を変える事になるでしょう。

 今の時代はインターネットがあるので、検索すると本当に多くの情報が登場してきます。

 知恵を出す際に、求められていることは、新しいアイデアや考え方であろうと思います。

 インターネット上の情報は求めれている知恵を考える事に役立つものはあると思いますが、期待されている知恵に値する答えではないのです。

 社員がインターネットの調査結果を羅列して報告してきた事があります。

 本当にガッカリした事を覚えています。インターネット上の情報を提示されたことは、その文体や用いている言葉づかいや考える幅、深さなどですぐ分かってしまうものです。

 そもそも、上司もインターネットを検索しているのだから、そのような行為が不思議でならないですね。

 昔は図書館で調べるしか方法はなく、あとは人に聞くことの方法しかありませんでした。

 その結果、得られた情報だけで求められた知恵の答えにはならないことは容易に承知しているので、自分なりの考えを見つけるしかない。

 仕事でも生活においても、インターネット上には、解決したいことと全く同じことは載っていないのです。

 そのくらいに、世の中の発生する問題や解決したい課題は種類も大小も合わせて無尽蔵にある。しかも、それらは次から次へと新たなことが生まれてくるのです。

 法律や規則などとは違って、その様に通りいっぺんに決めれられないことばかりです。

 そのためには、知恵を出せる様に準備しておくことが必要で、メモを書くことを進めたい。

 いろいろな事象について、自分の考えを思いつくままメモにしておく。

 私は会社を辞めてからの15年間のメモを保有していますが、それを、時々、振り返って読むことを楽しんでいます。

 昔のメモに書いてあることが未だに解決していないことも多くあります。人がいる限り、考える対象のネタは尽きないのである。

 インターネットでの検索だけでは、知恵が出せる頭を鍛えることはできないのです。知恵は自分の獲得した知識の組み合わせから生むしかないのです。

 それは、一瞬にして思いついた事であっても、その前に、いろいろなことを考えた結果として異なる角度から発想したことであると考えています。

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