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息子のコミュニケーション障害をなぜ今まで気づけなかったの?

就職してから初めて発達障害だとわかったり、
「そうかも?」と感じ始める人は少なくないと思います。

息子が特に困っている「音(声)の整理ができにくい」件について、
学生まではそんなに困ることはありませんでした。

授業や試験は読み書きが中心、発言の機会はそう多くありません。
仮に解説等が聞き取れなかったとしても、教科書や参考書を読めば大丈夫でした。

息子は一瞬一瞬の会話のキャッチボールは何の支障もないのです。
ですので、誰も障害には気づかないでしょう。
恥ずかしながら母親の私でさえも、つい最近息子の状態がわかりました。

それにしても「脳」はとてつもない働き者で、瞬時に沢山の処理をしていることが息子を通して理解できました。

音の整理もその一つです。

例えばメモを取る作業を考えてみます。
①話を聞く。
②話の内容の要点を記憶しておく。
③話の内容を思い出しながら、時系列で要点をまとめて書き出す。

少なくとも瞬時に上記の三つはできないとメモできません。
息子は短くとぎれとぎれの理解で話を聞いているように思います。
話全体をまとめることが出来ません。
要点をかいつまんで聞けないせいか、ちょっとでも長い話になると、
何の話かさえも分からなくなります。

わかったような顔で聞いているので、周囲には気づかれません。
本人も、今まさに話している事は聞けているので、わかったような気持ちがどこかにあったのでしょうか?

特別支援の事業所に通う前の一般の職場で、息子は相当苦しい思いをしてきました。

「さっきも説明したよな!?」
「ちゃんとメモして聞いてるんか?」
「君はバカなんか?」
上司や先輩から数々の言葉を浴びせられる毎日だったと聞きました。

もっと早く息子の脳の特徴を気づいてやれたら……

そう言う私も「普通はこうや!」「○○するのが当たり前!」と、
出来ないで辛がっている息子に対し、更に傷つける言葉を吐き出しているだけでした。

知らないということは恐ろしいなぁ!と感じています。

息子は以前の職場での辛かった体験がトラウマになってしまい、
1回聞いた事をまた聞く事ができなくなりました。


家庭ではできるだけ書いて説明するように切り替えております。
先日から復帰させていただいた事業所でも、それをお願いしております。

息子に時おり言葉をかけます。
「わからなかったら何回でも聞いたらいいんやよ!」
「ゆっくりやっていこ!」


たおたおです。プロフィールもよろしければ読んでください。





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