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人の目が気になる時、気持ちの打ち消しに効き目のある言葉とは?

1.息子の被害妄想は12、3年前頃から酷くなった

息子(発達障害:ASD、ADHD)は特に高校生ぐらいから、いわゆる「被害妄想」的な発言が目立つようになってきました。

知らない人とちょっと目が合っただけで、急に落ち込んだ様子になりました。

「さっきすれ違った人、僕を見て笑った。馬鹿にされた。」
この発言を、今まで私は息子の口から何回聞いたのか数え切れません!

発達障害とは分からなかった頃、
私は「息子はなんて変な考えになってしまうんだろう!?情けない!」と感じていました。 

気持ちを聞いてやって寄り添うどころか、頭ごなしに怒鳴りつけていました。「あんたはひねくれている!」的な発言を平気でしていました。


2.息子が発達障害とわかってから


けっこう最近の一昨年です、
息子は発達障害だったとわかり、私は(困り事の原因がわかって)どこかホッとしました。

息子に対して、前より余裕をもって対応ができるようになりました。
被害妄想についてもそうです。

「目が合ったのかも知れないけど、〇〇くん(息子の名前)の事は意識していないよ。」

「相手の視界には入ったとしても、見られてはいないからね。もう〇〇くんのことは、すれ違ったのすら忘れられているはず。」

そういった返答を何回も繰り返すうちに、息子に少し変化が表れました。

今でも人と目が合うと被害妄想的な気持ちにはなります。
が、すぐに自分自身でこう言います。
「さっきの人と目が合ったけど、別に僕のことなんか気にしてないもんね。」


そこに到達するまでに相当時間がかかりました。この発言が出ただけでも、息子にとっては大きな変化だと思います。

しかしまだ自信がもてません。馬鹿にされているのではない、そうわかってはいるのですが、息子は家族に確かめます。そして安心したいみたいです。


3.おばあちゃんの返答がきっかけで気づいた、息子の気持ち


昨日私が留守にしている時に、息子は祖母(同居している私の姑)に尋ねたそうです。

息子:「朝のゴミ出しの時に犬の散歩の人と目が合ってしまった…でも、別に僕のことを馬鹿になんかしてないよね?」

祖母:「そんなこと、気にせんでもいい!!」

息子:「……⁉️」


私が帰宅した際、息子は玄関までやって来て機嫌悪そうに私にいつもの質問をしてきました。
「僕、馬鹿にされてないよね?」

私(玄関で靴を脱ぎながら):
「〇〇くんの事は全く意識にないから、もう会ったことさえもその人は忘れてるよ!」

息子:「良かった!その言葉を聞いて安心したかったんやよね、わかってはいるんやけど。」

「『そんなこと気にせんでもいい!』て、おばあちゃんに言われたら、ああやっぱり馬鹿にされていたということなん?でも気にすんな!てことなん?て、ついつい考え込んでしまうんやわ…」

(なるほど、息子の言葉に対する感じ方はそうなっていたのか…)


4.今後の対応について

上記の息子の発言により、どのように言葉がけすれば良いのかがわかりました。気長に対処していきたいと思います。

おばあちゃんに対しては、特に何も言いません。
仮に対応をお願いしたところで、その通りにしてくれる可能性はゼロに近いかと思いますので。
↓ ↓

おばあちゃんに息子の対応を考えてほしいと頼まない理由:
①忘れやすい性格
②考えるより先に言葉が出ちゃうタイプ(笑)
③慣れない事を頼むとストレスを感じ、機嫌が悪くなる

息子にはこう言いました。
「被害妄想かな?と感じたらできるだけ私に言ってきてね!」
「私がいなければLINEしてね。それでも連絡つかなければ、『(相手は)僕を見てない、気にしてない』と何回も声を出すか、心で言ってみて。」


5.救われた気持ちになった医師のお言葉

息子の対応には焦りは禁物かな?と思います。
今日メンタルクリニックに息子と行きましたが、医師のお言葉が嬉しく心に残りました。

「周りの人の言葉に影響されて、その通りにする必要はありません!」

「自分に合ったペースで、ゆっくりと休んだり、また動いたりすればいいのですよ。」

今の息子と私にとって、心が救われる言葉でした。
ありがとうございます。




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