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哲学メモ

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哲学っていうとなんですが、考え事をただ書いていきます。
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#言葉

「テクストを紡ぐ」

 テクストを紡ぐ、という。紡ぐのは糸であるが、糸というのは超弦理論でいう、弦や紐と呼ばれるものだろう。世界を構成する最小単位、究極の単位は糸なのである。この糸というのは ~ こう表すことが出来、これは揺らぎであり、気分の形相を持つ。この情動を私たちは紡ぎ、織りなし、布を作る。布は衣になる。或いは布団になるし、或いはカーテンになる。これらに共通する述語は、包むということである。衣も布団も身を包み、カ

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「イデアの探究―空と海を渡って―」

 Discordで知り合った、すっぺらこっぺらさんというHNの方の考えを参考にしたのだが、意味の可能態の世界と、その現実態の世界とを、沸々と煮え滾るお湯に喩えられるかもしれない。沸々と煮え滾るお湯は、その中に揺らぎを持っていて、それが意味の可能態になる。そしてお湯の泡沫が現実態である。この比喩は正しく、可能態の揺らぎを作っているのは、熱によるエネルギーなのだ。そしてそのエネルギーが上昇し終えた時、

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「重々無尽な世界」

 この世界が象徴的に出来ている、と考える時、私には意味作用というものを考えられずにはいられない。物質は作用・反作用の法則を持つ。それを意味の領域にも敷衍して考えるのである。例えば火山の石が黒々として、ゴツゴツとして、厳めしく、いかにも火山の石らしくなる。これをただ物質的な作用だけに限って考えることは出来ない。物質的な作用と共に、意味が変容しているのである。前著で考えた、うつる、という現象がある。こ

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「象徴的なこの世界」

 『心の研究』で書かれた「表」の章、あの思想の解説と解明をしたい。何故なら、自分でもあそこで書いたものは、どういう原理であのようになっているかが分からないからだ。しかし、自分の思想を書き連ね、その思想に類する思想を調べているうちに、だんだんとそれが明確化してきた。中でも神秘主義と象徴、これが『心の研究』で書かれた「表」を明らかにしてくれることが分かってきた。
 ここで自分の位置付けをはっきりさせ、

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