木本大介

スタートアップx知財の世界で生きる弁理士。ピクシーダストテクノロジーズ(株)知財x法務…

木本大介

スタートアップx知財の世界で生きる弁理士。ピクシーダストテクノロジーズ(株)知財x法務x広報の責任者。Apple、埼玉西武ライオンズ、漫画、アニメ、ゲーム、ボードゲーム、ロードバイク、ガジェット、カメラが好き。 本Blogは、所属組織とは無関係な個人の見解です。

マガジン

  • This is startup

  • 二流のプロフェッショナル

    知財塾プレゼンツのラジオ番組「木本大介の二流のプロフェッショナル」の後記集です。 ・Youtube https://www.youtube.com/watch?v=w45YMJpNx34 ・Spotify https://open.spotify.com/show/49pwLJVlNKO4cbNtCWuRp3

  • スタートアップx知財のすゝめ

    スタートアップにおける知財戦略についての持論を綴ります。

  • Gadget is 浪漫

最近の記事

  • 固定された記事

自己紹介 - 木本大介(KIMOTO Daisuke)

notionに移行しました。

    • This is startup - IPランドスケープはスタートアップに何をもたらすのか?

      【要約】 はじめに2024年度から2年間にわたって、INPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)が行う「IPランドスケープ支援事業」の委員を拝命した。 正直に言うと、僕は、「IPランドスケープ」という言葉を避けてきた。 少なくとも「その言葉」の必要性を今もなお感じていない。 一方、情報の調査と分析は、スタートアップに限らず、事業活動に貢献するための最重要スキルであることは間違いない。 (大学に戻る機会があれば、一番取りたい授業は分析の授業だ) そうであるならば、

      • This is startup - 「特許明細書」と「プレスリリース」の一致点と相違点

        【要約】 はじめにPRTIMESのユーザ向けに開催された勉強会に参加した。 勉強会は、2部構成だった。 第1部「座学」では、伊東正樹さん(ソーシャル・エンライトメント(株)代表取締役)から、プレスリリースだけでなく、広報全般のある種の理想形を座学で学んだ。 第2部「ワークショップ」では、取材を受ける側(企業)と取材する側(メディア)に分かれて、受講生同士で、自分の紹介を他人に伝えることの難しさを学んだ。 プレスリリースとはPR Timesのオウンドメディアには、次のよ

        • 知財業界での教育(弁理士の日記念ブログ企画2024)

          【要約】 はじめにこの記事は、「ドクガク」さんが弁理士の日に合わせて企画されている「弁理士の日記念ブログ企画」のために執筆したものである。 まだまだ人に教える程の事を成し遂げていないと思う一方で、自分の知見が世のためになるならば惜しみなく出していきたい。 そもそも、このブログを始めるときに思ったことでもある。 「知財業界での教育」というテーマは今の自分にはまだ重いものであるが、「出せば何かが変わるかもしれない」という期待を持って筆を取ることにした。 「知財業界」とは

        • 固定された記事

        自己紹介 - 木本大介(KIMOTO Daisuke)

        マガジン

        • This is startup
          27本
        • 二流のプロフェッショナル
          8本
        • スタートアップx知財のすゝめ
          0本
        • Gadget is 浪漫
          2本

        記事

          This is startup - 経営の視点から見た知財戦略

          【要約】 サマリ2024年になってから、スタートアップの中で経営に少しばかり関わるようになった。 経営の視座で思考する場合、知財だけを見ているわけにはいかない。 知財以外の色のキャンパスに知財の色を足していく。 正解はないし、日進月歩で変わる会社の状況に合わせてゴールイメージを変容させていく必要がある。 一言で言えば、判断の瞬発力が求められる。 そういった仕事に勤しんでいるうちに、「経営の視点から見た知財戦略」というものの解像度が少しだけ上がってきた感覚を覚えてきた。

          This is startup - 経営の視点から見た知財戦略

          後記「suIP(スタートアップコミュニティ) ライトニングトーク「スタートアップになったワタシ」」

          【要約】 はじめに2022年の春、有志の仲間とスタートアップコミュニティ「suIP」を創った。 2023年の春、リコー時代の先輩である上野さん(現メルカリ)と食事をさせて頂く機会があり、その場で、スタートアップコミュニティ「suIP」のメンバーによるメルカリのオフィス訪問のオファーをした。 上野さんは、リコー時代から他の知財担当者とは一線を画した動きをされていた。 上野さんと同い年ではある僕は、その動きがとても印象に残っている。 今でこそ「機動力がある」と自負しているが

          後記「suIP(スタートアップコミュニティ) ライトニングトーク「スタートアップになったワタシ」」

          後記「スタートアップの知財責任者が語る「大企業とのオープンイノベーションのリアル」」

          【要約】 サマリ東京都とのご縁で、東京都主催の知財イベントに登壇することになった。 告知文は、次のとおりだ。 「スタートアップx知財xオープンイノベーション」という大好物のお題を頂き、生の声をお届けすることが、今の僕が提供可能な社会価値が最大化できるだろうと考えた。 そこで、僕も設立当初から参画しているスタートアップコミュニティ「suIP」からオープンイノベーションの現場に浸かっているメンバーを引っ張り出して、生々しい話を展開した。 僕はモデレータを務めたが、友人関

          後記「スタートアップの知財責任者が語る「大企業とのオープンイノベーションのリアル」」

          後記「INPIT IPモチベーター 育成研修「スタートアップの中から見えた知財」」

          【要約】 サマリINPIT(独立行政法人 工業所有権情報・研修館)からのオファーで、INPIT主催の「IPモチベーター 育成研修」の1コマの講師を務めることになった。 受講生の大半はVC。 これまで、VCとの関係は、投資、各種支援、そして友人関係に留まっており、登壇に限ればパネルディスカッションの経験が一度あるだけだった。 パネルディスカッションの後記 2024/01/27 後記「創業・スタートアップ企業の推進力(つながる特許庁 in 仙台)」 講師としての登壇は今回

          後記「INPIT IPモチベーター 育成研修「スタートアップの中から見えた知財」」

          Exampling - 視座と視野と視点をGoogle Mapに例えてみた

          【要約】 はじめに知財の専門家としてジョインしたスタートアップで非知財領域(人事や広報)の責任者(知財責任者との兼務)を任されてきた。 僕は元来「職人タイプ」だと自認していて、総論より各論、抽象論より具体論の方が好みだった。 しかし、知財領域と非知財領域を同時に見る「兼務」の役割では、具体論だけでは間に合わなかった。 具体論モードを2つ(知財モードと非知財モード)用意して、両者を高速に切り替えてみたこともある。 しかし、脳のスイッチングスピードが追いつかなかった。 考

          Exampling - 視座と視野と視点をGoogle Mapに例えてみた

          This is startup - 「アオアシ(青井葦人)」~コンバートで得た俯瞰力~

          【要約】 はじめに知財の専門家として職業人生を歩んできた。 スタートアップには知財責任者としてジョインした。 しかし、スタートアップの中で見た事象(解決すべき課題)は、僕の知っている知財のそれではなかった。 解き方も分からない。 誰も正解を教えてくれない。 決めて正解にする。 これは、経営者が常日頃から投げかけている言葉だ。 そのためには、決める力(決断力)と正解にするまでやり抜く力(グリッド)が必要だ。 この点について、スタートアップの中の人に異を唱える人はい

          This is startup - 「アオアシ(青井葦人)」~コンバートで得た俯瞰力~

          後記「創業・スタートアップ企業の推進力(つながる特許庁 in 仙台)」

          【要約】 サマリ特許庁からのオファーで「つながる特許庁 in 仙台」に登壇させて頂く機会を得た。 イベントのテーマは、「創業・スタートアップ企業の推進力」だ。 創業前から支援していたスタートアップにジョインした自分にとって、創業期のスタートアップは、自分の提供価値が最も出せるセグメントだと思っている。 経験からたどり着いた「広義の知財」。 知財の枠を広げたときに、企業活動にいかに知財感をトッピングしていくか。 大企業と同じ向き合い方では解けない問いだ。 僕自身、未だ解

          後記「創業・スタートアップ企業の推進力(つながる特許庁 in 仙台)」

          後記「弁理士会セミナー This is startup もしも、創業期のスタートアップに弁理士が参画したら」

          【要約】 サマリ日本弁理士会の研修講師を初めて務めた。 お題は、「This is startup もしも、創業期のスタートアップに弁理士が参画したら」。 テーマは、スタートアップのリアルだ。 日頃、「同業者に時間を使って頂く価値のある話はあんまりないんだよなー」と思っていて、弁理士会の研修講師って柄じゃないと自認しているのだが、同期合格の友人でもある飯村弁理士(ふたば大樹知的財産事務所)からのオファーだったので重い腰を上げた。 とはいえ、どうせやるなら爪痕を残そうという

          後記「弁理士会セミナー This is startup もしも、創業期のスタートアップに弁理士が参画したら」

          This is startup - 「ドラゴンボール(界王拳)」~窮地でリミットブレイクするための心構え~

          【要約】 はじめにスタートアップでは信じられないことがたくさん起こる。 その中には、全力を振り絞ってもなお超えられないものもある。 しかし、敵前逃亡をするわけにはいかない。 自分の後ろには誰もいないのだ。 殿として、なんとしても、この窮地を脱しなければならない。 僕は「頑張る」という言葉が嫌いだ。 有能であれば、頑張る必要がないからだ。 しかし、スタートアップでは、精神論を決して無視できない局面があるのも事実。 本記事では、そういった局面で僕がいつも思い出す孫悟空の必

          This is startup - 「ドラゴンボール(界王拳)」~窮地でリミットブレイクするための心構え~

          2024年の抱負(バリュー)~コンセプトは続々~

          新年あけましておめでとうございます。 本年も宜しくお願いします。 2023年から始めたBlogも2年目に突入した。 1年前の年始はバリューから始めたし、今年もバリューから始めよう。 バリューコンセプト2023年のバリューの元となる考え(バリューコンセプト)として挙げたのは「プロフェッショナル」だった。 プロフェッショナルの精神は当然に維持するが、変化を求めたい。 そこで、2024年は新しいバリューコンセプトを建てることにした。 続々 2024年のバリューコンセプト

          2024年の抱負(バリュー)~コンセプトは続々~

          2023年の振り返り

          【2023年の漢字】 人2023年を漢字一文字で表すとすれば「人」である。 いろんな人に会った。 自分という人を発信した。 「人」への意識を意図的に強めた一年であった。 バリューを振り返る2023年は、次の3つのバリュー(行動指針)を打ち立てた。 まずは、これを振り返ってみよう。 1 BEST EFFORT 【評価】★★☆ 年始には想像もしなかったのだが、広報責任者になった。 右も左も分からない中で、リリースの仕組みを整え、記者会見を実施し、メディアリレーション

          2023年の振り返り

          木本大介の二流のプロフェッショナル「弁理士法人iRify国際特許事務所所長弁理士 永沼よう子さん」

          サマリ【媒体】 Youtube Spotify 【トークテーマ】 性格はインドア 「これってパクリ…」から著作権との出会い 教育現場に欠ける著作権教育 弁理士試験合格者に向けたメッセージ コンテンツルールが伝わりにくいワケ 概要8人目のゲストは、弁理士法人iRify国際特許事務所の所長弁理士の永沼よう子さん。 知財関係者であれば、永沼さんのことはご存知だろう。 特許事務所の所長弁理士とラジオパーソナリティの二足のわらじで活躍中の女性弁理士。 僕も永沼さ

          木本大介の二流のプロフェッショナル「弁理士法人iRify国際特許事務所所長弁理士 永沼よう子さん」