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後記「suIP(スタートアップコミュニティ) ライトニングトーク「スタートアップになったワタシ」」

【要約】

2022年春に創立されたスタートアップコミュニティ「suIP」は、弁理士や知財関係者が集まり、スタートアップの苦労話や知見をシェアする場として発足した。現在30人を超えるメンバーがおり、知財系団体や大企業の知財部門との交流を深め、社会的意義ある発信を目指している。2023年、創立者はメルカリのオフィスを訪問し、メンバーたちと「スタートアップになったワタシ」というテーマでライトニングトークを実施。各自がスタートアップに参加したきっかけ、働き方、未来への展望を共有し、多様性と個々のユニークな経験を再認識した。このコミュニティは、知財を核としながらも、スタートアップのダイナミズムと多面性を探求する場を提供している。メンバー間の交流は、多忙で心に余裕がない日々の中で、自分自身の立ち位置を思い出させる貴重な機会となっている。

Chat GPT4

はじめに

2022年の春、有志の仲間とスタートアップコミュニティ「suIP」を創った。

2023年の春、リコー時代の先輩である上野さん(現メルカリ)と食事をさせて頂く機会があり、その場で、スタートアップコミュニティ「suIP」のメンバーによるメルカリのオフィス訪問のオファーをした。

上野さんは、リコー時代から他の知財担当者とは一線を画した動きをされていた。
上野さんと同い年ではある僕は、その動きがとても印象に残っている。
今でこそ「機動力がある」と自負しているが、知財に機動力を持ち込むことを最初に教えてくれたのが上野さんだ。

上野さんに関する記事「「知的財産は守る」「でも、他社を出し抜きたいわけじゃない」担当者が明かすメルカリ知財戦略への道のり」(mercan, 2021/02/09)

そんな上野さんの風をsuIPにも浴びて欲しい。
そんな想いを乗せたオファーから1年かかって、ようやく実現したメルカリ訪問だ。

そこで、僕の企画により「スタートアップになったワタシ」というテーマでライトニングトークを実施した。
suIPのメンバーのスタートアップに対する想いを語ってもらった。

スタートアップコミュニティ「suIP」について

スタートアップコミュニティ「suIP」は、2022年の春に創設された若いコミュニティだ。

当時、弁理士会の関東会の委員だった廣田さん(現グローバル・ブレイン)&市川さん(現LeapMind)とオンライン飲み会で雑談していたところ、「スタートアップの苦労話をもっとたくさんの人とシェアしたいね」なんて話になった。

その後、廣田さんの音頭で仕組みになり、知人ネットワークを皮切りに加入を誘った結果、今では30人を超える大所帯になった。

今後は、知財系の各種団体や様々な大企業の知財部門の方々と交流を重ねつつ、コミュニティとしての社会的意義ある発信にも力を入れていくところだ。

スタートアップx知財の世界に関心のある方は、是非コミュニティにコンタクトして欲しい(僕へのDMでもOK)。

suIPの公式サイト
問い合わせフォーム

ライトニングトーク「スタートアップになったワタシ」

さて、ライトニングトークでは、僕も含めて、7名のメンバーによるトークが展開された。

お題は、次の3点とした。

  • スタートアップにジョインしたきっかけ

  • スタートアップでの働き方

  • これからどうしたいか

日頃からSlackやオフラインイベントで議論を重ね、気心も知れた仲間たちであるが、改めてみんなの話を聞いていると、十人十色であることを再認識した。

それはそうだろう。

「スタートアップ」と一言で言っても、会社のステージも違えば、プロダクトも違う。

組織構造も違うし、何より、知財家1人1人が違うのだ。

「スタートアップx知財」というテーマはわかりやすい反面、スタートアップという人格による属人性をブラックボックスにしてしまう言葉だ。
僕個人としては、この言葉の解像度を上げる動きも仕掛けていきたいと思っている。

そんな想いを再認識する機会にもなった。

僕自信は、ピクシーダストテクノロジーズ社の代表取締役である落合陽一さんとの出会いから、人事や広報を引き受けてきた経歴、そして、絶賛カオス中の業務内容を紹介した。

自分で改めて整理して愕然とした。

なんという予測困難性。
なんという無計画性。
なんというか、何者なんだ、こいつは…。

そう、今の僕にとっては、これこそがスタートアップなのだ。

This is startup.

まとめ

ワンオペでマルチプレイをこなす日々が続き、心に余裕がない状況がずっと続いている。

知財とは無縁の領域の仕事も増え、ときとして「知財感」を忘れてしまいそうになる。

そんなときにsuIPのメンバーとの交流は、自分のホームポジションを思い出すきっかけを与えてくれる。

仲間がいるってことは、それだけでありがたいことだ。

そんな仲間を増やしたいし、そんな仲間を求める同士とこれからも出会い続けたい。

知財の世界は広い。
人事だって、法務だって、広報だって、知財だ。

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