daigoshirakawa

服、音楽、詩に関する記事を書いています。 個人的な意見も多いのでご容赦ください。 私が…

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服、音楽、詩に関する記事を書いています。 個人的な意見も多いのでご容赦ください。 私が好きなものしか書きませんが、深みのある内容ですので、ぜひぜひ興味を持たれた方は覗いていってください。🙏🙏

記事一覧

気まぐれ

忘れないでほしい ぼくがここにきた時のことを あれからしばらくの時がたち ここに慣れてしまったけど たしかにぼくは よそからここにきたのだ 忘れないでほしい ぼくは約…

虚無か孤独か

言の葉の弾幕は全て私に命中して 荒れた 大きく 干からびた 広く 受け流す、受け流す そして、意味もなく歩いた 立ち尽くしたりしゃがみ込んだりして とてつもなく長いと思…

daigoshirakawa
2か月前
1

鉄さび

機械に跨がり帰宅していた。 その道すがら たくさんの機械に出会した ミラー越しに 人が機械を装備しているのが見える 組み立てられ、塗装されたピカピカの車。 その瞬間、…

daigoshirakawa
4か月前

これまでのウソ

そんなことは言わないでほしい 見限ったなんてウソであってほしい 時が経ってしまったことに絶望しないでほしい 1人の方が気が楽なんてほんとはウソ 今、わかった。 知らな…

daigoshirakawa
4か月前

マンネリ

誰もいなくなった世界で たった一人の私は ツタが巻きついている支柱から こぼれた落ちたコンクリートのかけらを たった今 拾い上げて元あったところへと戻してあげている…

daigoshirakawa
4か月前

大人へ

私はサラリーマンであり、凡庸な人間。 それを否定しようとしていた。 しかし、しかし私は気づいた。 社会の仕組みと社会人のまともさに。 その時はすでに私はすっかり社会…

daigoshirakawa
4か月前
1

ヘチマ

適した言葉を抽出するよりも、今は言葉を手当たり次第に吐き出したい。 彼は昔、万引きで捕まった。初犯と言うこともあって和解で済んだが、本当は常習犯だった。そのこと…

daigoshirakawa
5か月前

光に包まれて

知らなかった と言うより、忘れていた。 たぶん、自分を あるいは あなたとまた必ず会えるということを。 空からの光は誰かのしわざ ぼくの知っている人だろう。 必ず、ま…

daigoshirakawa
6か月前

もしも

もしも、もしも 世界が終末を迎える日に 愛する人と日の出を見て 命の最後に出会し 強く固く抱きしめたなら あるいは抱擁したなら 涙の一滴ぐらい流れるでしょうか もしも…

daigoshirakawa
7か月前

夕暮れの犬

バイクにのって細い脇道を走っている 広い道に差し掛かると 人だかりと不安が辺りを包み込んでいた 犬が行ったり来たりしている 犬だからことばには出来ないけど 言いたい…

daigoshirakawa
7か月前

歳をとる

だれも知らないリアス海岸 何万年も前からあって だれも訪れたこともない場所 時とともにパラパラと岩のかけらが剥がれて 草、土も無くなり 海や風、雨に削られた岸辺は  …

daigoshirakawa
8か月前
1

SNSは人の痛みを忘れさせた

壊れていくのを漫然と見送っていた。 そんな過去が自身にあるのを知っている。 今では、終戦100年後に他人や自身の痛みすらも忘れた子供たちが、花や虫や人を殺している。 …

daigoshirakawa
9か月前

今日も 私は横たわっていた あらゆる苦しみが蒸発するのをまっていた 日はもうすぐ暮れる するとすぐに日が昇る いつまで続くのか 心の水槽には 並々に水が入っているだけ …

daigoshirakawa
10か月前
1

足元から

夏の夜に寝っ転がっていた 暑くない?? むしろヒンヤリする なんか、足元が… ヒンヤリする 足元からひっくり返される そう思った あらゆる不安が今更心臓を貫いた 将来、…

daigoshirakawa
10か月前
2

サンプル

気圧に押しつぶされそうだ 抵抗の術はなくて 動けない そう、動きたくない このままで良い このままが良い 気圧に押しつぶされそうだ 抵抗の余地などなく ありのままの当た…

daigoshirakawa
10か月前

ゼロへ

長い時間をかけて現実が体に染み込んできた 長い時間をかけたが故に悟った これから先のこと 簡単に想像できてしまう 長い時間をかけたが故に 変化を拒んでしまう 社会とは…

daigoshirakawa
10か月前

気まぐれ

忘れないでほしい
ぼくがここにきた時のことを
あれからしばらくの時がたち
ここに慣れてしまったけど
たしかにぼくは
よそからここにきたのだ
忘れないでほしい
ぼくは約束などしてないことを
何も告げずにどこかへ行って
ある日突然帰ってくるかもしれない
いつも気まぐれで生きていることを
忘れてはいけない
ぼくはぼくがわからなくなって
何を大切にすれば良いかもわからなくなっていることに
決してぼくに期待

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虚無か孤独か

言の葉の弾幕は全て私に命中して
荒れた
大きく
干からびた
広く
受け流す、受け流す
そして、意味もなく歩いた
立ち尽くしたりしゃがみ込んだりして
とてつもなく長いと思われた時間をかけて
私は、捉えたのだ
平等に降りかかる不幸を
それから孤独や孤立を
それは裏返しは夢とも言うが
ありふれた虚無感か巨大な孤独で
私は孤独を選んだ
私は捉えてしまったのだ
人生の目的を

鉄さび

機械に跨がり帰宅していた。
その道すがら
たくさんの機械に出会した
ミラー越しに
人が機械を装備しているのが見える
組み立てられ、塗装されたピカピカの車。
その瞬間、赤信号で全ての時が止まった
私は見た。
錆が機械を侵食しかけているのを
アスファルトをかき分けて生きた草花を
侵食された道路を
人が創り出したもの全てが
自然へ帰ろうとしている。
何も言わずに佇んでいる
木と
せわしなく動き続けている

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これまでのウソ

そんなことは言わないでほしい
見限ったなんてウソであってほしい
時が経ってしまったことに絶望しないでほしい
1人の方が気が楽なんてほんとはウソ
今、わかった。
知らない誰かを知りたい
そして私を理解して、包んでほしい
孤独に耐えるしたたかさなど、もういらない
人はそんなに強くない
私たちは、ほんとは強さなど求めてない
今、わかった。

マンネリ

誰もいなくなった世界で
たった一人の私は
ツタが巻きついている支柱から
こぼれた落ちたコンクリートのかけらを
たった今
拾い上げて元あったところへと戻してあげているところです。
その最中です。
かけらを探して
歩き、泳ぎ、潜り、這い
元に戻す場所がある保証もなく
ほんとにあるかも分からないかけらを
ずっとずっと探しています。
その最中です。

大人へ

私はサラリーマンであり、凡庸な人間。
それを否定しようとしていた。
しかし、しかし私は気づいた。
社会の仕組みと社会人のまともさに。
その時はすでに私はすっかり社会人となっており社会のことをほんの少しだけ客観的に眺めることができた。そうすると人為的で模倣的な感情を見抜き、夢を見限り、多数派と常識の区別がつかなくなり
私は、もう立派な立派な社会人となっていた。
夢は?という問いかけに、悲しみが押し寄

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ヘチマ

適した言葉を抽出するよりも、今は言葉を手当たり次第に吐き出したい。
彼は昔、万引きで捕まった。初犯と言うこともあって和解で済んだが、本当は常習犯だった。そのことを知っていた、当たり前だけど。自分でそのことに気づいていた。もしかしたら皆んなも知ってた。
抱いた夢に、煮えたぎるような情熱を以前は抱いていたが、結局は生まれた地や家系、血縁、運などがあってスタートラインに立つことができるということを知った

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光に包まれて

知らなかった
と言うより、忘れていた。
たぶん、自分を
あるいは
あなたとまた必ず会えるということを。
空からの光は誰かのしわざ
ぼくの知っている人だろう。
必ず、また。

もしも

もしも、もしも
世界が終末を迎える日に
愛する人と日の出を見て
命の最後に出会し
強く固く抱きしめたなら
あるいは抱擁したなら
涙の一滴ぐらい流れるでしょうか
もしも、私が社会の残酷さを知らないままなら
白の火は燃えていたか。
もしも、私が素直なら...

夕暮れの犬

バイクにのって細い脇道を走っている
広い道に差し掛かると
人だかりと不安が辺りを包み込んでいた
犬が行ったり来たりしている
犬だからことばには出来ないけど
言いたいことは苦しいほど伝わった
その場にしゃがみ込みたくなるほど
老婆が頭から大量の血を流して倒れていた
心拍数が落ち着いた頃
再びその道に差し掛かると
救急車に運ばれていく最中で
犬は道ゆく人に
吠えていた
縋っていた
憎んでいた
主を連れ

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歳をとる

だれも知らないリアス海岸
何万年も前からあって
だれも訪れたこともない場所
時とともにパラパラと岩のかけらが剥がれて
草、土も無くなり
海や風、雨に削られた岸辺は 
これからも小さく小さくなっていく
残った岩肌と私の感情は
美しいとも取れる残酷な、自然という脅威に
これからも晒されて
鋭く
優しく
固く
柔らかくなっていくだろう。

SNSは人の痛みを忘れさせた

壊れていくのを漫然と見送っていた。
そんな過去が自身にあるのを知っている。
今では、終戦100年後に他人や自身の痛みすらも忘れた子供たちが、花や虫や人を殺している。
そんな光景がこれから何十年にもわたって広がっている。遠くの世界から何かが壊れる様を見たいという我々の思いが積み重なり、我々はピストルを持ったスパイか鶏を崇めるようになった。
それは、何十年も前に
インターネットの荒波に飲まれたことにも

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今日も
私は横たわっていた
あらゆる苦しみが蒸発するのをまっていた
日はもうすぐ暮れる
するとすぐに日が昇る
いつまで続くのか
心の水槽には
並々に水が入っているだけ
体が重い
もう何も入れることはできない
とても重い
捨てることもできない
ギリギリの日々のその端っこに

その中に泡
泡の中に記憶があった
ぼくだけの懐かしい
思い出が

足元から

夏の夜に寝っ転がっていた
暑くない??
むしろヒンヤリする
なんか、足元が…
ヒンヤリする
足元からひっくり返される
そう思った
あらゆる不安が今更心臓を貫いた
将来、地震、人間関係
これまでの幸、不幸もすぐそこにある
これからもずっと
苦しみも心地よさも
そこにあり続ける
これからも

サンプル

気圧に押しつぶされそうだ
抵抗の術はなくて
動けない
そう、動きたくない
このままで良い
このままが良い
気圧に押しつぶされそうだ
抵抗の余地などなく
ありのままの当たり前に
風が陽が悲しみが晒された
美しい
苦しい
美しい
悲しい
美しい
寂しい
あぁ、きみがまた僕に話しかける

ゼロへ

長い時間をかけて現実が体に染み込んできた
長い時間をかけたが故に悟った
これから先のこと
簡単に想像できてしまう
長い時間をかけたが故に
変化を拒んでしまう
社会とはつまらない
私は歯車にならないといけないのか
本当に
白く白く染めてしまえ
ゼロに落ちてしまえ
奇妙な空間を通って
時空も社会も積み上げたものも全て
その薄い一枚絵を突き破り
そして地底まで落ちて行け