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1週間振り返り(鮭おにぎりと海 #56~61)

最近、都内でもだいぶコロナ感染者増えてきたので、友人を誘ってどこかに出かけづらい雰囲気がまたできてしまった気がします。それでも、5月の緊急事態宣言の時よりは、周囲を見ていてもそれほど緊張感が無くなってきている状況も感じています。人はいつの間にかたとえ緊急事態でも不思議とどこか慣れてしまう生き物なのだと改めて感じます。

とはいえ状況が状況なので、近頃は家で再び映画を見る機会も増えてまいりました。映画って最初に見るまでは億劫なのですが、一度見始めてしまうと面白い映画だとすぐにその世界観にのめりこめてしまう。ここ直近だと、今更ですが初めて『グリーンマイル』という映画を見て心底感動してしまいました。

さて、10月から始めた連載小説もはや60回を迎えました。#55のエピソードではふたたび神木青年がスペインを旅する話に戻りました。いつも唐突な感じで、タイミングが難しい。。。スペインでは、ジプシーに出会うというエピソードを描きました。ジプシーはどうやらあまり使ってはいけない風潮ができているみたいなのですが、どうなんでしょう。

もちろん、さる国の国民性を見てわかる通り、みんながみんな盗みによって生計を立てているわけではありません。が、確かにある一定数は人からお金を騙しとってでしか生きる術を持たないという人たちもいるようです。その人たちからすれば、おそらく仕事と同じ感覚なのかもしれません。

ジプシーのまだ年端もいかない子供達が、巧みに人からお金を奪おうとする流れは実際に私が経験した出来事なのですが、うまく表現することが難しくてちょっと四苦八苦してしまいました。割とサラリと流してしまった感じになってしまいましたね。

その次に神木青年が向かった先は、フランス。私の周りでも、フランスのパリに夢見て実際に行くことに対して憧れを持っている人たちが大勢いました。それだけパリが人々に与えるイメージというのは確立されていて、本当にすごいと思います。

実際に私が行った時も全ての物事が洗練されている印象でした。人々のファッションから食べ物、地形に至るまで、何かインスピレーションを得たい時には本当に良い場所だと感じました。パリの話に絡めて、#57と#58のエピソードでは、神木青年の祖母の話にも触れました。

エピソードの中で出てくるジャン=リュック・ゴダール監督の『女と男のいる鋪道』は、それほど上映時間は長くないのですが、不思議と今でも印象に残っている映画です。この映画自体には確かエッフェル塔は出てこなかったのですが、個人的にパリという場所が強烈に印象に残っていました。主人公のナナの瞳の強さに惹きつけられた覚えがあります。

祖母とのエピソードを強調したくて、#58はあえて連番にせずにタイトルは内容に沿った形にしたのですが、ちょっと失敗したかな。。

#59では、再び葛原南海という女の子の話に戻ります。気づけば久々の登場でした。葛原さんのお母さんが倒れたことによって、葛原家が初めてお母さんの存在に支えられていたことを思い知るという筋になっていますが、現実でもそういうことは本当に思い知らされます。

日常に慣れきってしまうとそれがいかにも当たり前のようになってしまうんですけど、当たり前のことって当たり前じゃないんですよね。

その次の#60のエピソードでは、平山瑞穂さんが書いた『ドクダミと桜』という本の内容について触れました。これがまた以前読んだ、柚木麻子さんの『本屋さんのダイアナ』という小説のストーリーの流れとよく似ています。どちらも女性同士の数年越しの再会をテーマにしております。サイトの感想文見ていたら同じように考えていた人が結構いたようです。

この作品は、違う環境で過ごしたかつての親友との触れ合いと見ることもできますが、個人的にはどちらかというと新興宗教に対して自分の先々を委ねている部分がちょっと気になりました。新興宗教って、割と日本人からしたらシビアな話になっているので触れづらいのですが、宗教に限らず人は何かしら見えないものに自分の運命を委ねたくなるというのは、誰しも抱く思いなのではないかと個人的に思っています。

本当にぼやぼやしていたら、次の年がやってきてしまいそう。今日も気づいたらこたつでまるまって寝てしまいそうです。

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