「人はみんな、わかることだけを聞いている」なら、相手がわかることだけを伝え、理解してもらえば良い。

ツイッターを見ていたら「人はみんな、わかることだけを聞いている」と言っている人がいて、本当その通りだなーと。
今日はこの言葉から考えたことを纏めてみたい。

共有知を意識する

多様な利害関係者とコミュニケーションを取ることは本当に難しい。
特に相手に(相手の)知らないことを説明する時、本当に苦労する。
「どうすればわかりやすい説明ができるか」というテーマについては、いつも頭を悩ませている。

で、このツイッターを見て思ったのが「大切なのは(自分が伝えたいことを)いかに相手の知っていることと関連付られるか」が大切だということ。
つまり、まずは相手の知っていることを知ること、「共有知がどこにあるのかを意識すること」が大切なのだと考えた。

ある程度歳を重ねると義務教育だったり、日常生活における人間関係といった「共通の経験を共有」している。そこから得られる知識をベースに考えると、わかりやすいのではないだろうか。
きっとその経験を通じて、汎用的な知識や経験をお互い積んでいるはずで、そこに共有知のヒントがあるように思う。

共有知の認知度は高いほど良い

そしてチームが多様であればある程、(共有知の)認知度は高ければ高い程よい。
自分が管理するチームにおいて、認知度の高い共有知がなんなのかを意識する。(と、こう書いてみるとなかなか難しいけれど。。)

でもこう書いてきて思ったのが、よく天気の話や朝のニュースなどが共通の話題になりやすいのは、まさにこう言う論理にある気がする。(つい無意識にやっていることだけれど、新ためて考えると面白い)

「こちらが伝えたいこと」×「共有知」の円が重なる場所を利用する

ここまで整理できたら、次にやることは「こちらが伝えたいこと」×「共有知」の円が重なる場所を利用して「例える」ことだ。
共有知を利用し、他の似たものに例え、伝えたいことを説明する。

この「例える力」はクリエイティブな資質が求められるように思う。この力は特にお笑い芸人の方が飛び抜けて強いのではないだろうか。(大喜利などを見ていると、その力にいつも驚かされる。)

何より、何が一番すごいかと言うと、その瞬発力だ。これは、生まれ持った才能だと思う。なので、これは努力云々でどうにかなるような話ではないように思う。
ただ普段、僕がやっている仕事は(というか、大体の人がそうだと思うけれど)例えることに即興性が求められることはあまりないので、助かる。

凡人の僕がわかりやすい説明をするためにやるべきなのは、説明する際の事前準備にしっかり時間をかけることだ。上述の方法で例え話をして、こちらの意図を理解してもらう。その結果、相手の感覚としては「わかることだけ聞いた結果、自分の伝えたいことも理解できた」と思ってもらえる状態がベスト。

「人はみんな、わかることだけを聞いている」なら、相手にわかることだけ聞いてもらった結果、理解してもらえば良いのだと思う。

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