遊びって、大事じゃね?~AI時代の教育のあり方を考える~Part 7(全10回以上連載予定)
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忙しい向けの要約が目次の最後についているので、忙しい人はそこだけみてください!
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ご挨拶(いつもの、飛ばしてOKです)
やあ、皆さん。
私は教育業界でいわゆる塾長をしながら、
教育によってもっと子どもたちが、ひいてはその親が、
もっと心地よい人生を送っていくためにはどうしたらいいんだろうなって
考えているおじさんです。
塾長しながら、もっと今の子に必要な教育ってなんだろと悩んでたら、
「あれ?これからのAI時代、”遊び”大事じゃね?」
と、思いまして。(いきさつはPart 1をご確認ください。)
これからの社会を想像すると、
きっとAIなどに代表されるテクノロジーがどんどん進化して、
いわゆる、”仕事”で取り組むような課題解決が容易になっていき、
人はより人としての実存的な在り方と向き合う時代になるのではないかと。
その時代で大切になると思われる”遊び”という概念を調べ始めると、
「遊びスイッチ、オン!」という素敵な本と出会う。
しかし、なんとこの本の要約がないじゃないですか日本語で。
そこで、
これからの社会に必要な教育のヒントが”遊び”かもしれないというお話をしつつ、「遊びスイッチ、オン!」の要約を作る。(最終的には要約だけで1記事にしようと思います。)
という目的の連載です。
今回はパート7です。
きましたよついに、遊びの傾向・個性を8タイプに分類してくれます!
これがめっちゃ使えますんで。
ちょっといつもと毛色が違いますがご了承を。
第三章『人はそもそも遊ぶ動物』後編
あなたの遊びの個性、どれですかね?
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ついについに(みなさん好きそうな)タイプ診断できそうなやつ!!
はい、これ、要は、みなさんの遊びのツボはどこなんだろうということを知るために非常に有用です。
ブラウン博士は、とにかく遊び歴(その個人の遊びの歴史)を集めまくって、以下のことがわかってきたそうです。
※ここからは、『遊びスイッチ、オン!―脳を活性化させ、そうぞう力を育む「遊び」の効果』だけでなく、博士の団体、NATIONAL INSTITUTE FOR PLAYの遊びパーソナリティページからも多少補足します。
【遊び歴からみる、遊びの個性の特徴】
・基本となるパターンは8つ
・1つの遊びの個性に100%当てはまる人はいない
・普通、複数の遊びの個性にあてはまる
・どれか1つは、どストライクに当てはまるやつがあるはず
※この8つの個性は、科学的に導いたものではなく、博士の膨大なインタビュー量から見えてきたパターンらしい。
はい、ということです。
私も当てはめてみましたが、確かに強烈に惹かれるものは1つ、そこそこのやつがチラホラって感じでした。
それじゃあ、いくぜっしゃ。
遊びの8つの個性
1.道化師タイプ(英:The Joker)
1つ目は、道化師タイプ、英語ではThe Joker(かっけえ)このタイプの特徴は、冗談言ったりとか、無意味なことしたりとかが、
とにかく大好きであるということ。
そんで、笑いをとったり、自らも大笑いしたりするのが好きなタイプだと、私は本や様々な参考サイトからは読み取りました。
はい、要は冗談言いまくるのが好きな人ですね。笑
ほんと道化です道化。私もこのタイプ当てはまりますね。(え?お前で笑えたことがない?・・・じゃあ道化師タイプじゃないかもですね私・・・)
もしこのタイプの人が冗談をいうのを止められたり、無意味な行動を制限されるとマジでしんどいと思います。
じゃ、次。
2.運動選手タイプ(英:The Kinesthete)
2つ目は、運動選手タイプ、英語ではThe Kinestheteです。
なんとなく想像できるとおり、とにっかく体を動かすことが大好きな人です。
無論、運動選手もこのタイプに含まれることもあるでしょうけど、
覚えていますか?part 3で取り上げた、ジリアン・リンさん。彼女は当てはまるでしょう。
(ガラス張りの診察室で踊ってイケてる医者に「この子は体を動かすことが好きなんですよ」と言われ、世界的演劇賞取った人)
私もこの部類に入るのですが、よく言われる人からの言葉から、
このタイプを深められるので、紹介しますね。
私はテニスが好きで、学生時代、相当やりこんできました。
いまでも、かなりガッツリやるので、テニスの仲間からは、
「なんで○○は草試合でないの?そんなテニスたくさんしてるし、試合、勝てると思うよ?」と聞かれることがあります。
答えはシンプルです。テニスという運動が好きなだけで、競いたいわけではないんです。単にテニスの体の動かし方が好きなだけ、その動きに没頭できるだけ。That's all.
そう、運動選手タイプは、体を動かすのにとにかく喜びを覚える人です、
競うのは、また別のタイプがあります。
3.闘争家タイプ(英:The Competitor)
はい、3つ目、競うことに喜びを覚えるタイプです、英語だとThe Competitor.
そうとにかく1番を好んだり、試合が好きだったり、得点が気になってくるようならこのタイプでしょう。
団体の中で目立とうとしたり、実社会なら、給与や役職って感じでしょうか。
スポーツ選手には絶対このタイプはめっちゃ多いと思う、運動選手タイプ以上に。だって1番になることが”遊び”なんだもの。そりゃ強いすよ。
でも、こういうことが好きな人もいるんだと思えると、
こういうことを言われても、
「あ、この人は闘争家タイプなんだな~」って、他人事として割り切れていいですよね、でも、競うことが好きな人もいるということにリスペクトを持って生きていきます。
はい次。
4.探検家タイプ(英:The Explorer)
はい、また想像しやすいやつ来ましたね。4つ目は探検家タイプ、英語だとThe Explorerです。
このタイプは、
文字通り新しい場所に行くという物理的なものから、音楽・運動、あるいはなんでもいいんです、なにかを通じて新しい感覚、未知の感覚を探したり、慣れ親しんだものを違う角度から味わい直すとか、さまざまなものがあるそうです。
とにかく未知のものへの好奇心、そして新しいものへの欲求があって、
かつそれを体験・体感できることにココロオドルひとが当てはまりそうです。
いまから言う例は探検家タイプの人にはぶっ刺さるかもしれませんが、
昔のポケモン金銀でバッチを8個集めた後、カントー地方もいけるんかい!という演出は、マジで心に残ってます。(え?お前の幼少期の話はいい?ですよね。)
5.監督タイプ(英:The Director)
これまた、想像しやすいのではなかろうか。
イベントの計画、実行がとても楽しいとか、その仕切りをすることでも心が躍るタイプなら確実にこれでしょう。
企画から実行まで、段取り通りに決まったら超興奮しそうです。
悪くいうと、仕切り屋とか言われがちですが、
こういう人いないと回らない実社会のイベント多いので私はとても好きなタイプの方たちです。
「なんであんなに仕切って回れるんだろ・・・すげえバイタリティやな・・・」
と、昔私が化粧品会社にいた頃、商品を撮影する現場でチャキチャキと仕切りまくるディレクターの方を見て思った記憶が蘇ってきます。
到底私では逆立ちしてもやり切れない、すごいエネルギーでした。
監督タイプだったんですね、あの人。
ほな、次。
6.収集家タイプ(英:The Collector)
はい、もうこれに尽きます。
コイン、鉄道模型、骨董品、ワイン、ゲーム、絵画・・・
もちろんこれらを収集することに心躍るなら間違いなく収集家タイプですが、
それにとどまらずに、一見探検家タイプに見えがちな、世界各地のビーチの写真をとるという行動も、そのビーチに行った証拠を丹念に集めていることに心躍る、つまりプレイの、遊びの状態になっているとすれば、あなたはこのタイプです。
このタイプ、僕はかなり尊敬しています。
絶対できないからです、集めるのは心が逆に折れちゃう。笑
自宅兼博物館みたいな人たまにいますよね・・・すげえよあれ・・・
7.芸術家・創作家タイプ(英:The Artist/Creator)
はい、ちょっと解説必要そうなやつです。
絵・版画・木工細工・彫刻・家具の作成・編み物・裁縫・ガーデニングも、
とにかく物を作るということに喜びを感じてしまう方、このタイプです。
なにも、アーティストの人だけをさす言葉ではありません。
馬鹿らしくたって、評価なんかされなくたって、ただ何かを作ることが好きな方はこのタイプだと思います。
(私もこのタイプ当てはまります多分。闇に消えた作品は数知れず・・・私の中の名作を1つ紹介します。便乗商法万歳)
ちょうどタイムリーに、マティス展なるものがやっていますが、マティスさんも、油絵やらパステル画、切り絵やステンドグラス窓まで、あらゆる手法を試みていたようです。
(友人がちょうどマティス展にいってきた体験談が中々によかったです。)
ほかにも、スティーブ・ジョブズさんもこのタイプありそうじゃね?とブラウン博士は言っています。
ちなみに、なんかぶっ壊れたものを直したりすることに遊びを感じる人もこのタイプだろうな、とも、ブラウン博士は言っています。
さあ、次がラスト。
8.語り手タイプ(英:The Storyteller)
はい、きました。
実は私これが私がどっぷりと超絶共感を持てる遊びタイプです。
はい、くだらない話を挟みましたが、
たしかに、遊びタイプを目安に、まるで遊んでいるかのようにお仕事をすると、まあ高いパフォーマンスになりますよね。
プレゼンひとつとってもそうです。
収集家ならパズルのピースを埋めるような感覚でスライドを作り、
芸術家・創作家タイプなら伝えたいメッセージを伝える角度をあれやこれやと創造したり、
監督タイプならそのセミナーの企画運営をカチッと仕切ること、そのいちパートとしてプレゼンを捉えたら見方が変わるだろうし、
道化師タイプなら死ぬほど無意味なジョークをてんこ盛りにすると楽しいだろうし・・・
自分の遊びタイプが知れると、もちろん、心もどっぷりと遊んでいたあの頃の喜びを呼び戻せて生活にハリが出るだけにとどまらず、人生の心地よいアレンジ方法のヒントにだってなりますよね。
といいつつ、章最後に向かっていきます。
ホヤの一生
ブラウン博士は色々とまた、「遊ばない理由、なくね?」的な感じで怒涛の攻めを披露していきます。ざっくり箇条書きするとこんな感じ
・生涯遊んでると認知症どころか心臓病とか脳と一見関係ない疾患を抱える可能性が減ることが多くの研究で立証されてるよ。
・同窓会とかで気づいたんだけど、いつまでも頭が切れて魅力的な人って遊びと仕事を続けてる人じゃね?みんなもそんな人浮かぶでしょ?
・そういえばナショジオの研究にあったけど、沖縄が長寿な理由って食事や運動もそうだけど、幼い子どもと遊ぶのも重要なんだってさ
・その沖縄に行ったんですわ私(ブラウン博士)。100歳近い木彫り職人いてさ、いつも笑っているのよ。一体を掘り上げるのにどれくらいかかるのかきいたら、「2年だよ」と笑ってこたえてくれたの覚えてますねえ。
とかいいつつ、思い出してほしいのですが、
さあ、この章は、ホヤに始まりホヤに終わると前回宣言しましたね。
博士は最後にこう加えて、章が終わるのです。
第一部を終えて
・・・はい、いかがだったでしょうか?
以上までが、遊びスイッチ、オン!―脳を活性化させ、そうぞう力を育む「遊び」の効果』の『第一部 遊びって?』に収録された全3章のクセ強要約でした。といっても、この本には2部までしてませんが。
もうここまで読んでも、なんでこの本の要約がほぼほぼ存在していないのか疑問なくらい、おもしろくないですか?
遊びって大事ですよね。ほんとに。
これ、AIに奪われることはないのかなと思います。
なぜなら思考ではなく、その前段階の感情でもなく、呼吸や意識など無意識の領域が、遊びを求めているからですね。(脳幹の話から)
遊びこそが、人らしさの真骨頂なのかなと、思うようになってきますよね。
遊び、ほんっとうに大事ですよ。教育に関わる人なら誰しもが遊びは大事だと思ってくれると思うけど、なんで大事かがよくわかったと思います。
次は、第4章『親なら遊ばせよう』です。乞うご期待!
忙しい人向け要約
第三章『人はそもそも遊ぶ動物』後編
ちょっと長くなります。
あなたの遊びの個性、どれですかね?というのが後半の主題です。
ブラウン博士は、とにかく遊び歴(その個人の遊びの歴史)を集めまくって、以下のことがわかってきたそうです。
※ここからは、『遊びスイッチ、オン!―脳を活性化させ、そうぞう力を育む「遊び」の効果』だけでなく、博士の団体、NATIONAL INSTITUTE FOR PLAYの遊びパーソナリティページからも多少補足します。
【遊び歴からみる、遊びの個性の特徴】
・基本となるパターンは8つ
・1つの遊びの個性に100%当てはまる人はいない
・普通、複数の遊びの個性にあてはまる
・どれか1つは、どストライクに当てはまるやつがあるはず
※この8つの個性は、科学的導いたものではなく、博士の膨大なインタビュー量から見えてきたパターンらしい。
8つの個性がこちらです。
遊びの8つの個性
1.道化師タイプ(英:The Joker)
このタイプの特徴は、冗談言ったりとか、無意味なことしたりとかがとにかく大好きであるということ。
そんで、笑いをとったり、自らも大笑いしたりするのが好きなタイプだと、私は本や様々な参考サイトからは読み取りました。
2.運動選手タイプ(英:The Kinesthete)
2つ目は、運動選手タイプ、英語ではThe Kinestheteです。
なんとなく想像できるとおり、とにかく体を動かすことが大好きな人です。
ただ、動かすことが好きなのであって、運動選手タイプと言っても、
競うことが好きというわけではありません。
競うのは、また別のタイプがあります。それが次です。
3.闘争家タイプ(英:The Competitor)
とにかく1番を好んだり、試合が好きだったり、
得点が気になってくるようならこのタイプでしょう。
団体の中で目立とうとしたり、実社会なら、給与や役職って感じでしょうか。
わかりやすく、合理的競争的な世界で活躍されている方に多そうですね。
4.探検家タイプ(英:The Explorer)
このタイプは、
文字通り新しい場所に行くという物理的なものから、音楽・運動、あるいはなんでもいいんです、なにかを通じて新しい感覚、未知の感覚を探したり、慣れ親しんだものを違う角度から味わい直すとか、さまざまなものがあるそうです。
とにかく未知のものへの好奇心、そして新しいものへの欲求があって、
かつそれを体験・体感できることに心が躍るひとが当てはまりそうです。
5.監督タイプ(英:The Director)
イベントの計画、実行がとても楽しいとか、その仕切りをすることでも心が躍るタイプなら確実にこれでしょう。
悪くいうと、仕切り屋とか言われがちですが、
こういう人いないと回らない実社会のイベント多いので私はこの人たち大変助けられてきました。
6.収集家タイプ(英:The Collector)
はい、もうこれに尽きます。
コイン、鉄道模型、骨董品、ワイン、ゲーム、絵画・・・
もちろんこれらを収集することに心躍るなら間違いなく収集家タイプですが、
それにとどまらずに、一見探検家タイプに見えがちな、世界各地のビーチの写真をとるという行動も、そのビーチに行った証拠を丹念に集めていることに心躍る、つまりプレイの、遊びの状態になっているとすれば、あなたはこのタイプです。
7.芸術家・創作家タイプ(英:The Artist/Creator)
はい、ちょっと解説必要そうなやつです。
絵・版画・木工細工・彫刻・家具の作成・編み物・裁縫・ガーデニングも、
とにかく物を作るということに喜びを感じてしまう方、このタイプです。
なにも、アーティストの人だけをさす言葉ではありません。
馬鹿らしくたって、評価なんかされなくたって、ただ何かを作ることが好きな方はこのタイプだと思います。
ちなみに、なんか壊れたものを直したりすることに遊びを感じる人もこのタイプだろうな、とも、ブラウン博士は言っています。
さあ、次がラスト。
8.語り手タイプ(英:The Storyteller)
本当にこの通りで、ストーリーが大好きな人です。
ただスポーツの試合を見るだけでも、それぞれの選手の背景を知ると、ものすごい楽しく観戦できてしまうこともあるようです。
さて、読み手の皆様方は1つ、ガッツリ共感できるものはありましたでしょうか?
要約者である私自身は、最後の語り手タイプが当てはまります。
たしかに、遊びタイプを目安に、まるで遊んでいるかのようにお仕事をした経験があり、そのお仕事は、高いパフォーマンスを発揮できました。
自分の遊びタイプが知れると、もちろん、心もどっぷりと遊んでいたあの頃の喜びを呼び戻せて生活にハリが出るだけにとどまらず、人生の心地よいアレンジ方法のヒントにだってなりますよね。
さて、この章は、ホヤに始まりホヤに終わると前回宣言しましたね。
博士は最後にこう加えて、章が終わるのです。
以上までが、遊びスイッチ、オン!―脳を活性化させ、そうぞう力を育む「遊び」の効果』の『第一部 遊びって?』に収録された全3章の要約です。
次回からは、第四章『親なら遊ばせよう』を要約します。
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