ヨムヨム四世のYouTube

ヨムヨム四世。元芸人。自作朗読家。 発達障害で母親に虐待され、とにかく生きづらいが、人…

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ヨムヨム四世。元芸人。自作朗読家。 発達障害で母親に虐待され、とにかく生きづらいが、人生そんなもん。 変な奴は、「ねぐせついてるで」と教えてもらっても、「ええねん」って言います。 わたしがそうです。

マガジン

  • プロ野球革命(コメディ短編小説)

    ヨムヨム四世の小説です。 プロ野球では、バッターに当たるとデッドボールで、進塁になるが、キャッチャーのキンタマに球が当たった時には、痛いだけで、何の得もない。 これはおかしい!! キャッチャーのキンタマにボールが当たった時は、当たった方のチームに一点入ることにすればいい。 そんな愛のあるルールが適用されたプロ野球の世界を描いたヨムヨム四世の傑作短編小説

  • 【自伝小説】明るい虐待サバイバー

    発達障害の子供と、過保護、過干渉の母親の組み合わせは最悪。ソースは僕。 さらに、母親自体が虐待サバイバーである。 さて、虐待される条件は揃った!!www 某芸人の半生を綴った自伝。

  • 短編小説「美容室の怪」

    ヨムヨム四世が書いた短編小説です。

最近の記事

コラム【夏目漱石はアイラブユーをなぜ意訳したのか?】

突然ですが、質問です。 「君を愛してる!」と自分の好きな人に言えますか? 多分、多くの人は言えないですよね。 アイラブユーを「月がキレイですね」と訳した夏目漱石じゃありませんが、日本人はそんな愛の伝え方はしません。 言えません。 恥ずかしくて。 表現というものは、腑に落ちることが大切なのです。ストンと身体におさまる感覚。 意味としては、同じことを表現していても? そうなんです。 同じことを表現していても、です。 夏目漱石が、アイラブユーを“君と見る月はキレ

    • 紅白歌合戦の感想(無料)

      年末に紅白歌合戦ってあるでしょ。 あれね、普通に歌を歌えばいいのに、なんか、紅白って、周りとか後ろとかで踊ってる奴とかいっぱいいるんですよ。 毎年、毎年。 これは、僕の持論なんですけど、あんなもんは歌が下手なアーティスト、歌唱力があんまりないアーティストの時にやるやつなんですよ。 目線を散らすんですよ。 歌だけ聴くと、ヘタなんが浮き彫りになるから、踊ってたり、バク転してたり、後ろにも目がいくようにして、トータルで楽しませるんですよ。 それは分かるんですよ。 逆に、歌

      • 18 エピローグ

        その後のことは、ハッキリとは、覚えていない。

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        • 17 闘いの果てに

          今、同点てことは〜、いひーひーっひっひっ!! あと、一発、キンタマちゃんに〜、命中すれば、日本シリーズ第七戦が、逆転サヨナラキンタマーで終わるってことだ!! 俺は、キンタマーズハイになりながらも、キャッチャーとしての冷静さを取り戻してきた。 木村に、サインを出す。 来い!!俺のキンタマへ!! キンタマーズハイになってるうちになあっ!!

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        コラム【夏目漱石はアイラブユーをなぜ意訳したのか?】

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        • プロ野球革命(コメディ短編小説)
          18本
        • 【自伝小説】明るい虐待サバイバー
          66本
        • 短編小説「美容室の怪」
          16本

        記事

          16 激闘!野球道!

          運命の第七戦目、我々の本拠地キンタマドームで試合前の調整をしようと乗り込んだ。 試合前のキンタマチェックを済ませた。 腫れ上がっていたキンタマも第七戦目前には、普通のサイズに戻っていた。しかし、痛みは残っていたし、もう限界に近かった。 遠くのほうで、ダルシムも主審によるキンタマチェックを受けているのが見えた。やはり今日もあいつが出てくるのか。。 俺は、迷いを振り切り、勝つために、ある“覚悟”を決めていた。 もう一度“本”を見てみる。 よし!!これなら、万が一だが、

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          15 葛藤

          今期の日本シリーズ。 最後の第七戦は、我々キンタマジャイアンツの本拠地キンタマドームで行われる。 我々の気持ちは暗かった。 俺たちは一体、何と戦っているんだ。 無痛キンタマのあのヨガの行者の前に、屈してしまうのか。第六戦の敗戦後、監督は俺の部屋にやってきて、「読むかどうかはお前に任せる」と言いながら、一冊の本を置いていった。 【炎の呼吸法〜ヨガマスターへの道〜】 俺は、監督が置いていった本を前にして、一時間は呆然としていた。今から、間に合うのだろうか。

          14 日本シリーズ第六戦

          さて、日本シリーズ第六戦である。 ルールに惑わされず、俺たちは、野球をしていた。 ここで言う“俺たち”は、両チームの選手全員のことだ。 そうなのである。 キンタマジャイアンツもキンタマファイターズも、もともとは、ただの野球が好きな子供だったのである。 第五戦で原点を取り戻した“俺たち”にとって、“大人”が決めたルール改訂なんて、関係なかった。 夢中になって、白い球を追いかけ、悔しがり、嬉しがり、仲間を称え、時には相手選手の気迫のこもったプレーにまで、清々しさを覚え

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          14 日本シリーズ第六戦

          13 日本シリーズ第五戦

          第五戦は、ジャイアンツのヒットが8本、得点が3。 ファイターズのヒットが16本、得点が5点に終わった。 一度もキンタマに当たることがなく、普通の野球の試合になり、我々ジャイアンツは負けた。 街では、号外が出た。 「号外でーす!【日本シリーズ、とうとう普通の野球に!】号外でーす!日本シリーズが普通の野球になりました!第五戦は普通の野球になりました!号外でーす!」 そして、迎えた日本シリーズ第六戦。

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          13 日本シリーズ第五戦

          12 日本シリーズ第四戦

          さて、我々キンタマジャイアンツとキンタマファイターズの日本シリーズは、3対0と我々の三連勝。 日本一まで王手をかけている。 移動日をはさみ、今日は敵地、ファイターズの“キャンタマドーム”での試合である。 ここで決めてしまいたいところである。 現在9回の裏。我々キンタマジャイアンツの攻撃。 稀に見る、ではなかった今大会おなじみの投手戦が繰り広げられ、現在0対0の同点。 両チームが全くバットを振らないのも毎度おなじみである。 ツーアウト満塁で一打逆転のチャンスである

          12 日本シリーズ第四戦

          11 緊急ルールミーティング

          今回、あまりにスポーツ紙、マスコミが騒いだため、審判団が集まり、キンタマルールについてのルールを協議することになった。 ここから書くことは後から知ったことである。 緊急ルールミーティングである。 審判委員長「キンタマに当たってしまった場合、当たったほうのチームに一点が入るということが、こんなにも野球の本質を変えてしまうとは」 審判A「はい!僕も、子供が学校でいじめられてます。お前のお父さんは、キンタマルールを作った奴なんだろって」 審判委員長「君もかね。実は私もなん

          11 緊急ルールミーティング

          10 監督からの呼び出し

          俺は、移動先のホテルでデリヘルでも呼ぼうと思っていた。 「お前はこんなに大きなキンタマを見たことはあるのか?」と見せびらかしたかったからである。 しかし、そのタイミングで監督から呼び出された。 重いキンタマを引きずり、監督の元へ。 「はい、監督。なんでしょうか」 「日本シリーズは、ある意味、情報戦でもある。それはわかるな?」 「はい、もちろんです。キャッチャーですよ?俺」 「うむ。そうなんだ。お前もわかっている通り、日本シリーズは情報戦だ。実はな、今、入った確か

          10 監督からの呼び出し

          9 移動日

          今日は移動日である。 キンタマにボールを受け続けた俺は、ほぼ死にかけていたが、微かな意識の中で聞こえた、監督の「中西、ワンフォーオール、オールフォーワンでっせー」という言葉に目を開けたのであった。 そうだ! 監督の言う通りだ!俺は再び立ち上がる決心をした。 俺は、今回の日本シリーズの記事が載ってあるスポーツ紙を移動中に読んだ。 【異例の投手戦!バットを振ることを忘れた猿ども!】 【キンタマルールの改善を求める声!】 【ジャイアンツ名誉監督の長嶋髭男が本誌に語る。

          8 日本シリーズ第三戦

          さて、日本シリーズ第三戦である。 現在9回の裏。キンタマファイターズの攻撃である。 ジャイアンツ対ファイターズは、現在49対49 ここを持ちこたえれば、延長戦突入である。 読者のみなさんは、点数だけ見れば、第二戦までの流れがウソのような、超乱打戦になったのかと思うだろう。 ところが、第三戦も、両チームとも一度もバットを振っていない。 俺と相手チームのキャッチャー佐竹に49回ずつボールがキンタマに当たるという驚きの展開になったのである。 稀に見る投手戦である。

          8 日本シリーズ第三戦

          7 ロッカールーム

          第二戦のヒーローインタビューを終え、ロッカールームに戻ると、俺のロッカーに、スプレーで【死ね】とラクガキがされてあった。 ピッチャーの木村の筆跡だった。 俺は、木村にメールをした。 「もしかして、あれ、お前?」 木村から、返信が来た。 「お前ばっかりヒーローインタビュー受けて、気持ち良さそうやな!!0失点に抑えてるのは、俺やのに!お前のリードなんて、子供でもできる!全球ど真ん中のストレートなんやからな!」 「だからといって、“死ね”とか俺のロッカーに書くのは違うや

          6 ヒーローインタビュー

          「放送席、放送席!今日のヒーローインタビューは、もちろんこの人です!!木村投手を見事にリードし、そして最後は自らのキンタマで一点をとりました!!!中西選手に来ていただいてます!!」 俺は、帽子をとり、ファンの大声援に答えた。 ワアアッとキンタマドームが揺れる。 「中西選手、第二戦目、見事なサヨナラキンタマでした!!手応えのほうは?」 「そうですね。やはり、木村投手の球が今日もキレてたんで、リードに困ることは全くありませんでした!!」 ワアアッと歓声が飛ぶ。 「ええ

          6 ヒーローインタビュー

          5 日本シリーズ第二戦

          さて、第二戦である。 我らがキンタマジャイアンツとキンタマファイターズは、今日も稀に見る投手戦が繰り広げられた。 0対0。 両チームのバッターが一度も今のところ、バットを振らないという歴史的な試合である。 現在のところ、9回裏キンタマファイターズの攻撃。 ここさえ抑えれば、延長戦に持ち込める!! バッターはうちの木村の球が速すぎて、バットを振らない。 一人、また一人。 簡単に三球三振に打ちとる木村。味方ながら、頼もしいぜ。 あと一人である。 ストラーイク!

          5 日本シリーズ第二戦