5 日本シリーズ第二戦

さて、第二戦である。

我らがキンタマジャイアンツとキンタマファイターズは、今日も稀に見る投手戦が繰り広げられた。

0対0。

両チームのバッターが一度も今のところ、バットを振らないという歴史的な試合である。

現在のところ、9回裏キンタマファイターズの攻撃。

ここさえ抑えれば、延長戦に持ち込める!!

バッターはうちの木村の球が速すぎて、バットを振らない。

一人、また一人。

簡単に三球三振に打ちとる木村。味方ながら、頼もしいぜ。

あと一人である。

ストラーイク!

ストラーイク!

今日、この審判は「ストラーイク」しか言ってないような気がする。

あと一球である。

俺のサインはど真ん中へのストレート

今日の木村なら、小細工はいらない。ど真ん中へほりこめばいい。

延長戦こそ、我らがジャイアンツ自慢の打撃陣が火をフーキューッ!!ギーヤーアーッ!グギギギギ〜ッ!

キ、キ、キキキキキ、キキキキキ!!

キンタマがあーっ!!

俺の!

俺の!

俺のキンタマがーっ!!

ウグググーッ!

痛い!痛い!助けて!!死にたい!痛い!

チームメイトが心配して、俺に駆け寄る。

いや、心配してる顔じゃない。笑っている!!

そうか!!新ルールを導入していたんだ!

勝った!勝ったぞーっ!!!

俺は勝利のドーパミンで、キンタマの痛みを忘れた!!

キンタマドーム最高!
キンタマジャイアンツ!最高!!!


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