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80′s
2024年9月19日 09:15
秋の景色の隅々には神が色付けした色彩が宿る赤と黄色の落ち葉を踏みしめると私の身体も秋の一部となり心も躍る黄金色の稲穂の海を哀しみの風が通る左右に揺れる稲穂を見て憂秋の涙を流す(一筋の涙は決して秋だけの涙ではないのです。)私の瞳の中でミレーが筆をとり色をつけるいつの間にか人工的な悦びに酔いしれる各人間の秋の深みを再度知ろうとする瞳の中の色が更に弾けた(美しいと思う感性は時
2024年6月25日 09:15
君は喜びも哀しみも掬いあげ見事な花を咲かせる芸術という名の沢山の感情を肥料にして人生を美しく咲かせる嘘までも とびきりのエッセンスになるけれど君の隣に僕は居なかった僕は君の悲しみという感情の一部に溶けていったそして君が作り出した絵の具の一色となった僕がしたことは 君の無垢な心に傷をつけたことだけだったそれまでも 君は作品に変えた君の悲しみは一定の温度で燃え続けていた
2024年3月27日 09:15
暗い窓の先に真っ黒な物体が道路に ごろりと落ちていた胸がざわざわして一体 何事かと夜の額縁を覗き込んでみたら黒い水溜まりだった(身を乗り出した私の姿は、冷たい夜の芸術の一部となる。)いつかの 苦悩して煮詰まっていた私の抜け殻が夜の先にうずくまっていたのかもしれない(この街は、たおやかな人間が居て初めて完成する。)
2023年12月28日 09:15
何度も躊躇い憂いた跡線が小さくか細く震えていた魂の軌跡時にはダイナミックに…たまに無の状態になり精を憑依させ細かく特に細かく繊細に描いていた形跡言葉以外に伝わる手段がある芸術とは静かなる霊魂の記録だ内なる喜びが解き放たれひと匙の苦しみも垣間見える耐え難い苦痛すら歓喜に変換しているそれが切り取られたあなたのほんの一部だけだったのだとしても…私は繋いできた物語
2023年12月4日 09:17
まだ基礎も出来ていない筈なのにあなたは呼吸をする様にそれがさも当然の事かの様につらつらと抽象画を描いて行く嗚呼それは、ピカソ?よりにもよって…芸術というものを理解も出来ていない幼くあどけない、あなたが…様々なツールを使い私の目の前で白いスペースを隙間なく埋めて行く無知で汚れなきアーティスト無謀とは…頭に鋭い痛みが走る足が電流で燃え上がりそうちゃんと絵
2023年8月13日 09:34
隣には人がいるのに温度なんて、感じやしない無機質な白い塊ここでは皆顔が歪んでいる乾いた声で笑い女の叫び声が耳をつらぬく男は、静かに吐き出しているここでは言葉は暗号でちっとも生きてなんかいないずっと僕は、耳を塞いで黙っているだけあの銀や灰色の建物と一緒に人もオブジェになってしまった同化したがったのだろう止めるものは、誰もいないここは空が遠くて空