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好きな人のためにカラオケで洋楽を歌えるようにした、というお話


『人は目標を抱けばどこまでも成長する』


今回は恋を原動力に才能を開花させたお話です。

おまけでボウリングも少し。




私には夢があります。

彼女ができたら、カラオケでアラジンの主題歌『A Whole New World』をデュエットすること。

お互いを見つめ、本家のように語り合うような歌い方をしたいものです。


約30年間で最も恋を頑張った女の子がいました。

いつもはアルファベットで表現していますが、今回は佐藤ちゃん(仮)としましょうか。

砂糖のように甘い恋を抱きました……

佐藤ちゃんのストーリーを書くと本が一冊できあがってしまうので、本記事のように細分化して小出ししていきたいと思います。



佐藤ちゃんはディズニーが大好きで、宝くじが当たったらディズニーの銅像を買うと言っているちょっと頭のおかしな子です。

彼女と遊びに行きたいがために、周りに協力してもらって何度もカラオケや食事に行きました。

ある時カラオケで、友人がナイスなパスを上げます。


「カースくんは女の子とアラジンを歌うのが夢なんだってよ」


弄る感じで、本来の目的をややぼかして言いました。

その時は女の子が佐藤ちゃん一人で、周りは私に協力してくれています。

女の子と絶望的なほどに縁がないということ自体は佐藤ちゃんも知っていたので、私はストレートに夢を叶えて欲しいと言いました。

そしたら予想外の答えが返ってきたのです。


「私、英語バージョンしか歌えない」


そんなわけあるかと心の中で叫びます。

英語バージョンが歌えるなら日本語バージョンも歌えるだろと。

佐藤ちゃんが帰国子女なのは知っていましたが、ディズニーは字幕でしか見ないので、日本語バージョンを耳にする機会がないのだとか。


そこで私は思い至ります。

私と歌いたくないがための断り文句だったのではないかと。

友人としては良い関係を築いていたのでそんなことはないはずなのですが、今までの経験が経験ですからね。


ですが周りは諦めず、「頑張って歌え歌え」と、私が英語バージョンを頑張る方向で囃し立てます。

実際に歌えるかどうかはどうでもよく、女の子とデュエットをしたという事実が重要。

良いやつらでした。


それならと佐藤ちゃんも快諾。

デュエット自体に拒絶反応を示してはいないようで一安心。

結果、A Whole New World〜 の部分しか歌えず、佐藤ちゃん一人でジャスミンパートを歌っただけで終わりました。





ほぼ歌っていなかったとはいえ、女の子とマイクを手に一緒に歌う。

この初めての経験に感動していました。

今度はちゃんと歌いたい!

私は家に帰って、YouTubeで学びます。

A Whole New Worldは比較的簡単ですし、アラジンパートだけでいいので難易度は相当低い部類と言えましょう。

しかし単語を追いかけるだけなら簡単ですが、発音をそれなりにするとなるとなかなかに難しい。

毎日音楽をループ再生し、しらスタさんがおもしろ楽しく教えてくださったおかげで見事マスターしました!!!!!!

しらスタさんのファンになりましたね。



事前に友人と予行演習を行い、いざ本番!

練習してきたぜとアピールして、リベンジ戦を願い出ます。

友人がハードルをメチャクチャ上げてくれやがりましたが、私も自信を持ってマイクを手にしました。


結果、大成功!


佐藤ちゃんも私よりうまいと褒めてくれました!

調子に乗った私は、さらなるネタを披露します。

それは、日本語版のA Whole New Worldを一人二役で歌うというもの。

高い声が特徴でもあるので、このネタはかなり刺さりました!

アラジンパートもやや高めなのですが、さらに高音のジャスミンパートに入ると、周りも笑いながら「すげえ」と呟く大成功ぶり。

私の向上心の高さを皆が再認識した瞬間でした。


まあもっとも、全て佐藤ちゃんのために努力したものの、本人はそんなことを微塵も感じていない様子だったのが残念でしたが。




余談ですが、ボウリングも頑張りました。

ペアを組んで勝負をしようと友人のナイスパスで、無理やり佐藤ちゃんとチームに。

二人とも超下手で、私はスコア90で、佐藤ちゃんは40ほど(初めてのボウリングだったらしい)。

あまりにも情けなかったので、帰ってプロボウラーのフォームを焼き付けました。

その結果、次のボウリングではスコアが150に笑

ただYouTubeで勉強しただけでこれは、なかなかすごくないですか?

もっとも、佐藤ちゃんといろいろあって披露する機会はありませんでしたが……………………………………


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