記事一覧
別冊・医学のあゆみ p81-87を読んで
ワクチン接種率を高めるにはワクチンの安全性と有効性についての的な情報発信が必要である。 子宮頸がんワクチン定期接種は、積極的推奨が再開されたが、中止から8年経ってのことであった。また、COVID-19ワクチン接種への安全性と有効性への懸念から未接種者は一定数いる。ワクチンデータベースによるワクチンの安全性と有効性の検証が期待されている。
ワクチンデータベースの現状の課題と、解決に向け新たなワ
本多精六 私の財産告白
親戚に薦められた本である。
著者の本田清六は苦学し東京山林学校に進学、一度は落第するも勉学に励み東大農学部の教授となった。独自の蓄財法で財をなし、晩年は多方面への投資、財団設立、寄付をした。
本多精六は多数の著書があるが、その一つ「私の財産告白」では
独自の財産管理と考え方を記している。
まずすべきは①節約、そして②投資による資金調達、③その資金を使うことである。近年、若くして財を成しその
別冊・医学のあゆみ p76-80を読んで
QIという医療の質を示す指標について述べられていた。現状あまりなじみのなかった指標であり理解のため、記事の内容をまとめることにとどめた。
Quality indicator(QI)は医療の質を示す指標として、医療機関で活用される指標であり、それを元にした改善報告も見られている。
内容は画一の物ではなく、医療機関独自に設定されており公表の義務はない。問題点として、QIは施設間での相対的評価では
別冊・医学のあゆみ p70-75を読んで
DCPは臨床研修開始後に初めて聞いた用語であり、構成要素と利用方法、目的について理解できていなかった。専攻医となってからはⅠの期間に●●、〇以降は出来高になるよ。という個々のデータを入力する側の目線では見ていたが、データを利用・システムを構築する側の目線で見たことはなかった。
今回は、知り得た内容をまとめる。
・DPCについて
DPCは diagnosis(診断)procedure(処置)com
別冊・医学のあゆみ p21‐26を読んで
まずは内容の解釈とまとめ。
地域医療計画は、医療資源の地域偏在の是正と医療施設の連携を推進する目的で昭和60年に医療法改正に伴い導入された。地域医療計画は都道府県ごとの医療体制の確保を図るために、「都道府県の二次医療圏ごとの病床数」「医療従事者の確保に関する目標」「5疾患・6事業ごとの医療連携体制」について具体的な数字目標を定めている。
現状日本では、地域医療計画に基づき医療政策がすすめられて
別冊・医学のあゆみ p17-20を読んで
筆者は提供できる医療は医療圏で差があることを提起し、どこでも適切な医療が提供できること・限られた資源を有効利用することにつなげる目的で
現状の医療圏ごとに提供している医療を特定健診・特定保健指導情報等データベース(National Database:NDB)を用いて算出している。
NDBは2014年の時点で全レセプトの90%以上を格納した大規模・全国的なデータである。
具体的には、心筋梗塞で入
別冊・医学のあゆみ p12-16を読んで
読んで浮かんだのは、日常臨床での漫然とした姿勢が問題を長期化させる。ということ。
医療費増額と医療システムの維持について
私が4年生のとき国民総医療費は40兆円と習ったが、2020年では42兆円と増額している。内訳を最も占めるのは保険料であることには変わりないも、公費の負担割合は増加の一途をたどっている。
まず問題となっているのはこのまま公費の負担割合が増加していくと、
国民の医療費は賄え
別冊・医学のあゆみ あの時の公衆衛生
「別冊・医学のあゆみ 医療システムの質・効率・公正」
医歯薬出版株式会社 今中雄一 編集
医学部四年生のころ、CBT直前に公衆衛生・疫学の試験があった。CBTに出題されない範囲であるから、必要最小限の過去問で試験に挑んだ記憶が残る。時は変わって、6年生で医師国家試験対策をはじめた際、国試は公衆衛生からの出題が50%を占めることを知り、大学の公衆衛生・疫学の授業をまじめに受けるべきであったと後悔
きみのお金は誰のため
「きみのお金は誰のため」田内学 著 東洋経済新報社
ISBN:978-4-492-04735-4
この本に登場するボスの言葉に則り、あえてアマゾンのリンクは貼らないおとにした。
「お金は天下の回りもの」
金銭は一つのところにとどまるのではない。失うし、手に入れることもある。貧富の差は固定しないという意味で励ましに使う、働かないとお金はもらえないと叱咤にも使うことわざである。
この本を読んだ時