別冊・医学のあゆみ p63-68を読んで
医薬品を処方する立場として、薬価の改定や薬剤販売終了についてはアナウンスを受けることがある。しかし、薬剤の価格の決め方や現状の問題点について体系立てた理解はできずにいる。著者は薬剤費上昇抑制とイノベーション推進の両立を進めるべく、現状の薬剤開発・値段設定・流通について説明し、現状の問題点とその解決策について述べている。
・日本と欧米諸国での保険償還の違い
薬剤の値段を決定するのは、欧米は製薬企業で日本は国である。国が決めることで承認から保険償還までは短期間で、承認薬のほぼ