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障害者基本計画(第5次)にパブコメしてみた!

障害者基本計画(第5次)(案)の内容

自分のパブコメの内容


障害者基本計画(第5次)(案)について


〇8-(1)-1について
・個への支援も重要ではあるが、「障害は社会側にある」という前提に立ち、まず、通常の学級の在り方を見直すことが必要であると考える。特別支援学級や特別支援学校といった所属としての別枠は廃止し、通常級への在籍を原則とした上で、支援教室・教員を設置して、誰でも教育的ニーズに応じて使うことができるような、柔軟なシステムが適切であると考えている。また、探究的な学習やSTEAM教育といった答えのない問いに向かって協働的に学習することは、学びの本質に迫るものであり、かつ工夫次第では誰でも自分の役割を持って参加できるという点においてはインクルーシブ教育とも親和性が高く推進する価値が高いと考えている。しかし、とくに公立中学校においては、高校入試と学習指導要領の内容の厚さの相互作用が障壁となり、推進しにくい状況にある。少なくとも公立の高等学校に関しては入学者選抜試験を廃止していただきたい。入試がある以上、中学校の現場においては生徒・保護者からも授業内容や学習評価が入試につながるものになってほしいというニーズがあり、学習指導要領の内容を終わらせることに追われ、探究的な学習やSTEAM教育など障害の有無に関わらず全ての人が参加可能な学びの時間をつくる余裕のない現状がある
・その上で、引き続き分離教育を維持していく場合、個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成や合理的配慮の提供については、校内委員会を必ず設置し、これを通して作成した上で、いわゆる「R-PDCAサイクル」の視点で定期的に見直しを図れるようにしていただきたい。

〇8-(1)-3について
・「社会モデル」の考え方に則り、例えば体育祭といった学校行事において、障害がない児童生徒が前提になっていないか見直しが必要な可能性がある。

〇8-(1)-4について
・引き続き分離教育を維持していく場合、就学先の最終決定権については、現状教育委員会にあるものを本人・保護者に移すべきである。障害を持つ子どもの保護者からは「通常級に入れたかったが断られた」という不満の声もあれば、「子どもの障害特性に合った教育を受けさせたいから特別支援学校に入れた」というニーズもある。つまるところ、納得感を持てる民主的なプロセスが重要であり、制度を当事者に寄り添う形に変更していただきたい
・柔軟に「学びの場」を変更できるようにしていく方向性について同意する。長期的には、現状でいう特別支援学校を通常の学校の中に入れ込む形でその推進を図っていくことも考えられる。

〇8-(1)-8について
少なくとも公立の高等学校については入試を廃止していただきたい高等学校の特色化・魅力化と並行して進めることにより、偏差値偏重・過度に競争的な教育システムによって排除されやすい障害特性を持つ人が自らの興味関心に応じて進路を選択できる可能性を広げることにつながる。
・引き続き高等学校の入試を維持していく場合には、多角的・多元的な評価軸を設定して、偏差値偏重・過度に競争的な教育システムによって排除されやすい障害特性を持つ人が自らの興味関心に応じて進路を選択できるようにしていただきたい。

関連成果目標(案)について


「8.教育の振興」について
・「指標:特別支援教育を行うための 体制の整備及び必要な取組 を行っている幼・小・中・高等学校等の割合」の目標値は早急に100%を目指すべきである。個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成や合理的配慮の提供について、いわゆる「R-PDCAサイクル」の視点で定期的に見直しを図れるようにするため必要であると考えている。
・「把握すべき状況」に「全ての教職員を対象とした研修等実施の状況」を追加していただきたい。インクルーシブ教育をさらに推進していくためには、通常の学級の在り方を問い直すことが肝要であり、通常の学級に主として関わる教師も含めた全ての教職員がインクルーシブ教育や特別支援教育について学ぶことのできる研修、およびこれを実施する時間的余裕の確保が必要である。

感想


教育振興基本計画に続いてのパブコメということで、マイパブコメブーム到来!?
障害者基本計画は、教育振興基本計画に比べると(比べるものじゃないかもしれないが)「いつまでにこれをやる」みたいな時期がある程度明確になっていた。
一応、基本計画は全て読んだが、今の自分には教育分野でしかそれっぽいことが言えないなぁと実感…。
真の意味でのインクルーシブ教育を実現していくためには、きっと教育論だけこねくり回していてもダメ。
まだまだ学ぶことがたくさんあるようです。

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