マガジンのカバー画像

徒然

103
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

【7日目】今年だけのウソ夏休み 救いには名前はつかない無い自由にも

【7日目】今年だけのウソ夏休み 救いには名前はつかない無い自由にも

最近、小学生を見ると喉の奥あたりがギュッっと締まるような感覚がある。

最近、大学生のツイートを見ると口の中にもんにょりとした苦さを感じる。

最近、高校生を見ると体内に薄暗い夜のような空気が溜まる感覚がある。

それとともに
「もう戻れないの?」と思う。

戻りたい。

そう、思い続けているんだと思う。

わたしの大学生活は、コロナとともに始まった。
いや、始まってなどない。
入学式も、説明会も

もっとみる
【6日目】「ざまあみろ」叫びたかった出来事はカラーボールで二度と落ちない

【6日目】「ざまあみろ」叫びたかった出来事はカラーボールで二度と落ちない

わたしは多分、小説も短歌もそんなに好きじゃない。
物語の木も生えていないし、
湧き上がる泉もない。

だけど、作家になりたい。
作家になるために、ずっと作品を書き続けている。
何者かになりたいから、
短歌もショートショートも写真もカラータイツも
考えてやっている。

だけどやっぱり、本を読むのも得意じゃないし、短歌を読むのも上手くない。

わたしはいつから、作家になりたいと思ったのだろう。

始ま

もっとみる
【5日目】まだ夏に固執している 青いうた フラッシュバックの身分もないのに

【5日目】まだ夏に固執している 青いうた フラッシュバックの身分もないのに

夢をみる。
夢に出てくるのはいつも小学校のメンツだった。

高校で出会った人は出てこない。
大学で出会った人も、そのほかで出会った懐かしい人も出てこない。

いつも出てくるのは小学六年生ぐらいの記憶だ。

教室は高校の校舎だったりするのに
登場人物は変わらない。

わたしの中で、全ては小学校で止まっているのかもしれない。

小学校だと認識できるのは、いつもあの男子が出てくるからだ。
彼は、男子の中

もっとみる
【4日目】人のこと信じるってなんですか?ホントにあなたの血は赤ですか?

【4日目】人のこと信じるってなんですか?ホントにあなたの血は赤ですか?

皆さんは、恩師という存在はいますか?

わたしは、いないと思う。

だけど、恩師となりそうだった人はいた。
そのかたが先日若くして亡くなった。

その先生とは、大学3回生になり
現代詩演習で短歌を履修した時に知り合った。
わたしが一発目に出した短歌を読んで、才能があるといってくれた。
9月には歌壇賞の応募を導いてくれたし、
zoomの歌会にも何度か招待してくれた。
短歌会にも誘っていただいた。

もっとみる
【3日目】わたしという檻に囚われ乾涸びた心よ お前など誰もみてない

【3日目】わたしという檻に囚われ乾涸びた心よ お前など誰もみてない

わたしはいろんなことから逃げてきた。

今も現在進行形で逃げ続けているし、
逃げてることも本当は認めれていない。

結局、賞にもほとんど挑戦してこなかった。
小学生、中学生の頃から、小説の大賞を調べては
「最年少で取るんだ」なんて思っていたけれど、
一度たりとも投稿をしたことはない。

短歌についても、
大学3年生の時に短歌を教えてくれた先生に投稿の背中を押されて
投稿をしたことがたった一度あるだ

もっとみる
【2日目】怪異には取り憑かれてる 幽霊の見えないわたし消せない居場所

【2日目】怪異には取り憑かれてる 幽霊の見えないわたし消せない居場所

一限後集団下校の田んぼ道 彼岸花の首が落ちている

わたしはいま、こんな短歌を作り続けている。
『怪異短歌』と名付けて、この二年間200首以上怖い短歌を作ってきた。

ふと、わたしの怪談のルーツはなんだったかと疑問が浮かんだ。

母も怪談が好きで、当時流行っていたmixiの2chスレを選抜したまとめを読んでいた。

何歳だったか、
母にこれ読んでみて、と言われた怪談があった。

わたしは漢字が読め

もっとみる
【1日目】行けないを行きたくないにすり替えて雨の日パンク台風休校

【1日目】行けないを行きたくないにすり替えて雨の日パンク台風休校

仲の良い中学生の子が、自転車で友達と夏祭りに行くと聞いた。
私の心はザワザワとして、口から溢れそうになる言葉を飲み込んだ。

「私はどこにも行かせてもらえなかった」

今、私は

どこにも行きたくないように思っている。

旅もしたくない、
どこかに出かけたいとも思わない。

買い物をするのも好きじゃない。
海にも山にも行きたいと思わない。

でも、小さい頃はそうじゃなかった。
夏休みは毎日のように

もっとみる