記憶力、理解をしっかりと定着させる方法ー以下に記すような方へ

このようなかたに向けた記事です。
・私のクライアントさん
・私の受講生さん
・記憶力をしっかりつけたいかた・良くしたいかた
・カウンセリングや助言などに対する理解を維持・定着させたいかた
・楽譜の暗譜や何かの学習・暗記での記憶力を高めたいかた

要するに、記憶力や理解力を高めたいかたや、自分のための情報をしっかりとうまく受け止め受け容れていきたいかたに対する記事です。


私は、カウンセリングや心理療法セッションのご予約をいただいたとき、
「その日はセッション以外、極力予定を入れず、ゆったりとお過ごしください」
と、案内する。
理由としてはいくつもあるのだが、そのうちのひとつに、「クライアントさんがご自身のために予約したご自身のセッションをしっかりご自身のものとして受け止め、定着させる」ためということがある。


カウンセリングや心理療法のあとに、これでもかというほどセッションの中で先生に言われたことを頭の中で思い返して反芻し出したり、「ああいわれたのはこういうことだろうか、ああいうことだろうか」と解釈・分析もどきをし出すひとがいる。

…というより、これをすること自体が本当にしっかり自分のカウンセリング・セッションを有効にする、向き合うということだと思っているひと自体が多いだろうと、思う。

単刀直入に、それは逆効果である。
唯一、ちゃんとした(例えば交流分析的な)自己カウンセリングや分析技術が、自分自身の不適応フィルター(外界や自身に対する認知の歪み)の影響を受けずに身に付いている人は、これをしてもまあ悪影響はないが…
いや、それにしても、「意図的に」「顕在意識的」には、しない方が良い。


ちゃんと効果的なカウンセリングやセッションでは、カウンセリングや心理療法セッションの「枠の中」で、気付きがある。
そして、その後も実は、「潜在意識(水面下)」で、次々と気付きが起こり続ける。

だから、実はあなたの顕在意識は、何もしなくて良いのである。
私はクライアントさんには良く敢えてこういう言い方をする時があるが、顕在意識がいちいちカウンセリングやセッション内容を思い出してあれやこれや考え出すと、「自分(潜在意識)の邪魔」をすることにしかならない。


そして、自分を等身大で見る自律的な意味での客観性が育っていなかったり、自分を生きづらくする不適応フィルター(認知の歪み・不適応パターン)がある人がこれをすると、
寧ろ、「カウンセリングやセッションで言われたこと・やったこと・気付いたこと」を、自分の脳内で消し始める。更には、記憶を歪曲して別の形にゆがめてこねくりまわし始める。ご自身の自覚なく。


そのため、カウンセリングや心理療法が終わったあとは、もしくは、セミナーなどの受講や学習や暗記作業を終えた後は、ひとまず、ゆっくりぐっすり眠ってしまうのが良い。だから、暗記作業や勉強などは眠る直前にすると良い。
ただ、もしそれが夜でなければ、何も考えず、もしくはまったく別の楽しいことに切り替えて、自分の生活上の「枠組みを変える」ことが良い。

同時に、「楽しい」「嬉しい」などの快の感情は、たくさん感じる体験を自分にさせればさせるほど、それだけで記憶力や理解力を強化させる。
逆に、何か暗記作業でもした後に「悲しみ」「憤り」「苦しみ」など不快な感情に自分を陥らせ浸ると、それだけでその後、暗記内容が出て来なくなるなど、脳の機能自体を急激に落としてしまう。


特に私のクライアントさんや受講生さんたちは…まじめで真剣で、私とのセッションを本当に大事にしようと思ってくださり、私の言ったことを一生懸命に漏らさず蓄えよう吸収しようというかたがほとんどであるので、ついついセッションや講座の中で私が何を言っていたか思い返したり「あれはどういう意味だったのだろう、どうしてああ言ったのだろう、次はこういうことかな、ああいうことかな」などとぐるぐるするかたが多いのだが、
それは、やればやるほど私の言葉やあなたがセッション中に感じたもの(成長)は原型を留めずにあなたの中で変形して、あなたが「覚えていたいこと」が残らないことになりあなたが後で苦しい思いや悔しい思い、もったいない思いをしてしまう。
もし、私の言葉や私とのセッション枠をそれほどに大事に思ってくださるのならば、そしてセッションでの学びや気付きや言葉を覚えておきたい・定着させたいのなら、終わった瞬間から何か別のあなた自身の人生での楽しいことに切り替え没頭して欲しい。
または、ゆっくり、ぐっすりと、眠ると良い。

そうすれば、必ず、私とのセッション内容はあなたの中に、捻じ曲げられたり強くなったり弱くなったりせずにそのまま定着し、そして、あなたの潜在意識の中で種が芽を出し育ち、美しい花となってあなたの思考・言動・行動・人生となって立ち現れてくる。


ちなみに、私が外国語の歌詞の曲などを暗譜するときに使っているやり方だが、何か「暗記」をしたい場合は、夜、眠る直前に復唱を重ねて暗記学習をする。
そうして、あとはぽいっと手放して、ぐっすりと充分に、眠る。
そして、朝、目覚めた瞬間、復唱する。
…この時、顕在意識(自覚的)には「覚えていないじゃないかっ」と感じたりすることはあるが、実は、潜在意識の中で必ず蓄積・構築されており、他の時間に暗記作業をするより断然はやく、しっかりと身に付く(定着する)。
そして、忘れにくい。

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