突然の事変や報道などで心身が落ち着かなくなっているひとへ/テレビトランスの恐ろしさ

2024年、始まって早々、大きな事変が日本中を揺るがせていますね。

SNSなどではあらゆる人たちが発信し、情報が交錯しています。
本当に必要としている人への必要情報が混乱しないため、しばらく発信を控え、ひとまずここに、文章を残しておこうと思います。

私は、被災地とは外れた場所におり、かなり長いこと、明らかに不自然と感じるくらいに揺れはしましたが、無事におります。
無事にいる分、私もでき得る形において、心身の安定を求める方々のカウンセリングなどにおいて、極力セッション枠を調整可能な限り、ご相談もお受けいたします。
もしも、心身が落ち着かず不安、苦しい、何か症状が出てくる、短時間でもいいからなるべく早くカウンセリングを受けたいというような場合があれば、すぐこちらから連絡くださいね。
(個人対応業務のため反応が遅れる場合はありますが、極力24時間以内にお返事致します。)

元日の夕方、明らかに不自然な長い揺れを感じたため、メディアから縁遠い私もラジオをつけました。
NHKのアナウンサーの方がよっぽど怖かった。
女性アナウンサーが、アナウンサー自身がまるで取り乱したかのように割れた声でがなり続けていた。

落ち着いた声でゆっくりはっきり指示してもらえた方が聞く方も平静に内容を受け取ることはしやすいですが、しかし不特定多数に緊急で呼びかける場合、そのような安定感のある声・話し方だと、逆に「どうせ大丈夫でしょ」と思わせたり、そもそも内容の緊急性自体が伝わらないような場合・人たちもいます。
非常に難しいところではあると思います。
が、アナウンサーの緊迫した声や態度や強い口調に、心身が緊張し不安を煽られた人や、不当に怒られているような感覚で心身が落ち着かなくなった人もいるでしょう。

そういう場合は、いずれにしても、メディア(テレビやラジオ)を即座に消しましょう。
問答無用で消して大丈夫です。

なぜなら、本当にアナウンサーの緊迫性と同じ緊迫性を必要とする地域にいる人たちであれば、いずれにしても放送を即座に消して自分の身を守る行動に移る必要があるからです。

もし、それほどの緊迫性はない、被災地から離れた場所にいる場合は、いずれにしても放送を消して、自分がまず「今、自分は安全な場所にいるのだ」ということを、しっかりとご自身の心身にわからせてあげる必要があるからです。

いずれにしても、心身の安定性が乱れ不安や緊張が高まっている状態では、報道をすぐさま消す必要があるのです。
これをつけている方があなたにとって、災害です。まずは、消しましょう。


被災地に近いところにいようが、被災地から遠いところにいようが、何よりも一番必要なのは、
あなた自身が自分のいのちを守る対策・今自分のすべき方法を判断できるための「あなた自身の」落ち着いた冷静な思考力・分析力・判断力なのです。

テレビやラジオの報道をずっとつけていようが、アナウンスはいずれにしてもあなたを直接守ってはくれません。
あなたの心身が落ち着かなくなるほどまでに聞き受け取れば、もう充分すぎるほど充分です。
もしも、それでいつの間にか「自分が安全な場所にいる」ことすらわからなくなっていたら、その報道はあなたにとって逆に危険でしかありません。
とりあえず一通り状況だけ把握したらもういいのです。充分なのです。
何にしても一度消して、「今」、どうやったら自分の安全を確保できるかを判断する時を持ちましょう。
あなたが「今」する行動を決めて「自分自身を守る」のは、メディアでも他の外側の情報でもなく、あなた自身の落ち着いてはっきりと決めることができる判断なのです。


そして、もし、あなたがひとまず安全な場所にいて、もし大変な地域の様子を把握しておきたい、寄り添いたい、何かでき得ることがあるなら力になりたい、などという思いがある人ならば、
それでいて、報道を見て今、あなたの心と身体が緊張していたり不安が高まっていたりしたならば、やはり、まずは一度報道を消しましょう。

「安全な場所にいる」あなたまでもが不安や緊張、恐怖などで浮足だってしまったり、心身の不調が出てしまったり、SNSの情報交錯に惑わされてパニックになってしまったりしたら、本当に支援が必要なところに支援を届かせる協力どころか、足を引っ張りかねないことになってしまいます。
まずは報道を消すくらい、できますよね。
まずは報道を消して、あなた自身がまず「自分は安全なところにいるのだ」という感覚をはっきりと持って、地に足をつけて、本当にあなたのホスピタリティが力になる時、必要になる時まで、温存して、役割が発揮される時を、待機してください。
それでも報道を消せない人や、報道を消しても、心身の緊張や不安をコントロールできなくなってしまっていて自分の安全を実感することができない、自分の役割を温存できない人は、まずはあなたの安全と健康を保つために、声をかけてください。お問い合わせフォームから連絡をください。
(もちろん私のところでなくとも、ご自身の近くの機関などでも構いません。)


何にしても、天災や、未曽有の事態には、あなたの安定と、あなたを含めたみんなで落ち着いてそれぞれの役割を自覚し、落ち着いて適確に(それぞれが)自分の今の在り方や言動行動を判断することで、力を併せて乗り切ることが必要なのです。

もしも、今、あなたの心や身体が緊張や不安、恐怖を感じているようであれば、何にしても、まずは、テレビやラジオなどの報道を切り、外側の情報から離れましょう。
あなたは、大丈夫ですよ。

また、あなたが安全な場所に行くこと、あなたが安全な場所にいること、自分が安全な場所にいることをちゃんと心身で知ること、は、
あなたの今必要な仕事でもあるのです。
あなたの今必要な協力でもあるのです。

それが、自分も周りも世界も救います。

心身を落ち着かせること、調整すること、安全な場所にいることを知る必要がある方は、こちらへ。


SNSや、報道を消すこと自体すら、もはや不安でなぜだかできない、という人も、います。

そういう人は、
まず、あなたはどうして、SNSや報道を消す選択ができないのでしょうか?
これを、「自分の内側」を眺めて見てみてください。

実際、いろいろな方がいます。
例えば…

自分のところにも来そう、明日は我が身だから、怖い。何が起こっているのか、しっかりと見ておかねば。…という人もいます。

どんな場合でも、その通り、明日は我が身です。
だからこそ、今SNSや報道に釘付けになって、あなたの食事や睡眠のリズムが失われたりあなたの緊張や不安や恐怖が煽られてたとえ今何が起こっても冷静沈着な分析判断をすることができなくなるような状態は、避ける必要があります。あなたにとって危険です。
我が身だからこそ、やはりあなたは今すぐ一旦情報を外側から入れることをやめて、いつ何が起きてもちゃんと頭が的確に働いて落ち着いて気力体力十分に動くことができるように、まずあなた自身の足元の生活に戻ることが必要なのです。


被災地の人たちが大変だから…彼らの苦しみや辛さを、知らねばならないから、消せない。
…という人も、います。

もし、あなたが、昨日からのメディアを見聞きして、メディアを消せなくなるほどまで心を痛め、心身の安定を失い緊張や不安でいるのなら、あなたは彼らの苦しみや辛さをしっかり感じています。
だから、やはりもう消すことが大事です。
これ以上やっていれば、外側からどんどんどかどかと暴力的に入ってくる「情報」に、あなたは自分の「心の痛み」すら覆い隠し、被災地の人たちに寄り添うどころかあなただけが自然災害ですらなく「情報」によって、潰されることになります。しかも、それはあなた自身が自分を潰す選択でしかなく、「自然災害」から逃げ惑い闘っている被災地の人たちの苦しみ悲しみ痛みとは、全く違うものとなってしまいます。
その上、報道機関やSNSはごく一部一面の情報しか伝えることができません。あなたが被災地の状況すべてしっかり知ることはできません。
しかも、被災情報などはその時にはわからず、後日になって二転三転しながらどんどん出てくるものです。
報道機関はこれが仕事なので仕方ありませんが、あなたのすべきことは、わざわざそんな情報に踊らされ惑わされ緊張不安を高めながら被災地のことを「知ったつもり」になっていることではなく(そもそもあなたの気持ちも平静でなかったら、例え正しい情報が来ても正しく受け取ることもできていません)、何かあったときに人命救助機関や救済機関が(被災地以外の場所にとらわれず)しっかりと動けるよう、そしてあなたの応援や支援や祈りが必要なときに心をあわせることができるように、自分の世話を自分ですることのできる場所に「少なくとも今いるあなた」が、まずあなた自身の健康な生活と健康で安定、落ち着いた心と身体と頭を守り、周囲も一緒に落ち着いて安全な生活を保つことなのです。


被災地の情報を入れて、自分も一緒に苦しまねばならない気がする、自分は苦しまなければいけないと思っている、だから消すわけにいかない
…という人もいます。

あなたの家族親戚や現地の人たちから直接、来る情報であれば、一緒に苦しむこともできるかもしれません。
が、いずれにしても、そんなあなたは、やはりSNSや報道からは一旦離れるべきですし、離れて良いでしょう。
なぜなら、報道は外側の又聞き情報です。感受性の強いあなたは、外側の映像や音声に惑わされずとも、あなた自身が現地の状況を感じ取り、既に一緒に苦しんでいます。
ならば尚更、今「自分の内側がどれほど苦しんでいるか」自覚する方が先です。

それと、あなたがいくら苦しんだり不安恐怖に食事や睡眠すらもとれなくなったとしても、それは、現地に寄り添ったことにはなりません。それらは、一切彼らには届きません。
現地に少しでも届けるため、というなら、あなた自身が、もしこれが我が身となった時のために自分で自分の身を守ったり世話できるかなと、対策を整えて常備に繋げたり、あなたの祈りやあなたの応援、支援が必要になった時のために、あなた自身が心も身体も今は万全に待機できるようにすること。
あなたには、必ずあなたの役割が来ます。それにしっかりと対応できるように、何が来ても大丈夫だよと、万全な準備をしておくことです。
そのためにも、あなたが今、不安や恐怖で身体が緊張していたり落ち着いた健康へ向ける生活や判断ができにくくなっている状態であるならば、お早めに声をかけて、相談してください。

もしも、被災地など関係なく、自分が苦しまねばならないと思うから苦しむなら確かに勝手かもしれませんが、それでも、それならやはり尚更、お声がけください。お話聞いて、相談に乗ります。
今の報道機関やSNSは、本当に被災地の人たちや被災者たちの命が救われるために情報が飛び交っています。
その中で、ついつい不安や恐怖を吐き出してしまったり、ましてや本当に出元(でもと)が信用できるものかどうかはっきりしない情報の発信を拡散したり利用したりしてしまったりしながら時間が過ぎていくよりも、お問い合わせフォームからご連絡ください。
あなたが苦しまねばならない、その気持ちの解消法は、今被災地の報道や情報をやたらと見続け聞き続けて緊張混乱に陥っていくこととは、別にあります。

そしてまた、催眠療法的角度からの言い方になってしまいますが、テレビやラジオをつけて、繰り返し繰り返しいきなり思わぬ通常でない報道が流れ続ける、特に災害のニュースは同じことを何度も何度もずっと延々と繰り返します。…みなさん、なぜだかわからないけれども、なんとなく、消せなくなり、ずっとつけっぱなしになりませんか?
これは、一種のトランス(催眠状態)です。
つまり、この状態で報道を見聞きし続けると、自分で思っているよりもその言葉や映像が、心身の深い部分まで非常に入り込み沈着沈殿しやすくなります。
そして、これは、その報道を見聞きしていただけでもあなたの心の中でいつの間にか必要以上に膨れ上がって日常生活に影響を及ぼすようになったり、「今」あなたに必要でない指示が入ってきているのが頭ではわかっているつもりなのになぜだか落ち着かなくなり安全なところにいる自分も逃げなければならないのではないか…などと(自覚としてはそうは思っているつもりもないかもしれません)心身が浮足立ってしまっていたり、
後日や後年、突然その見聞きした映像や言葉や記憶が一気に蘇って心身に影響を及ぼし症状となったりあなたの人生の選択であなたの生き方を閉ざしたり本当は望まぬ道を択んでしまったりするような、PTSDと同じ状態にもなりかねないものなのです。

テレビやラジオの緊急報道というものは、本来、本当に「今」「その場で」必要な人たちに端的に必要な情報を報せるためだけのものです。
せめて、報道やSNSによる「被害」の可能性は、あなた自身から減らしましょう。
今後、また後年、被災地で実際に被災をされて心的外傷(トラウマ)を受けて心身に症状が現れ苦しんでしまう方々も多くなるかもしれません。
そういう方々にその時、心の支援、身体の支援がしっかりとまわっていくためにも、今、あなたへの被害の可能性はどうか減らしてください(テレビやSNSの報道だけでしょ、と思われるかもしれませんが、それは実は上記したように、これこそが深く恐ろしい種になりかねないのです)。
そして、今、なぜか報道を消せず、ご自身の日常になぜか戻れない、気になって日常が何となしに捗らなくなっている人は、今のうちに躊躇せずにお声がけください。

被災地から遠い場所にいるのに心や身体が落ち着かずご自身の足元の生活がおぼつかなくなりそうな(なっている)人
今回の事変に拘わらず、今、自分のすべきこと、どれが適確な選択肢かわからない人は、その前段階(それを見つけるための道)として、遠慮なくお気軽に、まず一度、ご連絡くださいね。
孤独で、なくなります。


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