OVO-D

一般社団法人ジョブラボぐんま理事。コンテクスト・プランナー。論理と感情の共存を目指して…

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一般社団法人ジョブラボぐんま理事。コンテクスト・プランナー。論理と感情の共存を目指して文脈(コンテクスト)に着目した思考方法で日々の経験を反芻中。抽象的にぼんやり眺めて、色々な事柄を考え抜くようにしてます。

マガジン

  • BOBOSHAW

    ヒーローを支える存在を目指します。70年代のfree jazzの数々のミュージシャンを支えた名ドラマーCharls"BOBO"Shawにちなんで命名しました。

最近の記事

bless Co., Ltd. site Renewal

あけましておめでとうございます。唐突ですが、自社サイトを久々にリニューアルしました。そちらでブログを書くことにしたので、いずれここの記事も転載していく予定です。 タイトルのBOBO SHAWは、ロフトジャズのドラマーCharrles "Bobo" Shawから命名しています。 BOBOは”酔った”、SHAWには”雑木材””木片”などの意味があることから、2つを合わせて”酔っぱらった木端”=「取るに足らない戯言」というイメージでこれにした次第。気づけばお得だけど、まったく気

    • Clubhouse雑感、その1

      何かと話題のClubhouse。ラジオの収録時に1時間程度、さっき2分くらい見ただけの雑感をまとめておこうかと。 今のところの結論は、「ユーザを電話番号に紐づけて可視化するYoutube」ということになった(笑。反感買いそうだな。 このClubhouseは、いろいろな観点で分析できると思うけど、大きく分けると2つかなと。一つはソーシャルメディアとして、一つはSNSとして、というところ。まずはソーシャルメディアの視点で考えてみたい。 <ソーシャルメディアとしての視点> サ

      • 物語の正体とは?

        「ビジネスには、ストーリーが大切だ」 「売るのはモノではなく、コトである」 みたいな話はよく出てくるし、 「ターゲットを定める」 「ペルソナを作る」 などもよく聞く。 では、ストーリーとは何か、モノではないコトの本質とは何か、 ターゲットってどのような手順で絞っていくのか、というと 解説の中で、その方法が曖昧なことも多いので、今回はそんな話をざっくりと記しておこうかと思う。 ストーリーを連続する因果関係と置き換えるとわかりやすい。 売るのはモノだけど、モノを売るた

        • 「新結合を促す情報発信スキルアップ講座」

          本日からSCBイノベーションアカデミー熊本校にて、担当する講座がスタートします。半年遅れのスタート。来年4月からは初級編と上級編の2つのコースが実施される予定です。 情報発信を行いたいと言う方には、「モノを売りたい」、「コミュニティを作りたい」、「登録者数を増やしたい」など、様々な理由があると思います。そのような内容であれば、ツール含めてグーグル先生が教えてくれます。しかも無料です。 この講座では、そのような「具体的な方法」ではなくて、「心構えと思考法の整理」が目的です。

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        • BOBOSHAW
          14本

        記事

          会社の物語を構想する。

          とある会社の事業計画作りをサポートすることになりそうで、この数日、色々とリサーチをしてます。 どんなことをやるにしても、計画ってのは実に大切だと思っていて、計画を立てるためにはリサーチが必要だとつくづく思っています。ただ、このリサーチに伴うのがインタビューなのですが、このインタビューについても、別のところで講義するので、このあたりのことが飛んで飛んで回って回っているのです。 夏休みの予定表は希望的な視点に満たされた偶像であり、思い描く理想の小学生、こういう小学生がお利口さ

          会社の物語を構想する。

          イノベーター2.5%のみをターゲットにする

          この数年、学生に「普段何していることが多いですか?」と聞くと、「Youtube見てます」と答えられることが多く、どこに魅力があるんだろう、なんてことをずっと考えてました。 結論から言うと、「思いつきの可視化」自体に価値があるんじゃないかということに行き着いた。いろいろな思いつきがあらゆる人たちによって可視化されていて、多様性、細分化、なんでもいいのですが、そうやってニッチがニッチでいられること事態が興味深いなと思ってます。 仮にYoutubeを日常的に見ている人が3000

          イノベーター2.5%のみをターゲットにする

          不思議な売り方、意味のない仕事。

          新しく作る会社の事業にあった車を探していてつくづく思うのだが、車体価格と支払総額って何。なんで分けるの。車体価格を知りたいわけではなくて、いくら払ったら乗れるのかを知りたいんだよね。 「サービス料で10%付きます」みたいなレストラン?「帯とじゅばんと足袋と草履とうんぬん」という呉服屋さんも同じ。いくらあれば着物が買えて着れるのかがよくわからない。って感じ似てる。 49万円ポッキリというのもよくわからない。多少背伸びしてでも欲しいものを手に入れた方がいい。価格優先ではない。

          不思議な売り方、意味のない仕事。

          コロナ禍の先を見据えて迷走中、その2。

          昨日書ききれなかった続き。 写真は昨日の熊本城。人吉に入っていた報道カメラマンに新型コロナの感染者がいた。GO TO キャンペーンで東京を外したのはあながち間違いではなかったのか、なんてにわかに思ったりもするが、あそこまで頑なに実施した裏側を知りたいものだ。 私が住む群馬県は、北部地域は草津や伊香保といった温泉地があり、観光は地域にとっても大切な産業だ。そんな地元群馬では、県内の宿泊施設を活用してね、という趣旨の「愛郷ぐんまプロジェクト 泊まって!応援キャンペーン」という

          コロナ禍の先を見据えて迷走中、その2。

          コロナ禍の先を見据えて迷走中。

          コロナは僕らの価値観を一気に転換させた。意識より命の危機。行動変容には、それくらいのインパクトがないと無理なんだなということがわかったことも個人的には堪えた出来事。クリエイティブやメディアの力を信じたいけど、それはイノベーターとアーリーアダプタの16%以下の話なのかな。そこが動けばビジネスになるスケール感で仕事する方がいいかなと思っているのが、7月中旬での僕の意識。 最近、いろいろなところでコロナ禍の先についての記事を見かける。いや、気になっているので目に留まる。グローバル

          コロナ禍の先を見据えて迷走中。

          「自分でやった方が早い」理由。

          多拠点で仕事をしていると色々な人と関わるようになります。そうなると、仕事の仕方も、相手に合わせて変わるようになります。それはまぁ当然のことなのですが、そういう仕事の仕方をしていると、相手のレベル感を顕著に感じるようになり、その結果「自分でやった方が早い」という場面によく出くわすのです。 一般的には、「自分でやった方が早い」=「マネジメント力がないってことだよね?」なんて言われたりしております。確かにそうですね。そういう側面も少なからずあるかもしれません。 しかしながら、仕

          「自分でやった方が早い」理由。

          しがらみに縛られる。

          世の中のスピード感がこれだけ高まっている時に、なかなか変化が出来ない状況は実にストレスになる。先日もとある団体の幹事とそんな話をしてきた。代表が誰で、どうのこうので、という話がよく出てくる。 いやなら辞めてもらえれば良いし、辞めてもらえないなら自分が辞めれば良い。この2択しかないと思うのだが、「しがらみ」という言葉を使うことによって、2つの選択肢以外の3つ目の選択肢が生まれる。 3つ目の選択肢は「そのままにしておく」というもの。 辞めてもらうにも言いようがない、言えない

          しがらみに縛られる。

          イノベーションのおこしかた

          2020年1月14日(火)に前橋市の群馬県庁昭和庁舎にて、ジョブラボシンポジウムを開催します。はたらきかたシンポジウムから数えると4回目の自主企画のイベントでイノベーションをテーマにしています。 場 所:群馬県庁昭和庁舎2階21会議室(群馬県前橋市大手町1-1-1) 日 時:令和2年1月14日(火)14:30〜17:10(開場:14:00) 対 象:行政関係者、会社経営者、ICT関係者、学生、一般の方など 定 員:50名 参加費:無料  私自身も理事として参加している熊本

          イノベーションのおこしかた

          何で、どのように、つながるのか。

          最近よく聞く、「あの方とはつながってます」「つながりをつくりたくて参加しました」という場合の「つながる」は、”知り合い”とか、”知り合う”の代わりに使われているように思います。何気なく使っている言葉こそ、シビアに取らえていくと面白いです。 以前、記事でも触れたつながりを科学する「地域コミュニティブランド」の考え方では、「つながる」というと、必ず「どのレイヤーで?」と返ってきます。そうすると最初は「え?」となりますが、これがわかると世の中が実に興味深くなります。「つながり」を

          何で、どのように、つながるのか。

          地域活性化と再現性。

          「地域には地域の個性がある」「その地域特有の文化がある」「二つとして同じような地域はない」などとよく言われているが、この前提の受け取り方によって、解釈がまるで変わってしまう。地域活性化を実践する上では、地域の個性という言葉について、深く掘り下げないと見えないことが多い。 ーーーーー 地域活性化の理論がある。崇城大学の星合隆成先生が提唱する「地域コミュニティブランド」だ。星合先生がNTTの研究所に在籍していた時に、P2Pネットワークの理論「ブローカレス理論」を提唱した。

          地域活性化と再現性。

          アドバイスは”出来なかった人”からもらうのが良い。

          もともと出来る人からのアドバイスより、もともとは出来なかったけど、後に出来るようになった人からのアドバイスの方が有効だと考えています。 私の周りには学歴・職歴、共に優秀な方がたくさんいらっしゃいます。そういう方々とお話をしていると、「ちょっと考えて不正解を選んでしまう人たち」への疑問が時々あがります。 「なぜ、それを選ぶんだろう」「どうみたって正解はこれしかない」 そんなことを聞かれますが、悲しいかな、僕自身は、それを選んでしまう人たちの気持ちや思考プロセスがよくわかる

          アドバイスは”出来なかった人”からもらうのが良い。

          文脈で考える最初のステップ

          物事を考えて、整理し、選択し、決定するのに、まず最初に必要なことはリサーチです。現状の把握は、事実を把握する以上に、事実に至ったプロセスを把握することが大切です。 選択肢を突きつけられた時に、いきなりAとBを選べと言われると、AとBについて一生懸命に考えますが、むしろ、「AとBを選べという状況に陥った理由」にこそ選択のための大切なヒントがあり、その中に存在する連続する因果関係を見つけ出す必要があるのです。それを見つけることこそがコンテクストシンキングには大切なことなのです。

          文脈で考える最初のステップ