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コロナ禍の先を見据えて迷走中。

コロナは僕らの価値観を一気に転換させた。意識より命の危機。行動変容には、それくらいのインパクトがないと無理なんだなということがわかったことも個人的には堪えた出来事。クリエイティブやメディアの力を信じたいけど、それはイノベーターとアーリーアダプタの16%以下の話なのかな。そこが動けばビジネスになるスケール感で仕事する方がいいかなと思っているのが、7月中旬での僕の意識。

最近、いろいろなところでコロナ禍の先についての記事を見かける。いや、気になっているので目に留まる。グローバル化したものづくりは、国内生産に切り替わる部分も出てきたり。僕はバブル家電(バブル期の家電)コレクターだが、made in japanは、バブル以降の家電製品ではめっちゃ少ない。なので、2004年〜出てきたアクオスブランドは、世界の亀山工場と銘打って、ブランディングに使っていたくらい「日本製」自体が珍しいのだ。

国は事業者に補助金を出しなら、マスクや医療関係の諸々を国内生産に切り替えている。作ったら確実に売れるのに、2/3が国からの補助の設備投資。銀行もバンバンお金貸すので、国内のそれ系製造業者はバブル到来。それだけ投資できるとなると、可能な限り自動化される可能性も高い。結果、雇用が生まれることもなく利益率が高まるだけとなる。資本主義ってそういうことか。

定額給付金によって市場には12兆円ものお金が注がれた。企業の持続化給付金はいくらくらいだろうか。少なくとも、合わせて20兆〜30兆以上のお金が給付された(される)のではないだろうか。会社のお金と個人のお金を一緒にするのはアレだけど、合計でこの額が市場に流通すれば、相当恩恵を受ける人も増えるはずだけど?

BtoB取引のメディア事業者は、このお金にどのようにアプローチができるだろうか?家電量販店は混んでるし、自宅の水回りもアップデートされるケースもある。その結果を見ていると、人がものを買うのは、CMが流れているから商品を買うのではなく、あふれている情報から、買いたい商品の情報は常に持っていて、手持ちのお金で買う順番が変わるってだけなんだろう。CMは欲しいものの順番を入れ替えるために使われると考えるとちょっと虚しい。そして、欲しいものがない人はお金を使わない。給付金で金融機関に流れ込んだお金も流通量は20%前後ともそれ以下とも聞く。

地元桐生で蜜の可視化を目的としたアプリ導入のサービスが始まったのだが、「蜜でない(混んでいない)から行く」って消費者の動機になるのだろうか。僕は食事に行って混んでいたら行かないことはある。その理由は待つから。なので、食べログなどの時間帯混雑のグラフを参照にすることはあるけど、昼時に混むグラフばかりで意味がないと思ってる。それに、「今は蜜じゃないから行こう!」って3組が思ったら蜜になるのが桐生のお店。やはり、意味がわらかない。「蜜を避けてでもお店に行きたい」ってどういう心境なのか、イメージができない。

桐生市は、シェアリングシティ宣言をしている。僕は、シェアリングサービスは、イノベーターとアーリーアダプタを対象としたサービスだと思ってる。理由としては、提供者と受益者の関係でけに止まらず、相互へ意識が働き合うことが、気持ちよくシェアリングサービスを活用できる秘訣だと思うからだ。例えば、自宅がゴミ屋敷になってしまう人には、シェアリングサービスが不幸を与えるんじゃないかなと思ってる。
自治体単位で見るとたくましい人は、地域課題とは関係のないところで暮らしている。これはまさにイノベーターとアーリーアダプタの層ではないかと思う。自治体がサービスの対象にする多くのケースは、何かしらの「弱者」ではないだろうか。これはレイトマジョリティとラガード層に相当するのではないかと。
シェアリングシティ宣言を元に考えれば、ガンガン行った方がいい。ガンガン行かせた方がいい。様々なシェアリングサービス導入を促し、観光や製造業を変革するきっかけを作れるようサポートしてもらいたい。

シェアリングサービスはナイスガイが使えばコストが少なくて済むけど、レイトマジョリティとラガードを対象としてサービスすると管理コストが膨大になるんじゃないだろうか。
例えば、ホテル事業者は空室を活用して民泊へ参入できるとか、タクシー事業者が介護保険適用者の送迎ができるみたいな、事業者の規制緩和によってサービス対象を増やす方が現実的ではないかと思ったり。

そんな僕もこの状況をどうやって乗り越えようかと考えた結果、コレクションしていたものを棚卸しするかのように、仕事のキャリアの棚卸しのようなプロジェクトにジョイン。事務所も自宅も引き払って引っ越しして、そこに住みながらサービス提供場所として解放しつつ、新しいサービスのブレインとして休日限定でジョインすることにした。

一番迷走しているのは自分かもしれないと思いつつ。

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