物語の正体とは?

「ビジネスには、ストーリーが大切だ」
「売るのはモノではなく、コトである」

みたいな話はよく出てくるし、

「ターゲットを定める」
「ペルソナを作る」

などもよく聞く。

では、ストーリーとは何か、モノではないコトの本質とは何か、
ターゲットってどのような手順で絞っていくのか、というと
解説の中で、その方法が曖昧なことも多いので、今回はそんな話をざっくりと記しておこうかと思う。

ストーリーを連続する因果関係と置き換えるとわかりやすい。

売るのはモノだけど、モノを売るために共感を得る必要があり、共感を得るためには、モノの性質や品質を語るのではなく、モノが生まれた背景などを連続する因果関係として語った方が共感を得やすいので、モノが売れる可能性が高まる。

という話。

ターゲットを決めるには、市場を決める必要がある。これは商品をどこの市場に提案していくか、という肝心な部分。もちろん、モノから入って、その消費者をイメージして、そこからサービスを逆算して、市場を決める、という方法もある。

地元桐生市から誕生した「パンフォーユー」は、パンのサブスクサービスをオフィスに提供することで、福利厚生の市場へリーチしている。

ブランドも知名度も低い段階では、いわゆるパン市場に対して商品を供給し、消費者へ販売していく、というのは至難の技。よって、パンの特製、特徴、サービスの肝、技術的担保など、それらを踏まえた上での最初の一歩をどこに市場に向けて提供するかが鍵となる。食品ではなく福利厚生というのが良い。

ターゲットを決める上でのペルソナの役割もそのようなところになるが、ターゲットを決める上でもう一つ大切なのは深度、というか、深さというか、ラブ度というか、そういうものだ(笑。

興味の深さ、共感の深さに分けてサービスを設計することで、どこの層から入っても、消費の動線に組み込んでいくことが出来れば、サービスはシステム化しやすい。パンフォーユーもオフィスに届けてユーザにリーチしたことで、家でも食べたい、という興味が一歩進んだところに、個人向けサービスを展開している。このような設計があらゆる場面で有効だ。

このように消費の行動もサービスの提供も全て連続する因果関係になっていた方が全体を回しやすい。自分たちのミッションも明確になり、その中で何に貢献しているかも明確になり、社員のエンゲージメントも上がっていくだろうと思う。

*ご紹介したパンフォーユーの求人情報です。


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