マガジンのカバー画像

アレルギーと私

6
運営しているクリエイター

記事一覧

都会の呼吸

都会の呼吸

最近更新できていなかったけれど、こんな風にぽつぽつとあげるだけえらい、と自分を励まして書いています。

――――――――――――――――――――

今年の花粉症はなんだかおとなしい。

確かに目はかゆくて鼻水は出るけれど、昨年までのこの時期と比べると、びっくりするくらい鼻も目も穏やかだ。毎年春以外も鼻をかみながら過ごしているくらいのひどい花粉症持ちなので、今年は肩透かしを食らったような気分だ。

もっとみる
ピーマン

ピーマン

嫌いな食べ物代表の、ピーマン。

においや苦みが苦手という人、かなりいます。

おとなでも嫌いという人、結構みます。

さて、嫌われ者のピーマンについて。

実はピーマンアレルギーというのもあったりします。

ピーマンを食べたくても食べられない、という人がいます。

好き嫌いとアレルギーは明確に違います。

体に取り込みたいと思うかどうかが好き嫌い。

その意思に関係なく体が拒否するのがアレルギ

もっとみる
鼻から季節をみる

鼻から季節をみる

金木犀の香りがする頃に、いつも鼻水が止まらなくなる。

気温の落差、気圧の上下、秋花粉の飛散で身体がヒィヒィ悲鳴をあげているのだと思う。

うだるような暑さの夏を抜けるとふいにやって来る秋は、サウナの後の水風呂のように気持ちいいけれど、浸りすぎるとやはり風邪をひく。

季節の変わり目には、空気が変わる。

その変化に植物は色づき、その植物を見た人は心動かされる。

嫌われ者の梅雨も、愛される桜

もっとみる
僕はアレルギーのことを嫌いになれない

僕はアレルギーのことを嫌いになれない

「え、かわいそう!!」

アレルギーがある事を打ち明ける度に、こう言われてきた。

あとは「アイスが食べられないなんて人生損してる」「え、ヨーグルトもダメなの?」「卵かけご飯食べたことないのか〜」なんてのが定番フレーズ。

こっちは何百回と繰り返したやり取りだからちっとも愉快じゃないけど、毎回新鮮なリアクションをしてもらえるので、鉄板ネタを劇場で何度も何度も繰り返すお笑い芸人もこんな気持ちなのかな

もっとみる
バルスとアレルギー

バルスとアレルギー

気づいたことがある。

バルスとアレルギーはとても似ている。

天空の城ラピュタのクライマックスでシータが叫ぶ滅びの呪文は、身体を守ろうとするあまりにその身体を傷つけてしまうアレルギーだ。

映画のヒロイン・シータは自分の先祖の作った城を、自分の手で壊した。壊さなければならないと思って、壊した。

アレルギーを持つ人の免疫機能も、身体を守ろうと、少しやり過ぎてしまう。やろうとしていることと結果がち

もっとみる