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2018年7月の記事一覧
「不名誉な挨拶できない人」 臨床心理士への随録 心理学
産業領域の臨床現場で活躍する特任教授が、社会人マナーについて講義してくださいました。
「挨拶ができない臨床心理士が多すぎる。」
開口一番におっしゃったのがコレです。嘆かわしい事ですが、心理職が働く医療・福祉・教育・産業・司法すべての領域の方々からそう言われているようです。20代半ばの新人が社会人経験をもたずにひとり職場で働き始める。社会常識がないのはある程度仕方ないことかもしれませんが、挨拶は
「加害者にならない絶対的確証はない 児童虐待」 臨床心理士への随録 心理学
今回の福祉心理学の講義テーマは児童虐待でした。哀しみ、怒り、憤りなど、様々な感情で靄(もや)がれていく自分を感じていました。なぜこんなにも鬱蒼とした気持ちになるのか、それは「子ども」と「親」の心情を同時に想像することで生じるアンビバレントさと感情のオーバーフローからと解釈しました。
私は小中学生の頃、弱い自分を憂いていました。背が低く痩せていたため、同級生とのプロレスごっこでは簡単にねじ伏せられ
はっきりとした境目はない「ぼくらの中の発達障害」青木省三著 臨床心理士への随録
「ノーマライゼーション」という言葉を初めて聞いたのは20代前半だったでしょうか。当時は「障害者を見てギョッとしないこと」だと超訳誤認していました。最近は理解が深まり「障害をもつ人もそうでない人も、それぞれがそれぞれに幸せを感じられる(または負を感じない)社会を実現する考え方」と理解しています。
違いを認めつつも正常異常の二分法で判別しない。例えば自閉症はDSM-5から自閉スペクトラム症と名称変更
「クライエントとの関係性密度を高める」 臨床心理士への随録
心理援助の場面では、最初に援助の枠組みをつくることが重要です。治療構造がクライエントとの関係性の密度をつくり、援助行為の効果に影響します。
そのために、初回のインテーク面接で、クライエントの主訴を聴き、支援の方向性を含む見立てを行います。何を目的やゴールにして心理面接を行うのか、面接の頻度、時間や料金、守秘義務などについて相互の同意をとります。双方による意識のすり合わせが重要です。最初にすべてが