いの

いまここに  咲くやこの花  冬ごもり  春はどこよと  咲けぞこの花 なんてね。 …

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いまここに  咲くやこの花  冬ごもり  春はどこよと  咲けぞこの花 なんてね。 / 詩と煮卵が好きです。生きることと死ぬことをフラットに見つめ続けているアラサー。希死念慮は長きを共にする戦友のようなもの。優しい世界を作りたい。

マガジン

  • 今日が最期の日だとしたならば

    当たり前の毎日が今日で終わるとしたならば。 それをテーマにつづっていく日記のような書きなぐり集です。

  • 確かに、あの頃の気持ちは、恋だった

    青春真っ盛りの中学生時代に流行った、リアルタイムとお題サイト。 つぶやきやら日記のタイトル探しに浸った日々を思い出す。 あの頃の多感な心の奥にいたエネルギーは、 きっとさまざまな恋の形だったと思う。 大変お世話になったお題サイト、 確かに恋だった様のタイトルから創作します。 確かに恋だった様 URL:http://have-a.chew.jp/

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溶け込み、混ざり合い、染まっていくように

「TKGはなぁ、先に醤油がポイントなんやで。」 190cmの巨体、肉付きのいいガタイの立派な成人男性が、まるで子供かのように目を輝かせてつぶやいていた。卵かけごはんを食…

いの
9か月前
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生きるということ

うつ、なんだそうだ。 長らく付き合いのあった心理士に、とうとう現実を見よと言われた。「そろそろ薬飲んでくれたら安心はする」だそうだ。 しかし、いわゆるうつ病では…

いの
1か月前
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夜と愛と哀

「この夜は一体いつまで続くのだろうか」と感じる夜もあれば、「ずっと明けなければいいのに」と思う夜もある。我ながらなんて都合がいいんだと思いなが、ただ暗いベランダ…

いの
4か月前
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言葉を紡ぎたいのだが、いざ書こうとすると手が止まる。何に怯えているのだろうか。

いの
8か月前

雨粒とともに零れる

深夜2時、電話をかける。 ふいにカーテンを開けて、雨の冷たさを感じる窓にもたれかかると、雨粒だけが見えると思っていた真っ暗闇にふと自分の顔が映る。 ああ、なんて顔…

いの
10か月前
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自分の心地よさを求めたら、もうTwitterは終末なのだなと思ってこちらへ移行。まだ全然慣れません。

いの
1年前

役者・吉沢亮に想いを馳せて

吉沢亮さんの演技に魅了されている。魅了、いや、圧倒という方が正しいだろうか。引き込まれ、息をすることさえ忘れるほど見せつけられる。「国宝級のイケメン」というルッ…

いの
1年前
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Noteを手書きで書いてみる

念願のペンシルを書った。 何でもいいから書いてみたい、そのー心でnoteにも手を出した。 はじめはこの「どこに書いたらいいのか」という感覚にまどわされ、 次には「どう…

いの
2年前
7

時間を使うということ

「時間は作るものだ」というけれど、作ったとしてもやることがない。日々を仕事8割、家事1割、スマホタイム1割で過ごしている私は、ふと新年初のオフ3連休の中日昼下がりか…

いの
2年前
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溶け込み、混ざり合い、染まっていくように

溶け込み、混ざり合い、染まっていくように

「TKGはなぁ、先に醤油がポイントなんやで。」
190cmの巨体、肉付きのいいガタイの立派な成人男性が、まるで子供かのように目を輝かせてつぶやいていた。卵かけごはんを食べようとするごとに、毎回毎回つぶやいていた。先に醤油、そのあとに溶き卵、そして醤油を掬い上げるようにふわっと混ぜて、卵一色になった瞬間を逃さずに食べるのが粋なんだとか。試しに逆にしてみるよと、私はわざと溶き卵を入れてから醤油をかけて

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生きるということ

うつ、なんだそうだ。
長らく付き合いのあった心理士に、とうとう現実を見よと言われた。「そろそろ薬飲んでくれたら安心はする」だそうだ。

しかし、いわゆるうつ病ではなく、2次障害としてのうつなんだそうだ。おそらく1次障害としてのうつというものがあるのであればとっくに発症しているのだが、私があまりにも長く無視し続けた結果、心理士曰く、ものすごい耐性ができてしまったらしい。だから、あくまでもいわゆるうつ

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夜と愛と哀

夜と愛と哀

「この夜は一体いつまで続くのだろうか」と感じる夜もあれば、「ずっと明けなければいいのに」と思う夜もある。我ながらなんて都合がいいんだと思いなが、ただ暗いベランダを遠目で見て、勝手に枕へと伝う涙に気づきながら、自分のもう少し奥行きのありそうな感情を無視をする。

愛されたかった。
いや、その人なりの愛を注いでもらっていたんだろうと思う。
でももっとわかりやすく、愛されたかった。
意見の違いを「向き合

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言葉を紡ぎたいのだが、いざ書こうとすると手が止まる。何に怯えているのだろうか。

雨粒とともに零れる

雨粒とともに零れる

深夜2時、電話をかける。
ふいにカーテンを開けて、雨の冷たさを感じる窓にもたれかかると、雨粒だけが見えると思っていた真っ暗闇にふと自分の顔が映る。
ああ、なんて顔をしているんだろう。メイクも落とせず、ただ力のないアラサーのやつれ顔。なんて興ざめなんだろう。

途絶えないコールは続く。
いや、まだ5コールか。
ああ、なんだろう寂しい。声が聴ける期待なんてしていないのに、窓に映るその顔からは、可能性を

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自分の心地よさを求めたら、もうTwitterは終末なのだなと思ってこちらへ移行。まだ全然慣れません。

役者・吉沢亮に想いを馳せて

吉沢亮さんの演技に魅了されている。魅了、いや、圧倒という方が正しいだろうか。引き込まれ、息をすることさえ忘れるほど見せつけられる。「国宝級のイケメン」というルックスだけを取り上げた肩書きでは到底物足りない魅力を彼は持っている。

と、演技になんの知見もない私が、手元にあるだけの言葉で表現したところでそれは何の意味も持たないだろうから、率直に申し上げたい。吉沢さんの演技に引き込まれて、引き込まれて、

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Noteを手書きで書いてみる

念願のペンシルを書った。
何でもいいから書いてみたい、そのー心でnoteにも手を出した。

はじめはこの「どこに書いたらいいのか」という感覚にまどわされ、
次には「どうやったらバックスペースが出来るのか」という感覚に悩む。
そのうち、「一文字くらいならキーボード使った方が早いかな」と妥協が生まれ、
「いやいや負けないぞ」と意気込んだそばから書けない漢字に苛まれる。

そんなこんなをしているうちに7

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時間を使うということ

時間を使うということ

「時間は作るものだ」というけれど、作ったとしてもやることがない。日々を仕事8割、家事1割、スマホタイム1割で過ごしている私は、ふと新年初のオフ3連休の中日昼下がりから途方に暮れている。

なぜだろう、ついこの前までは手帳が真っ黒だったのに。今だって平日の予定は真っ黒だ。土日だって同じく真っ黒だ(仕事か、人付き合いか、家族コミュニケーションで)。しかし、家に誰もいない土日があり、しかも3連休でいざ「

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