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番外編:もう辞めちゃおうかな。だから僕はリスを想う

なぜ僕が「リス」を選んだのか。
そこにも何かこの物語を書く意味がありそうだと、ふと思った。
別に、森なんだからリスじゃなくても鹿でもたぬきでもいいわけで。

なんでもそうだけれど、

もう辞めちゃおうかなと思った時は
立ち止まって、原点にかえるといい。

迷わずリスと決めたのはなぜだったかな?と立ち返った時、思い出した。

哲学者は本当に僕に厳しい。いまだにずっと。
哲学者が森で教えた中で1番叱られたという称号(苦笑)を僕は持ってる。

それは光栄なことでもあるんだけれど
やっぱり時々苦しくて。

そんな重苦しい心の時に一度、
風穴を開ける様な哲学者からの手紙が届いたことを思い出した。

あれは深まる秋の日だった。
了解しましたの後に、添えられていた。


「今、リスが部屋の窓を覗いています」

きっと哲学者も、少しキツく言い過ぎたなとか、
いろいろ思うところがあって
小さな存在であるリスに、言の葉を託したのかもしれない。
紅いもみじの言の葉なのか、黄金色の銀杏の言の葉なのか。

どちらにしても、最大限の優しさだったと思う。


誰もが皆、完璧な存在ではない。
誰もが強い様で弱い、弱い様で強い。
そして、不器用。

名もなき小さなリスに託す想いは、
哲学者も僕も、形は違えど同じなのかもしれない。

そう、託す想い

また今年も秋がやってきた。
もう辞めちゃおうかな、と思いながら、また今日という日を迎えて
哲学者の前に座る。

今年は世の中が騒がしくていつもと違う秋だけれど、
静かな心で、木の実を集めよう。


◾️わたしのしごと
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